【インタビュー】Cornelius 『Ripple Waves』 | 自分の中で常に新しいものを

Corneliusが9月19日にニューアルバム『Ripple Waves』をリリースする。この作品は前作『Mellow Waves』からカットされた7インチシングルのB面曲をはじめ、さまざまな再生媒体で発表された楽曲たちをコンパイルしたもの。今回はこの作品の話題を中心に、彼が現在の音楽シーンをどのように捉えているのか質問してみた。

取材・構成 : 宮崎敬太

撮影 : 寺沢美遊

サブスクに対して特にネガテイブな気持ちはない

- 今回のアルバム『Ripple Waves』は『Mellow Waves』のB面集のような作品ですね。

Cornelius - そうだね。きっかけは去年アメリカのロストラム(Rostrum Records)というレーベルから「来年(2018年)のレコード・ストア・デイに向けて何かやってくれないか」と言われたことですね。それで何曲か自分の曲をリミックスしてもらうことなって。ちょうどあちこちでいろんな形で発表した曲が溜まってきてたから「1枚にまとめてしまおう」と思って。

- 最近はSpotifyやApple Musicといったストリーミングのサブスクリプションサービスを使って音楽を聴く人が増えました。音楽を再生する媒体がレコード、CD、データ、ストリーミングと変化する過程をリアルタイムで経験してきた小山田さんは、現状についてはどのように感じていますか?

Cornelius - いろいろですね。制作という面で言うと、最近は1曲で完結するようにはしてますね。昔はCDにすることを前提に制作してたから、曲間を繋いでアルバム全体をシームレスに聴けるようにしたりもしてました。ただ、自分としてはあくまでアルバムを作ってるという感覚ですね。

- サブスクリプションで聴いてる人向けに1曲単体で制作するのではなく、あくまでアルバム単位を意識してる、ということですか?

Cornelius - そういう事もあるけど、アルバムは何時間もかけて楽しむものを作ってるつもりで。例えば、今回の『Ripple Waves』はSpotifyだけで発表した曲や、テクニクスのターンテーブルを買わないと聴けないアナログ盤の曲とか、異なるメディアで発表してきた曲をコンパイルしたものなんです。こうしてリリースすることによって、それらをまとめて聴けるし、アイコンとしてジャケットができて、統一した世界観みたいなものもできる。僕はアルバムを聴いて育ってきたし、世の中にもまだアルバムという概念は強く残ってると思う。だからこうしてアルバムをリリースすると人々が認知して、ツアーしたりもできるわけで。

- 以前インタビューで「最近は音楽の聴き方が雑になってる」と話してましたが。

Cornelius - うん。でもサブスクに対して特にネガテイブな気持ちはないよ。今の世の中はいろんなものがありすぎるから、それぞれに合った形で作品を作れれば良いと思ってるくらい。

- 2曲目の"Audio Architecture"は21_21 Design Sightで開催されている『AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展』のために制作された楽曲ですね。この展覧会は、1曲単体を多面的に展示/表現するもので、雑に音楽を聴くような現状に対するカウンターのようにも感じました。この楽曲についてはどのようにオファーされたんですか?

Cornelius - そもそもこの展覧会は、ディレクターの中村勇吾さんが雑誌『GINZA』に掲載されていたショーン・レノンの文章を読んで、思い付いたものらしいんです。ショーンは『Mellow Waves』を聴いて「He paints a kind of audio architecture」と書いていたらしく。中村さんからはそう説明されて、音楽の構造みたいな部分にフィーチャーした展覧会だから僕はいつもの感じでいいんだなって。1曲が延々と流れている展覧会なので、飽きない、ということは意識しました。あとライブ映像を流すという話だったから、4人で演奏するということも考えました。

- 展覧会で"Audio Architecture"のスタジオライブの映像を観てきましたが相当カッコいいですね。前作の『Mellow Waves』がメロウというより、むしろ彼岸の音楽という印象を受けていたので、抑制されたパッションが込められたあのライブ映像は改めて新鮮でした。

Cornelius - ありがとうございます。頑張って演奏しました(笑)。

- 3曲目の"Passionfruit (Recorded at Spotify Studios NYC)"にも、同じようなテンションを感じました。原曲はDrakeの楽曲ですが、なぜこの曲をカバーしたんですか?

