2019年上半期の25曲 Selected by 高橋アフィ、CH.0、鳥居真道、Lil Mofo、和田哲郎

昨年よりスタートした好評の連載企画「今月の25曲」。様々な形で音楽に携わるレビュアー陣が、その月に聴いた音楽から5曲を紹介するコーナー。

レビュアーとして登場するのは、TAMTAMのドラマーでDJとしても活動し、好きな音楽は新譜という高橋アフィ、京都を拠点に活動するDJでKID FRESINOとのパーティ『Off-Cent』も話題のDJ CH.0。さらにトリプルファイヤーのギタリストで他アーティストへのライヴ、楽曲への参加も行う鳥居真道、東京を拠点に国内外で多くのギグをこなすセレクターのLil Mofo、FNMNLの編集長和田の5名。

新譜だけでなくその月に聴いた楽曲ならなんでもOKという、ゆるい縛りの中から5人がセレクトしている、本連載。今回は今年上半期をプレイバック。

高橋アフィの5曲

1. JD Beck & DOMi - Phoenix , Crescent Ballroom 6/9/19

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2019年の1月-6月の上半期の5曲ということで、ドラム、ギター、ベース、キーボ、トラック、それぞれで印象深かった楽曲(とプレイヤー)をまとめようと思います。

まずはドラム。あまり上手過ぎてバグっているようにすら聞こえる、叩きまくりドラマーのJD Beck。上手くてセンスが良い、という人が増えてきた昨今ですが、JD Beckの限界ぎりぎりまで音を短くしたプリペアドみたいなドラムの音色は、センスの良さと音楽性の尖りが共存していてカッコ良いです。「異様な手数を叩く」という技量を生かすための超短い音色が、結果誰にも聞いたことが無い音楽になっていて最高。スネアは勿論ですが、シンバルのサスティンの短さは、シンバルの概念変えるくらいの衝撃だと思います、クラッシュさせる時間があったらもっと叩く凄みというか。ちなみに曲はジャズ定番&高難易度曲の「Giant Steps」で、それをさらにめんどくさく演奏してます。

手数の多さ、ビート系の流れで聞けるんですが、多分本人は純粋に肉体性を研ぎ澄ませただけの気がします。それゆえに自由度高く、踊らせるとかじゃない(けどリズミカルでカッコ良い)リズムの感覚は、今後どんどん注目されていく所だと思います。

2. Steve Lacy - Playground

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続いてギター。The Internetのメンバーであり、様々なプロデュースもこなすギタリスト、Steve Lacyです。彼の特徴はペナペナな音色だと思っていて、全然リッチな音色でなく、他の楽器との馴染みも悪い(と思う)のですが、そこを「音が目立って良い」と使いこなせるセンスが素敵です。改めて聴くと音が極限まで少ないのですが、そこを感じさせない荒々しいミックス!基本的にはギターのカッティングだけで楽曲を持たせられる、抜きのバランス感覚が良さです。

3. Azymuth - Juntos Mais uma Vez

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みんな大好きAzymuth、最近1973-75年のデモ音源(”Demos (1973​-​75) Volumes 1&2”)が発売されました。というわけでベーシストのAlex Malheirosです。70年代の音源なのに現行のバンドと遜色無いというか、今こそまさに良い感じ!リズム隊がかっこ良いというか、ウワモノはトリップし続けるというか、一見地味だけど演奏的には旨味たっぷりというこのバランス、ちょっと前まではそこまで主流じゃ無かったと思うんですが(ソロを楽しむ、みたいな聴き方というか)、気がつけば大本命になっていますね。そんなタイミングで聴くAzymuthは、ベースもドラムもメロディアスに動きまくっていて最高。ベーシストのAlex Malheirosは良いリフ弾きがちでもあるんですが、ベースにリバーブかけたりと音色面でも面白いことを続けているので大好きです。

4. Congi - Somnium (Joe Armon Jones Refix)

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Congiの2012年ダブステップ曲の上で、Joe Armon Jonesがエレピを弾きまくりRefix!というわけでキーボは、前回も書かせてもらったEzra Collectiveの一員でソロでも活躍するJoe Armon Jonesです。「エレピ以外は(多分)原曲そのまま」という、かなり無茶苦茶な作りなんですが、曲にそもそも入っていたかのようなキャッチーなフレーズを引き続ける演奏が素晴らしいですね。もともとのシリアス&クールな雰囲気を保ちつつ、サイケでカラフルにしています。

