Kid Cudiがかつて持っていた自殺願望について語る

メンタルヘルスについて歌うラップの先駆けとして現在多くの若いアーティストからリスペクトされているKid Cudi。2016年に鬱病を患っていることを告白しリハビリ治療を行っていた彼が、その経験をGQの記事にて語っている。

かつて自身が持っていた自殺衝動について、Kid Cudiは「自殺する方法を考えていた。本当に怖かったよ。自分の精神がそちらに行こうとすることが怖かったんだ。一年中ね」と、自分の意思とは反して自殺への願望を抱いてしまうことへの恐怖を生々しく語った。

しかし、無事に治療を終えた現在は精神的な安定を取り戻しているようで、「今は悪魔と闘ったりしていないよ。神に感謝してる」とコメントしている。取材に対して過去の辛かった経験について話しているときも彼は常に顔に笑みを浮かべていたといい、どうやら精神が安定していることは本当なようだ。今年彼はKanye WestとのKIDS SEE GHOSTSで活動した他、彼を強くリスペクトしているTravis Scottのアルバム『Astroworld』に参加するなど精力的な活動を続けている。また、記事の中でピザを作ることに熱中していることを明かすなど、私生活の方も楽しんでいることが窺える。

精神的な問題は自分の意思でコントロール出来るものではなく、適切な治療が解決の一番の近道になるということをKid Cudiは教えてくれている。メンタルヘルスについてはラップシーンの中でも語られる機会が増えてきている。Kid Cudiのようにそれらの問題について正しく語るアーティストが増えることで、現在そのような問題と向き合っている人々が救われることもあるだろう。

RELATED

【チケットプレゼント】Kid Cudiが豊洲PITで開催する初来日公演に2組4名様をご招待

10/17(月)に東京・豊洲PITで初開催されるKid Cudiの初来日公演に、特別にFNMNL読者 2組4名様をご招待する。

Kid Cudiの初来日公演が10月に豊洲PITで開催決定

Kid Cudiの初来日公演が、10/17(月)に豊洲PITで開催される。

Kid Cudiが故Kurt Cobainをオマージュした花柄のドレスを着用

エモーショナルなラップのパイオニアとして現在でも大きな影響力を誇るほか、最近はルカ・グァダニーノ監督のドラマ『僕らのままで』への出演も注目を集めるKid Cudi。そんな彼が、リスペクトするNirvanaの故Kurt Cobainにオマージュを捧げた。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。