Fortniteを開発したEpic Gamesが「ダンスに著作権は存在しない」と主張

今や全世界で社会現象を巻き起こしている大人気ゲームのFortnite。しかし、そのゲーム内で購入できるダンスムーブが自身が生み出したものと類似しているとしてラッパーの2 MillyBlocboy JBがFortniteを開発したEpic Gamesを相手取り、訴訟を起こしたことは記憶に新しい。そんな中、2 Millyが起こした訴訟の初公判が行われ、Epic Games側が「ダンスに著作権は存在しない」と主張した。

昨年の12月、ラッパーの2 MillyはEpic Gamesに対し訴訟を起こしたのだが、ここで彼がなぜ訴訟を起こしたのかを振り返ってみよう。これは衆知の事実かもしれないがFortniteは基本プレイは無料である。しかし、課金することによってダンスムーブを購入することが出来、その購入したダンスを自身のキャラクターに踊らせることが出来る。そのダンスムーブの中に2 MillyのダンスであるMilly Rockとほぼ同様なダンスも含まれているのだが、そこに2 Millyのクレジットは無く、“Swipe It”という動きとして販売されているのだ。2 Millyはこれに対し、著作権の侵害であり、自身の動きを無断で使用し利益を上げているということで、訴訟を起こしたのである。ちなみにBlocboy JBも自身の開発した“Shoot”ダンスを無断で使用したとして2 Millyと同様にEpic Games相手に訴訟を起こしている。

そんな中で行われた2 MillyとEpic Gamesの初公判だが、The Hollywood ReporterによるとEpic Games側は訴訟の棄却を求めているようだ。Epic Gamesの弁護士であるDale Cendaliは裁判所に宛てた文書の中で「原告(2 Milly)の訴訟は法律の下では存在しない権利を主張することによって、(Epic Gamesに)責任を押しつけ、創造的表現を脅かそうとしており、基本的に言論の自由の原則に相反している。誰もダンスを所有することは出来ない」と一貫してEpic Gamesに非はないと主張している。しかし、このような言い分は現在、2 MillyやBlocboy JBを含む多数のアーティストに訴えられているEpic Games側が用意した定型文のようなもので、少し言い訳がましく聞こえてしまう。

さらに文書には「著作権法は個々のダンスのステップや単純なダンスの繰り返しには著作権は適用されず、それよりも振り付け師やダンサー、そして一般大衆が(そのダンスを)使用し、披露し、楽しむために公有となっているというような表現の自由を保証するものであることは明らかだ」と書かれており、強気な姿勢を貫いている。

また弁護士のCendaliはゲーム内のムーブである“Swipe It”とMilly Rockは同じものではないとも主張しており、大きな収入源であるFortniteを失いたくないというEpic Gamesの必死さが伝わってくる。

確かにダンスに著作権を適用するのは難しいが、それにより自身が開発したダンスを無断で使用されているアーティストが多くいるという現状は変える必要があることは間違いないだろう。Epic Gamesには2 Millyの後も多くの裁判が待ち構えていることになるが、今回の裁判の結果が今後のダンスシーンに大きな影響を与えるのはいうまでもない。

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