ジャズとエレクトロを繋げるセンスなのですが、ダブステップの上できちんとリズムパートとしても弾けるリズムの良さはもちろん、メロウ過ぎずオラオラ過ぎずなフレーズを弾けるところが彼のすごさです。ジャズのソロとして弾いてしまうと、トラックのミニマルさとぶつかるはずなんですが、そこをうまく保つこの塩梅!聴き心地はスムースですが、冷静に考えると破茶滅茶すごいことやっています。個人的にUKジャズの一番の注目株です。

5. Amaarae - Spend Some Time ft Wande Coal

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最後にトラック。ガーナ拠点のR&Bシンガー/プロデューサーであるAmaaraeです。gqomやアフロハウスしかり、アフロ系のリズムで面白い曲がたくさん生まれている印象なのですが、Amaaraeも同じくそういう系統のリズムの良さがあります。ただ、個人的に面白かったところは、超モダンな質感なのにむしろ音楽的にはアフロ系としてのニュアンスが強いところ。メロウにするせよモノトーンにするにせよ、「洗練」方向だと「地域性」を薄くすることが多い印象だったのですが、Amaaraeはそういうベクトルじゃなく「濃い」ままモダンにしているんですよね。反省しました。もちろん歌い方だったり、音色の少なさだったり、こだわりもたくさんある上で、アフリカの音楽シーンに興味が行くような曲になっているというのがすごさだと思います(ちなみにfeat.のWande Coalはナイジェリア生まれのシンガーです)。

AmaaraeのAgainst The Clockも面白いので、そちらもぜひ。

高橋アフィ

TAMTAMのドラムの他、文章やDJ等。好きな音楽は新譜、趣味はYouTube巡り。

CH.0の5曲

1. Perko - Rounded

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今月は2019年上半期ベスト選ということで相当迷いましたが、まずはこの曲を。解釈があまりにも広すぎる#electronic に、もはや猜疑心すら感じていた自分に左側後方から強烈なインパクトを残してくれました。自分がレフトフィールドなものに大きく惹かれ始めるきっかけにもなった一曲です。BPMを10ぐらい落としてかけるのが調子良し‼

2. ScHoolboy Q - 5200

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今年4月には近頃活動が少し落ち着き気味?だったScHoolboy Qのアルバム発表もありました。
約3年ぶりのアルバムリリースだっただけに、かなりの期待感を持って聴きましたが再生後15秒で爆上がり。
ちなみに、ScHoolboy Qにまつわる事で上半期一番驚いたニュースは、最近インスタグラムでお気に入りの女子プロゴルファーを見つけては、せっせとLikeをしている事です。楽曲から伺える冷酷なアティテュードからは想像もつかないギャップに、彼の多面性を見ました。

3. Logic1000 - "Precision"

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上半期主にクラブでのプレー率が最も高かったのがLogic1000 - "Precision”。聴けば自然と体が反応する箱鳴りの良いパーカッションに、極厚サブベースが気に入ってます。ほんのりトライバルな所も個人的に高評価に繋がりました。思い返せば、オーストラリア産の音楽に惹かれ始めたのも、今年の上半期の事でした。

4. Dream Panther - KCRW

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ロック〜オルタナ〜トラップを絶妙な配合率で融合して見せたDream Pantherとの出会いも上半期嬉しい出来事の一つでした。コンピレーションってこういう発見があるから、やっぱり面白い。打ち込みっぽい生音とも、生音っぽい打ち込みとも取れるサウンドメイキング。そして、オルタナ嫌い・トラップアレルギー患者たちをも唸らす中盤の展開に痺れました‼

5. Dreamville - Down Bad ft. JID, Bas, J. Cole, EARTHGANG & Young Nudy

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J. Coleがファウンダーを務めるDreamville Recordsのポッセカット的一曲。契約アーティストを見ると Omen、Bas、Cozz、Lute、Ari Lennox、J.I.D、EarthGangと、これから派手にやらかしてくれそうな匂いがプンプンする、威勢の良いラッパー、シンガーが名を連ねてます。6月に旅行先の韓国で、レーベル ”AOMG” のスタジオに遊びに行った時もこの曲が話題になってました。下半期にかけてのリリースも、今後ますます楽しみです‼

本企画連動のSpotifyプレイリストもまだまだ更新中! 是非チェックを!

