DJ MustardがFredo Santanaの死を受けてリーンをやめ、Famous Dexは危険性を訴える

先週土曜日に27歳の若さでカリフォルニアの自宅で亡くなった状態で発見されたラッパーのFredo Santana

彼は腎不全や肝不全を患っており、昨年は入院もしていたがその原因となったと言われているのがリーンだ。リーンはコデインは入っている咳止めシロップとソフトドリンクを混ぜて作るドラッグで、故A$AP Yamsもリーン中毒だった。

Santanaの死を受け、カリフォルニアを拠点とするDJ Masutardがリーンを止める決断を下した。

Mustardはリーンの元となる咳止めシロップのボトルを流しに捨てる動画を「終わりだ、これはクソだ。おれは冷静だよ。これはクソだ、終わりだ」と言いながら投稿している。

MustardはTwitterにはFredo Santanaへの追悼のポストも行っており、この行動がFredoの死を受けてのものであることは明確だろう。また昨年Fredoと同じくリーンが原因で入院したことのあるFamous DexもDJ Akademiksとの動画インタビューでリーンの危険性を訴えている。

Famous Dexは「ドラッグは銃じゃないから、俺たちは殺し合いにはならない。でもドラッグは自分自身を殺しているんだ」とコメントし、自身は既にリーンをやめていることを再度強調した。

これはLil Peepが亡くなったあとに、その原因となったXanaxをLil Uzi VertやSmokepurpp、Lil Pumpなどがやめるといった動きと同じものだろう。今年はドラッグとラッパーの関係を見直す動きが顕在化した年になるのだろうか?

 

RELATED

イギリスにおける音楽フェスの参加者のうち50%以上が何らかの薬物を服用していることが明らかに

先日のJuice WRLDの死によって、再び浮き彫りとなった音楽シーンにおける薬物の問題。もはや、アーティスト側のみならずリスナー側にとっても他人事ではなくなってきているが、今回衝撃の調査結果が発表された。なんとイギリスにて開催された音楽フェスの参加者のうち50%以上の人々が何らかの薬物を摂取しており、さらにその半数以上が通常よりも多くの量と種類を服用しているというのだ。

【コラム】なぜ日本では「容疑者」の作品は自主回収されてしまうのか

ことヒップホップやクラブミュージックはドラッグの描写と切っても切り離せないカルチャーであり、薬物の所持、使用で逮捕されるアーティストは数え切れないほど存在する。

Famous Dexのライヴを観るために飛行機を盗もうとして逮捕された少年に対しFamous DexがDJの隣でライヴを観せると約束

昨夏シカゴで行われる予定だったFamous Dexのライヴを観るために飛行機を盗もうとした罪で起訴された少年について伝えた。自身の罪を認め罰金と保護観察に処されたこの少年に対しFamous Dexが心の大きなところをみせている。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。