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Travis ScottのA&Rが「"SICKO MODE"のDrakeのヴァースは『Astroworld』がリリースされる当日に完成した」と明かす
今年を代表するアルバムの一つとなったTravis Scottの『Astroworld』。その中でもDrakeをフィーチャーした“SICKO MODE”は非常に人気が高い一曲だが、Drakeが同曲を制作した時の興味深いエピソードがTravis ScottのA&Rを務めるSickamoreによって明かされた。
11月4日まで開催されていたComplex Conでの「How to Make a Rap Album in 2018」というパネルディスカッションの中で、Sickamoreは『Astroworld』制作時のエピソードを語っている。彼によると、Drakeは“SICKO MODE”のリリックをぎりぎりまで提出することが出来ず、完成させた日が『Astroworld』リリースの当日だったというのだ。“SICKO MODE”の特徴といえば一曲の中でビートが複数回切り替わる斬新な構成だが、Drakeがラップを始めた瞬間にビートが切り替わってTravis Scottが登場する序盤の展開はDrakeのリリックが遅れたことが理由なのではないか、と推測することも出来る。
ストリーミングで音楽を聴くことが一般的となった昨今、アルバムをリリースするという行為は過去と比べかなり簡単になっている。そのためリリースの当日にリリックが完成するという事態が発生するのだろうが、このようなスピード感が現在のラップシーンの特徴なのかもしれない。