CH.0

VujTYykr

京都を拠点に活動するDJ。2017年 KID FRESINOと共にDJパーティー『Off-Cent』をスタート。

その他、数々のアーティスト・ビートメーカーの作品へのスクラッチ参加に加え、

自身のMixCloud上で多数のMIX音源を公開。現在、自身初となるアルバムを制作中。
https://www.mixcloud.com/channel-0/

鳥居真道の5曲

1. Tommy Mandel - Kin Tama

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とっても素敵なミックステープを毎週水曜にアップしているReverberation Radioという選曲家チーム(Allah-Lasのメンバーとその友達がやっていると最近知りました)が作成したプレイリストに「Kin Tama」という文字列を発見し、どうにも気になって聴いてみたところ、インナージャーニー感溢れる密室系バレアリック・チューンだったので驚かされた。Tommy MandelはBryan AdamsやDire Straits、Cyndi Lauperをサポートした一流の鍵盤奏者とのことだ。"Kin Tama"はカナダの再発系レーベルINVISIBLE CITY EDITIONSからリリースされた編集盤『Mello Magic』に収録されている。名だたる大物たちとの仕事の合間にこんな音楽を作っていたとはなんてクールな人なのだろう。ちなみにTommyMandelは今年に入ってBuzzy Lee名義で活動するSasha Spielberg(父はあの巨匠)とコラボ作を発表しており、タイトルは『Close Encounters of Their Own Kind』!

2. Anna Wise - Real Thang Featuring Jon Bap

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Anna WiseはSonnymoonのボーカルで、Kendrick Lamarの諸作への参加でもお馴染みの存在。マレット系音源のミニマルなフレーズとトラップマナーのハットの乱れ打ちが印象的なトラックと愛くるしいメロディと可憐な歌唱という妙な組み合わせが本当にたまらない。キックの入れ方も良し。こういう可愛さとクールネスが同居していて且つシンプルの極みというような音楽がもっと聴きたい。

3. Denise Chaila - Copper Bullet

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Denise Chailaはアイルランド人ラッパーで、"Copper Bullet"はデビューEPの「Duel Citizenship」に収録された曲。昨年よく聴いたJean GraeとQuelle Chrisのアルバム、『Everything's Fine』に通ずるトラックで、レコメン系からポスト・パンクに連なる音楽が好きな人にレコメンしたい1曲だ。あとLittle Simzの『GREY Area』が好きな人も絶対聴いたら良いと思う。

4. みかんむくっ - ちんダン

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Cate Le BonのDJセットがYouTubeに上がっており興味津々で聴いていたら、Phewの"Closed"を流してからAksak Maboulの"Modern Lesson"に繋いでいたので、「そりゃあCate Le Bonの音楽が好きになるわ!」と一人うんうん頷いていたところ、インパクトのある謎の日本語の曲が流れてきたのでびっくりした曲。早速Shazamしてみるもわかるはずもなく。思わず小柳帝さんに「この曲知っていますか?」とメールしてしまいました。確認してもらっている間に、歌詞を聴き取り、ググってみたら歌詞をTweetしている人がおり、曲名を明記してくれていたので目出度く判明。みかんむくっというグループの「ちんダン」という曲であった。みかんむくっはあがた森魚のサポートや、P-MODELのメンバーとしても知られることぶき光と三橋美香子からなるデュオとのこと。そして先のツイートはことぶきさん本人によるものなのでした!日本のオブスキュアなNW音源を発掘するブルックリンのBitter Lake Recordingsから「缶」と「ちんダン」をカップリングした7inchが再発されていた模様。小柳さんは「菫未来派少年展覧会」というイベントでみかんむくっのライブを観たことがあると仰っていました。なんと!

5. Aldous Harding - The Barrel

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前々回取り上げたAldous Hardingの別の曲を取り上げたい。アルバム『Reward』で一番好きな曲。まず、静かにグルーヴを積み上げるリズム・セクションの素晴らしさたるや。ささやかなパーカッションも効いている。2番のサビ以降現れるチャーミングなコーラスもツボ。各楽器のフレーズのレイヤーによる空間設計の勝利。そして、Aldous Hardingの歌のうまさ。発声の使い分け。これはもはや奇跡の1曲と言って差し支えないでしょう。ミュージシャンを志したからにはこういう音源を作ってみたいもの。MVでHardingが披露している謎ダンスは自分も音楽を聴いているときにわりとやってしまう動きで、シンパシーを抱いた次第。なにはともあれ、"The Barrel"は前回取り上げたCate Le Bonの"The Light"と年間ベストトラックを目下奪い合っている状況です。自分の中で。

