XXXTentacionが自分はフェミニストではないと主張する

Spotifyの公式プレイリストから楽曲が取り除かれるという騒動も話題となったXXXTentacion。その後決定は覆され、彼の楽曲は公式プレイリストに復活する見込みとなった。

この判断のきっかけとなったのが妊娠中の元ガールフレンドに対する暴行疑惑だが、彼の地元のマイアミの新聞Miami New TimesにXXXTentacionと元ガールフレンドのインタビューが掲載されている。

元ガールフレンドがインタビューに登場するのは異例のことだが、彼女はXXXTentacionから受けた暴行の数々を生々しく語っている。例えば彼女は「裏拳で私の口を殴るのが彼の好きだったことだった」と明かしているが、暴行自体はもちろんのことだが、XXXTentacionを告発した後に彼の家族や、そして多くのファンたちから受けた嫌がらせについても告白している。

オンライン上ではTwitterのアカウントがハッキングされ、Instagramは彼のファンによるスパム報告で削除されてしまったという。さらにそれだけではなく、ファンたちにバイト先のドーナツ屋が発見された元ガールフレンドは、店で写真を撮られたり、帰宅する際に尾行されたりと毎日のように嫌がらせを受け1週間で辞めるのを余儀なくされてしまったという。

さらにXXXTentacionに殴打され眼の近くを骨折してしまった彼女が治療費を払えずにファンディングページを立ち上げた際にはXXXTentacion自身が5000ドル(約55万円)を寄付したにもかかわらず、ファンのスパム報告によりページが削除され、集まった資金も凍結されたことなどが語られている。一連の事件の後もマイアミで暮らし続けている彼女は、「誰もいない場所に引っ越したい」と語っている。

それに対してXXXTentacionは、インタビュー内で「自身はフェミニストではない」と述べており、その理由について「女性は見くびられていると感じているかもしれない、だが実際見くびられるのは、自分が見くびられたいと願っているときだ」と続けている。これはまるで奴隷制は黒人自らが選択したことだと述べたKanye Westの発言と構図としては似ているところがある。

XXXTentacionは大統領選挙で敗北したヒラリー・クリントンの例をあげ「彼女は大統領選挙を闘ったが、だからと言って殺されなかった。それが全てだ」と語っている。

現在音楽業界を含め様々な業界で出てきている#MeTooについて「噂レベルで加害者を消すことができる」と語ったXXXTentacionは、「女性は常に男性より強い」とも語っている。

XXXTentacionのこの主張は、元ガールフレンドに対する、一次的な被害はもちろんだが二次的な被害も、なかったような無責任なコメントであると言わざるを得ない。

実際にXXXTentacionや彼のファンから暴行や嫌がらせを受けた元ガールフレンドの言葉とXXXTentacionによるこの対照的な発言が印象的なインタビュー全文はこちらで読むことができる。

RELATED

Peggy Gouが音楽における性差別について「私自身が上手くやることが一番の復讐」と語る

EDC JAPAN 2019への出演も決定している韓国出身のDJ/プロデューサーPeggy Gou。そんな彼女がインタビューの中で、音楽業界における性差別の問題との向き合い方を語っている。

故XXXTentacionの遺族が代表曲“Look at Me!”のプロデューサーの一人に訴えられる

昨年の6月、銃撃によって命を落とし世界に衝撃を与えたXXXTentacion。彼がヒットするきっかけとなった代表曲“Look at Me!”のプロデューサーの一人が、彼の遺族を相手取り訴訟を起こしているようだ。

9th Wonderがグラミー賞の追悼コーナーにXXXTentacionが登場しなかったことについて「全員に追悼される権利がある」と語る

昨日開催されたグラミー賞の授賞式。グラミー賞ではその年に亡くなったアーティストの追悼が行われることが恒例となっている。Aretha FranklinやMac Miller、Aviciiなどのアーティストが追悼されたが、そこに昨年銃殺されたXXXTentacionが登場しなかったことが問題視されている。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。