InstagramがLikeの数を表示しない仕様に変更か
SNSではしばしば、フォロワーやLikeの数がステータスとして重視される。Likeを多く得ることが出来るユーザーやコンテンツが力を持つこの時代だが、Instagramがその風潮に一石を投じるようだ。
Fast Companyによると、InstagramがLikeの数を表示しない仕様に変更する事が予想されるという。
Instagram is testing hiding like count from audiences,
as stated in the app: "We want your followers to focus on what you share, not how many likes your posts get" pic.twitter.com/MN7woHowVN
— Jane Manchun Wong (@wongmjane) 2019年4月18日
リサーチャーであるJan Manchun Wongが公開した、あるスクリーンショットによると投稿された画像にはLikeの数が表示されない仕様になっており、代わりにその画像にLikeをした人の中で、フォローしている人物のみが表示されるようになっている。
Instagramは今回の変更に関して「私たちは皆さんのフォロワーに対して何人からLikeを貰ったか、ではなく何をシェアしたか、にフォーカスして欲しい」と説明した。今回のテスト版では投稿者だけがLikeの数を把握できる仕様になっており、インフルエンサーやインフルエンサー志望に向けての変更と見られている。
また、今回の変更はLike数によっての精神面に関するネガティブな関心が集まった事への対応という一面もあるだろう。しばしば、一部の人々は爆発的なLikeを稼ぐ為に常軌を逸した行動に出る事が見受けられる。
2016年にはInstagramの共同創設者であるKevin Systrom氏がTechCrunchに対して、Instagramのストーリー機能がユーザーにとって、Likeに関するストレスから逃れる為のツールになっていると話している。またInstagramの代表者は、今回の変更はまだテスト段階である事を明かし、「私たちは常にInstagramに関するプレッシャーを減らす術を探っています」と話した。
去年にはKanye WestがTwitterに対して「俺たちはフォロワーの数を表示せずにSNSを出来るようになるべきだと思う。コメントを非表示に出来るように、フォロワー数も非表示に出来るようにするべきだ。あれは俺たち自身の価値に悪い影響を与える」と、フォロワー数によって人格を判断されるTwitterのデメリットを指摘している。
Kanyeが言う通り、フラットにSNSを楽しむ為には、こうしたユーザーに悪影響を及ぼすような数字を取り除くことが必要なのかもしれない。