A-TrakとZeddとの間でSheck Wes "Mo Bamba"を巡る論争が発生、その状況に"Mo Bamba"のプロデューサーであるTake-A-Daytripがコメント
そのあまりにユニークなバイブスで今年を代表するヒット曲の一つとなったSheck Wesの"Mo Bamba"。シンプルな構成ゆえに賛否両論のある同曲だが、そこに人気EDMプロデューサーのZeddが噛み付いた。
Zeddは先日、「"Mo Bamba"を初めて聴いたんだけど、色々と質問したいことがあるな…」とツイート(後に削除)。
Hahahah zedd deleted his tweet ??? pic.twitter.com/EqhMFIt5gS
— Ryan (@mcitylove) October 2, 2018
それを見かけた同じく人気プロデューサーのA-Trakは、「今年最高の曲だ」とリプライを送った。
It's the best song of the year.
— A-Trak.. hey have u seen my new video? (@atrak) October 1, 2018
するとZeddは"Mo Bamba"についての自身の立場を明確にしようと思ったのか、「お前らはみんな正気じゃない」とリプライ。それを受けたA-Trakは「違う、あれは純粋に天才的な曲だ。マジで革新的だよ。クラブでみんながあの曲でぶち上がってる様子を見た方がいい」と返した。
You guys have absolutely lost your mind.
— Zedd (@Zedd) October 1, 2018
Lol nope. Pure genius song. Total innovation. You have to see how it engages people in a club.
— A-Trak.. hey have u seen my new video? (@atrak) October 1, 2018
やがて面倒になったと思われるZeddが「意見の相違だね」として終わらせようとするも、A-Trakは「いや、終わらせない。申し訳ないけど、あの曲が最高だってことを否定するのは物理的に不可能なんだ。ごめん。良ければ一緒にクラブに行って、俺が言っていることを証明してみようか?」と、あくまでZeddに"Mo Bamba"が最高であることを認めさせようとした。
You can't. Objectively, you can't disagree, sorry. It's the most important song of the year. Perhaps I could take you to a club and show you why I'm saying this and what's innovative about it? I would really like that.
— A-Trak.. hey have u seen my new video? (@atrak) October 2, 2018
しかしZeddはけんもほろろといった様子で「ハハ、謝ることないだろ。音楽の素晴らしい所はみんなが自由な意見を持つことが出来て、好き嫌いがあることなんだから。俺は音楽をメロディ、コード、構造、歌詞で判断する。ミュージシャンだからな。クラブの反応がどうだろうと、俺の音楽に対する判断には影響しないんだよ」と、議論を打ち切った。
Haha u don’t have to apologize bro. The beautiful thing about music i:l: everyone can have their own opinions/ likes/ dislikes. I judge music by melody, chords, structure, lyrics. I’m a musician. 🙂 how a club reacts doesn’t fall into my method of judgement 🙂 to each their own<3
— Zedd (@Zedd) October 2, 2018
二大プロデューサーによる"Mo Bamba"を巡った議論はこのようにして行われた訳だが、それを横目に見ていた"Mo Bamba"のプロデューサーであるTake-A-Daytrip本人がZeddにコメントを寄せている。「最初の2つのコードはEmajとFmajで、Aminの五音、六音として機能してる。3番目のBmajはAの中に存在しないから、Eminから借りて来てる。FとBのこの間隔はトライトーンと言って、テンションを構築するためにクラシックでは一般的だよ。"Mo Bamba"のプロデューサーより」という言葉からは、自分たちは"Mo Bamba"をちゃんとした理論に基づいて作っており、決して適当に作った訳では無いという自負が伺える。
The 1st two chords are Emaj & Fmaj acting as the 5th & 6th chord in A harm min, the 3rd chord Bmaj is not present in A harm min so it is borrowed from E harm min. This interval of F-B is a tritone, which is common in classical music to build tension.
Love,
Mo Bamba producers— Take A Daytrip (@take_a_daytrip) October 2, 2018
この件についてComplexが行ったTake-A-Daytripのインタビューによると、彼らは"Mo Bamba"を作る際にハンス・ジマーからの影響を受けゴスペル的なフィーリングを出そうとしたと語っており、音楽的な効果も計算して楽曲を作っていることが分かる。
それにしても、これほどまでに賛否両論が向けられ議論が発生する"Mo Bamba"が様々な意味で「今年を代表する一曲」であることに異論の余地は無いだろう。