Cornelius - これはもともとSpotifyの「Spotify Singles」という企画のために収録したんです。自分たちの曲と誰かのカバーをそれぞれ1曲ずつ演奏してほしいと。それで最初、Silver Applesの"Oscillations"をカバーしたいと伝えたら、Spotify側と僕のアメリカのマネージャーから「そんな曲、誰も知らない」って言われて(笑)。「えー」とか思ったんだけど、どうしようか考えてたら"Passionfruit"を思いついて。この曲は息子に教えてもらってから車でよく聴いてたんです。原曲はSpotifyで何百万回も再生されたらしいし、良いかなって。そしたら向こうの人も「そうそう、そういうの」みたいなノリでこの曲をカバーすることになりました。

- 前作の『Mellow Waves』や今回の『Ripple Waves』では新たにどんなことを試されましたか?

Cornelius - 例えば"あなたがいるなら(If You’re Here)"は、Corneliusとしては初めてのラブソングなんです。普通の人ならラブソングなんて当たり前なんだろうけど。僕にとっては「逆に」って感じで斬新だったんです。しかも歌詞は坂本慎太郎くんに書いてもらって。僕にとってはそれも新しかった。感情がもつれる感じ、引っかかる感じを音で表現したかった。あの曲ってテンポがすごく遅くて、空間がすごくある。そこでリズムの組み立て方を工夫したりもしました。泣きのギターソロを入れたりすることもあまりないし。

- では今回、唯一の新曲となる"Sonorama 1"について教えてください。

Cornelius - この曲は音だけ聴いてもたぶん何がなんだかわからないと思う。アルバムにライブ用の曲を入れたかったんですよ。そしたら、ライブでの演出も含めた曲のアイデアが閃いたんです。一緒に聴いてアガるとか、感動的な何かがあるってタイプの曲じゃないけど、ライブで見たらたぶん「なるほどな」って感じるはず。「ほぉ……」って(笑)。

サブスクは昔僕が行ってた貸しレコード屋のもっとすごい版みたいなもの

- 7曲目の"Inside a Dream"に入ってる冒頭の朗読「人間は歳をとると、とかく童心を失うものだ」はなんですか?

Cornelius - これはね、自分のおじいちゃんの声なんですよ。うちのおじいちゃんはNHKのアナウンサーで。紅白歌合戦って1〜2回目だけはテレビじゃなくてラジオで放送されたんですけど、そこで司会してたんですよ。もう亡くなってしまったんだけど、自宅におじいちゃんの放送を録ったテープが残ってて。それをいろいろ聞いてたら、この部分がすごく印象に残ったのでサンプリングすることにしました。

- 小山田さんはなぜ自分がこの言葉に引っかかったと思いますか?

Cornelius - どうだろうね。曲のイメージとしては、夢の中に入っていく途中の、意識が混濁して過去の記憶がランダムに再生されていく感じにしたかった。あの朗読の後に子供の声で「小山田圭吾」って入ってるんだけど、あれは僕自身の3歳くらいの声なんです。

- 僕はこの朗読に小山田さん自身の音楽への情熱の変化が反映されているのかと思ったんですよ。さきほど息子さんのお話が出てきましたが、大人になると単純に知識が増えていくので、子供の頃のように音楽の楽しむのは難しくなるから。

Cornelius - この曲で表現したかったのはそういうことではないけど、息子がいろんな音楽を聴いて新鮮に感じるのを羨ましいと感じることは全然あるよ。でも音楽の楽しみ方って、新しく発表されたものに限られたことではないと思うんだ。過去の自分の知らなかった音楽を知った時は感動するしね。「こんなのあったんだ」とか。あと同じものを聴いてるんだけど、昔は理解できなかったところが唐突にわかる瞬間もあるじゃない? 「ここがいいんじゃん」みたいな。

