Killer Mikeが「マリファナの非犯罪化に関してラッパー達は称賛に値する」と語る

昨年から、アメリカでは15もの州においてマリファナの非犯罪化が認められた。アメリカのみならず、タイやカナダなど各国でマリファナの合法化が進められていることからも分かるように、世界各地にマリファナの使用を認めようとする動きが広まっているのは事実だ。もちろんこの動きが広まったのは、熱心な活動家や大麻推進派の人々の努力の賜物と言えるが、Run The JewelsのKiller Mikeはヒップホップシーンもこの動きに多大なる貢献をしたと語っている。

Killer Mikeは今週月曜日、The Washinton Postによるパネルディスカッション『Free to State』に登場し、マリファナの非犯罪化に関するラッパー達の貢献は称賛に値すると語った。彼は「今、国全体でマリファナの非犯罪化が進んでいるのは皆知っていると思う。それに関しては多くの活動家たちを含め、沢山の人々が称賛されることだろう」と前置きした上で「でも、それはCypress Hillとも繋がっているし、Snoop Doggとも繋がっているし、Rick Jamesのような人々とも繋がっているんだ」とヒップホップやR&Bシーンのマリファナ愛好家たちも称賛されるべきだと述べている。

続けて彼は「メディアがこの話題を押し広げようとしなかったり、メディアが我々に自由を与えなかったり、メディアがラッパーとカントリーアーティストを違うように扱ったりなど、公的にこの話題が認められないのなら、皆は我々がすでに見てきた、メッキで塗られた偏見を見ることになるだろう」と今も偏った情報を流し続けるメディアを批判した。

これまでもKiller Mikeはアメリカの社会問題教育制度について度々物申してきたこともあり、その発言には独特の重みがある。今後も彼の発言に注目である。

パネルディスカッションの全編は以下の動画で見ることが出来る。

RELATED

ジョージ・フロイドさんの死に伴いTravis Scott、Chance The Rapper、Killer Mikeを始め多くのラッパーたちが声明の発表やデモへの参加を行う

先週ミネソタ州ミネアポリスにて発生した、アフリカ系アメリカ人男性のGeorge Floydさんが警察から不当な取り調べを受けている最中に窒息死させられた事件。警察による暴力や人種差別に対する抗議が広がり、先週末には全米で大規模なデモに発展したことが報じられたが、多くのラッパーたちも警察やレイシストに対する抗議の声明を発表している。

Chance The Rapperらがアメリカ最高裁にラップの意義を説明する文書を送る

ヒップホップというジャンルの特性上、ラッパーの中には罪を犯し逮捕される者も多い。そうした際に彼らの楽曲のリリックが証拠として扱われることがあるが、複数のヒップホップアーティストがそれに反対し、裁判所にラップを理解する手引きとなる文書を送ったという。

Netflixオリジナル番組『キラー・マイクのきわどいニュース』で学ぶ、ぶっ飛んだアイデアと実践力

現在Netflixで配信されているドキュメンタリーシリーズ『キラー・マイクのきわどいニュース』をご存知だろうか?

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。