鳥居真道

1987年生まれ。トリプルファイヤーのギタリストで、バンドでは多くの作曲を手がけている。また他アーティストへのライブやレコーディング参加、楽曲提供、選曲家としても活動。ピーター・バラカン氏はじめ多くの方とDJイベントも定期的におこなっている。

Lil Mofoの5曲

1. Lifted - Blackpepper

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やんちゃな電子音楽家が集まってフリージャズのマナーでセッションしたみたいな、でもヒリヒリ緊張感てより豊かに暖かい、親しみやすさある優しい録音。

2. Irel Ier - Dhen

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Don't DJによるDISKから、DJユースとか言ってもおかしくない?破壊力満点のリリース。こんな時こんなふうに・・わくわく妄想ふくらむ1枚。

3. Dj Plead - Liquify

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強烈なパワーをもった衝撃のチューン。プリミティブかつエレガントな感じが今っぽいと言ったら軽薄な感じする・・?とにかくカッコイイ〜

4. Flora FM - Hallucinogenic Worm (Wave Mix)

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いつのまにか大ファンに。とどめになったリリース!!

5. Anthony Naples - Benefit

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ハウスミュージックのときめき、どこまでもいけそうな高揚感、表裏一体に潜む不安、一度入ったら戻れない扉の向こうの世界が丁寧に描かれたような、ロマンチックすぎる!!傑作LP。

Lil Mofo

DJお休み中につき、ブッキングは受け付けてません。
ミックス等の制作は(たまりすぎてて受け付けてませんが)少しづつやってます。
ぜひチェックしてみてください。
https://soundcloud.com/lil-mofo-business
https://www.mixcloud.com/lilmofo/
http://lyl.live/show/lonely-only/

和田哲郎の5曲

1. Destiny Rogers - North$ide

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今年の上半期は、これまでになくR&Bを聴き漁ってました。ということで印象的な楽曲もR&Bが自然と多めに。こちらはカリフォルニアの19歳のシンガーDestiny RogersのデビューEPからの1曲。ポップかつしっかりとアタックの強いモダンなトラックと、MVのいい感じのやんちゃさと力の抜け方含めて、軽いんだけど印象的な楽曲に。

2. AMA - Slip

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続けてのAMAはロンドンの18歳のモデルとしても活動するシンガー。こちらもシンプルながらも耳に残る丁度よくエモいトラックと、歌いすぎないでラフなAMAのフロウが心地よく入ってきて、個人的には今年の上半期っぽいなと思った楽曲でした。初めて知ったのはビートメイカーのKMくんのプレイリストからでした。ありがとうございます。

3. JON VINYL - Work

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こちらはトロントのシンガーJON VINYLの少しノスタルジックさも漂う楽曲。トロントといえばもちろんDrakeのOVOですが、やはり彼の作り上げた帝国の影響力は多いのか、トロントからは他にもSAFEなどの注目のシンガーが登場しています。JON VINYLにはよりクラシカルなソウルの影響も感じますが(本人も Stevie WonderやOtis Reddingに影響を受けていると明言)、このミニマルな無駄のないトラックはOVO以降といった感じがします。本家OVOは今年上半期は静かでしたが、7月に入るや否やdvsnがリリースしていて、下半期は大きな動きがありそうで楽しみです。

4. Jean Deaux - Anytime feat. Kehlani & ROMderful

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昨年デビューEPをドロップしたシカゴのシンガーJean Deauxのこの曲もとてもよく聴きました。しっかり硬質なビートなんだけど、柔らかさを感じるトラックに、甘いんだけど甘すぎないボーカルがバッチリ。全体のミックスとマスタリングはBIMの"Link Up"をプロデュースした当地の名門Classick StudiosのLanre。いい仕事しています。

5. Lil Nas X - Old Town Road feat. Billy Ray Cyrus (Remix)

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最初に聴いた時は正直「なんで、これが流行ってるの?」という印象しかなかったですが、カントリーチャートから外されたり、と思いきや大物カントリーシンガーBilly Ray Cyrus(Miley Cyrusのお父さん)が参加したリミックスのリリースなど、様々な騒動と共にどんどん好きな曲になっていってしまいました。6ix9ineやLil Pumpは騒動を起こせば起こすほど、ネガティブなイメージがついていったのに対して、この反転具合。執筆している今日にはYoung Thugとあのヨーデル少年Mason Ramseyも参加する新たなリミックスもドロップされて、まさに完璧な動きだな脱帽するしかないです。

和田哲郎

FNMNL編集長。DJユニット、shakke-n-wardaaとしても活動中。

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