- でも、それって何回も丁寧にアルバムを聴くような中で生まれてくると思うんです。それこそアナログやCDの頃みたいな。現代の主流のサブスクリプション型ストリーミングサービスは、膨大なアーカイブから「好きなものをいつでも自由に聴いて」というスタンスで、どちらかというと音楽を消費していくような印象があるんですが。

Cornelius - それは今も昔もあまり変わらないと思うな。確かに最近は(音楽を聴く環境や手段が)いろいろあるから、1枚の作品に対する熱量が少し薄れてきてるように感じることはある。でも、結局、音楽にハマる人はちゃんと聴くんだよ。今だったらプレイリストを作ったりとか、いろんな音楽を吸収するために自分なりの工夫をするんじゃない?

- 音楽好きはかつて自分の好きな曲を入れたカセットテープやMDを作っていたけど、今はそれがプレイリストになっただけ、と。

Cornelius - そうそう。例えば、うちの息子が昔、部屋で音楽を聴いてたのね。僕が「これマイブラ(ディ・ヴァレンタイン)のパクリじゃん」ってマイブラを聴かせたら「ふーん」みたいな感じだったのに、ある日息子の部屋からマイブラが聴こえてきたりして(笑)。で、アナログも買ったりしててさ。息子はレコ屋でバイトしてたり、例としては特殊かもしれないけど、でも音楽に対する根本的な接し方は、今も昔もそんなに変わってないと思うんだ。最初はサブスクかもしれないけど、ライブ見たり、何かのきっかけでCDやアナログを買うと思う。サブスクは、昔僕が行ってた貸しレコード屋のもっとすごい版みたいなものじゃないかな?

国、世代、ジャンルがバラバラの人たちにリミックスしてもらうのが面白い

- 『Ripple Waves』ではBeach Fossils、Reginald Omas Mamode IV、Hiatus Kaiyoteという若い世代のアーティストにリミックスに依頼してますね。彼らはどのように選んだ理由を教えてください。

Cornelius - きっかけはアメリカのレーベルからの提案で。それでリストを作ったんです。意識したのは、できるだけ国、世代、ジャンルがバラバラにしようとということかな。そのほうが面白いかなって。今回あがってきたリミックスはどれもすごくよかった。

- Beach Fossilsは"The Spell of a Vanishing Loveliness"をリミックスしました。リミックスというか、ほぼ彼らの曲になってますね。

Cornelius - うん。歌詞と譜割りくらいが一緒だったけど、あとはメロディも含め全然違うよね。Beach Fossilsは今時の若いバンドなんだけど、ちょっとネオアコっぽさもある。この間出したアルバム(『Somersault』)がすごい好き。ブルックリンっぽい。

- Reginald Omas Mamode IVは音だけ聴いて、勝手にアメリカ人だと思ったてら、ロンドンのアーティストなんですね。

Cornelius - そうそう。彼の独特なビート感がすごく好きなんですよ。スライとかプリンスみたいな感じもあるけど、ブレイクビーツはどこかよれてて。この前イギリスのフェスに呼ばれて行った時に連絡したら「近くだから行くよ」って本人が彼女と一緒に来てくれたんです。普通のいい兄ちゃんでした。

- UKの黒人アーティストというと僕はSkeptaとかを想像ちゃうんですが、Reginald Omas Mamode IVはそういう感じの人じゃないんですか?

Cornelius - 全然(笑)。でもね、そのフェスはブリクストンという場所でやったんですよ。あそこはいわゆるジャマイカ系の黒人たちがたくさんいる街で、ホテルがあった場所も「ここ、ジャマイカ?」みたいな地区でした。ダブ専門のレコード店とかもあって。昔は治安も悪かったみたい。今は、昼なら長閑なもんだったけどね。イギリスの音楽にジャマイカ系の音楽は欠かせない存在だけど、実際にああいう街に行くと、本当にイギリスにはジャマイカの文化が根付いてるんだなってことを改めて実感できましたね。

- では"Mellow Yellow Feel"を手がけたHiatus Kaiyoteはどんなところが好きですか?

