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Kid Cudiがかつて持っていた自殺願望について語る
メンタルヘルスについて歌うラップの先駆けとして現在多くの若いアーティストからリスペクトされているKid Cudi。2016年に鬱病を患っていることを告白しリハビリ治療を行っていた彼が、その経験をGQの記事にて語っている。
かつて自身が持っていた自殺衝動について、Kid Cudiは「自殺する方法を考えていた。本当に怖かったよ。自分の精神がそちらに行こうとすることが怖かったんだ。一年中ね」と、自分の意思とは反して自殺への願望を抱いてしまうことへの恐怖を生々しく語った。
しかし、無事に治療を終えた現在は精神的な安定を取り戻しているようで、「今は悪魔と闘ったりしていないよ。神に感謝してる」とコメントしている。取材に対して過去の辛かった経験について話しているときも彼は常に顔に笑みを浮かべていたといい、どうやら精神が安定していることは本当なようだ。今年彼はKanye WestとのKIDS SEE GHOSTSで活動した他、彼を強くリスペクトしているTravis Scottのアルバム『Astroworld』に参加するなど精力的な活動を続けている。また、記事の中でピザを作ることに熱中していることを明かすなど、私生活の方も楽しんでいることが窺える。
精神的な問題は自分の意思でコントロール出来るものではなく、適切な治療が解決の一番の近道になるということをKid Cudiは教えてくれている。メンタルヘルスについてはラップシーンの中でも語られる機会が増えてきている。Kid Cudiのようにそれらの問題について正しく語るアーティストが増えることで、現在そのような問題と向き合っている人々が救われることもあるだろう。