YGが飛行機に搭乗できずアメリカン航空をレイシストだと批判

アメリカン航空といえば、これまでもMigosのOffsetやJoey Badassなど数多くのラッパーたちといざこざを起こしてきたことで有名だ。

そして今回、またしてもそのアメリカン航空がラッパーともめてしまった。
そのラッパーとは、先日ニューアルバム『Stay Dangerous』をリリースしたYGだ。

現地時間月曜の夜、彼は自身のInstagramに動画を投稿。

FUCK AMERICAN AIRLINES. RACIST FUCKS & IM SOBER PUSSY’S, YALL RACIST. FUCK ALL YALL @americanair

STAY DANGEROUSさん(@yg)がシェアした投稿 -

飛行機の搭乗口で撮影されたとみられるこの動画だが、どうやらYGは酔っ払っているとみなされ、飛行機への搭乗を拒否されたらしい。
彼は動画でこのように言っている。
「くそ食らえ、アメリカン航空。あいつらは俺を飛行機に乗せることを拒否しやがった。あいつらは俺が酔っ払っていることについて話してたよ。俺はあんなクソ野郎どもよりはシラフだ。レイシストどもはくそ食らえ」と怒りが収まらない様子。

YGは同じ動画をTwitterにも投稿しているが、そのツイートにアメリカン航空が返信している。

「我々のルールでは、お客様またはチームメンバーとのあらゆる交流はリスペクトが根底にあるべきだと思っています」と、アメリカン航空は少し挑発的ともとれるリプライをYGに送った。当のYGはこのツイートに対する返信はしていない。

いずれにせよ、YGが投稿した動画からだけでは、どちらが悪いのか判断するのは難しい。実際、動画の彼は少し酔っ払っているようにも見える。

唯一言えるのは、YGはちゃんと目的地に着くことができたのか気になるということだ。

RELATED

YGの2014年の楽曲“Meet The Flockers”が「反アジア系のリリックを含んでいる」としてアルバム『My Krazy Life』がストリーミングプラットフォームから一時削除

アメリカでは昨年から今年にかけ、アジア系の人々をターゲットとした暴力事件が多発し、大きな問題に発展している。そのような状況の中、YGの2014年のアルバム『My Krazy Life』に収録されている楽曲“Meet The Flockers”が問題視されている。

YGとNipsey Hussleの“FDT”を道路で流していたファンがトランプ支持者に殴られる事件が発生

2016年に、YGと故Nipsey Hussleがリリースし反トランプのアンセムの一つとなった“FDT”。あまりに直接的なフックのリリックがこれまで良くも悪くも様々な事態を巻き起こしてきたが、今回、この楽曲をきっかけにトラブルに巻き込まれてしまった人物が現れたようだ。

YGやLil BabyらがBLMデモの模様を取り入れたミュージックビデオを発表

先日、ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人男性ジョージ・フロイドさんが警察によって不当な取り調べを受けた末に窒息死させられた事件を契機に全世界で大きな盛り上がりを見せている「Black Lives Matter」デモ。ヒップホップシーンにとって避けては通れない問題である人種差別に対する抗議運動には多くのラッパーも参加、もしくはサポートを表明していたが、抗議の意思やここ最近のデモの様子を楽曲やMVに盛り込むラッパーも徐々に現れてきているようだ。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。