Cornelius - とにかくこのバンドはすごいですよね。テクニックはあるけど、ひけらかす感じじゃ全然ないし。あとリズムの作り方とかも面白い。この前「TAICOCLUB」で来日してて、その時この"Mellow Yellow Feel (Hiatus Kaiyote Rework)"をやってくれてたそうなんです。僕はたまたま日本にいなくて見れなかったんだけど。彼女たちはオーストラリアのバンドなんだけど、あの国からはちょいちょいすごいの出てくるんだよね。

YMOの3人は東京の尊敬できる先輩って感じ

- そして後半の3曲はベテランたちのリミックスワークになります。80年代のネオアコバンド・FELTのLawrenceがリミックスしているのがちょっと意外でした。

Cornelius - Lawrenceは高校くらいからずっと大好きで。当時から現在まで、ずっと何をしてるのかなんとなく気にしてるんですよ(笑)。ちょっと前にFELTのCDが再発されて、「そういえば、Lawrenceがリミックスした音源って誰も聴いたことないな」と思って、今回頼んでみました。出来上がったのを聴いて「やっぱりこの人は変な人なんだな」ってことが改めてわかりましたね。ちょっと暴力温泉芸者の頃の中原(昌也)くんを思い出しました。カッコいいナンセンスっていうか。FELTはすごく美しい音楽をやるバンドだったから落差がすごいよね。

- 最後の2曲は細野晴臣さんと坂本龍一さんによるリミックス曲です。

Cornelius - これは雑誌の企画でお願いしたやつなんですけど、ちょっと申し訳ない気持ちもあって。だって僕らは普通に面識もあるからこんなオファーされたら断りにくいじゃないですか? でもやっぱり僕は2人のファンなんで、単純に嬉しかったです。

- 細野さんのリミックスは、最近の活動から考えると、ちょっと意外な音でしたね。

Cornelius - うん。細野さんは最近生っぽい音楽をやってて、テクノみたいな音楽からは離れてる印象があるよね。本人は「リミックスってどうやるか忘れちゃった」って言ってた(笑)。けど実は僕、細野さんがどうやってこの音作ったのか全っ然わからない。トレモロみたいなフィルターをかけてるのはなんとなくわかるんだけど。このリミックスは単純に新鮮ということもあったけど、やっぱりすごい人なんだなって思いましたね。それは教授に関しても一緒で。あの曲は、完全に『async』の世界だよね。極限まで削って音を要素だけにしてしまう。もはや境地って感じがした。

- 細野さんと坂本さんは小山田さんにとってどんな存在ですか?

Cornelius - (高橋)幸宏さんも含めてだけど、東京の先輩って感じ。親子ほどではないけど結構年齢は離れてるのに、みんな僕に対して近い感覚を持っていてくれる感じはしますね。だから僕には尊敬する地元の大先輩という感覚なんです。みんな世田谷とか目黒とかあの辺の人たちだから。

- 最後に小山田さんが現在の日本の音楽シーンをどのようにみていますか?

Cornelius - いわゆる音楽シーンと言われるものはもう日本にないんじゃないかな? フェスがあるからその辺に出てる人たちのシーンはあるかな? とはいえ本当に正直に言ってしまうと、僕はそんなに興味がない。J-ROCKっぽいフェスとかにもたまに呼ばれるけど、そういう時はツラい気持ちになることが多いですね。友達いないし、友達になれそうな人もいないし、そもそも話が合わなそうだし。ああいう場所にいくと孤独を再確認してしまう(笑)。

- では今後はどのように活動される予定ですか?

Cornelius - 歳もとってきたので、あまりツラい気持ちにはなりたくないかな(笑)。ただCorneliusとしてはもっと活動していくと思います。他のバンドに参加したり、外仕事をしたりしてたらうっかり10年もアルバムを出さない状況になっちゃったから。また同じようにしてたら、次はもう60ですよ。僕、来年50歳になるんですよ。まだ身体が動くから今のうちにフィジカルな曲は作っておきたいですね。あと逆に歳とってからも演奏できる曲とかも。あんまり野望みたいなものはなくて、自分の中で新鮮に思えるような曲をこれからも作っていきたいです。

Info

Ripple Waves
9月19日発売
¥2,400+税/WPCL-12923

1 Audio Check Music
2 Audio Architecture
3 Passionfruit (Recorded at Spotify Studios NYC)
4 If You’re Here (Recorded at Spotify Studios NYC)
5 Sonorama 1
6 Not Bad, This Feeling
7 Inside a Dream
8 In a Dream (NPR Music’s Tiny Desk Concert)
9 Audio Architecture (Studio Live)
10 The Spell of a Vanishing Loveliness (Beach Fossils Rework)
11 Helix / Spiral (Reginald Omas Mamode IV Rework)
12 Mellow Yellow Feel (Hiatus Kaiyote Rework)
13 Surfing on Mind Wave Pt2 (Liquid Fairy ? A Sound Collage by Lawrence)
14 In a Dream (Haruomi Hosono Rework)
15 If You’re Here (Ryuichi Sakamoto Rework)
https://Cornelius.lnk.to/rwPu

Cornelius Mellow Waves Tour 2018
<国内ホールツアー+台湾&香港ツアー決定!>
■国内ホールツアー
10/3(水)福岡
福岡国際会議場 メインホール
OPEN18:30 / START19:00
INFO:BEA 092-712-4221

10/5(金)大阪
オリックス劇場
OPEN18:30 / START19:00
INFO:清水音泉 06-6357-3666

10/8(月祝)東京
東京国際フォーラム ホールA
OPEN16:30 / START17:30
INFO:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

10/19(金)岡山
岡山市立市民文化ホール
OPEN18:30 / START19:00
INFO:FIASCO 086-222-1015

10/21(日)愛知
日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
OPEN17:15 / START18:00
INFO:JAILHOUSE 052-936-6041

10/24(水)北海道
札幌市教育文化会館 大ホール
OPEN18:30 / START19:00
INFO:WESS 011-614-9999

10/27(土)宮城
電力ホール
OPEN17:00 / START18:00
INFO:ジー・アイ・ピー 022-222-9999

ヘリオス・グルーヴィーナイト vol.28
10/13(土)富山
南砺市福野文化創造センター 円形劇場ヘリオス
OPEN17:30 / START18:30
INFO:南砺市福野文化創造センター「ヘリオス」 0763-22-1125

小、中、高校生、大学生、専門学校生を対象に、当日、学生証を提示していただいた方に¥1,000キャッシュバックします。
*「ヘリオス・グルービーナイト vol.28 富山」は対象外です。

https://cornelius.lnk.to/MellowWavesTour2018

RELATED

【インタビュー】DYGL 『Cut the Collar』| 楽しい場を作るという意味でのロック

DYGLが先ごろ発表したニューEP『Cut the Collar』は、自由を謳歌するバンドの現在地をそのまま鳴らしたかのような作品だ。

【インタビュー】maya ongaku 『Electronic Phantoms』| 亡霊 / AI / シンクロニシティ

GURUGURU BRAIN/BAYON PRODUCTIONから共同リリースされたデビュー・アルバム『Approach to Anima』が幅広いリスナーの評価を受け、ヨーロッパ・ツアーを含む積極的なライブ活動で数多くの観客を魅了してきたバンド、maya ongaku

【インタビュー】Minchanbaby | 活動終了について

Minchanbabyがラッパー活動を終了した。突如SNSで発表されたその情報は驚きをもって迎えられたが、それもそのはず、近年も彼は精力的にリリースを続けていたからだ。詳細も分からないまま活動終了となってから数か月が経ったある日、突然「誰か最後に活動を振り返ってインタビューしてくれるライターさんや...

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。