2017 Best Or Worst by tomad

2017年も音楽、ファッション、それぞれのシーンの内外で様々なトピックが生まれた1年だったのは間違いなし。そんな1年をFNMNLに振り返る企画『2017 Best Or Worst』。アーティストやデザイナー、ショップオーナーなど様々なジャンルで活躍する方々に、個人的なベスト、もしくはワースト、もしくはその両方をピックアップしてもらい激動の2017年を回顧する。

Maltine Recordsを主宰し東京の同時代のイメージを象徴する存在として注目され、近年には、ニューヨークやロンドンでもイベントを開催し、海外アーティストの楽曲リリースも多数おこなっているtomadの2017年のベストは?

2017 Best by tomad

Rinse FM Podcast - 『Mall Grab Presents: Steel City Dance Discs - X-Coast 』- 18th February 2017

コメント

去年ぐらいからフューチャーベースなど展開多めのダンスミュージックに飽きたというか遊び尽くして、さらに『LOST DECADE』流れ(10回目にKEITA SANOさんもいい思い出)もあって、今年前半からひたすらにハウスミュージックを聴いていた。このポッドキャストホストのSteel City Dance Discsなど新興レーベルも多く出てきて、僕よりも若い世代なのに、レーベルの展開やリリースを含めたダンスミュージックの捉え方がフレッシュで刺激を受けた。その中でも一番レイヴィーで異端なX-Coastは特に良かった。新しいハウスの流れと繋がって単なるレイヴリバイバルにならない90年代初頭のチャラさを取り入れたサウンドはニッチだけどツボ。

来年の告知

来年2月に税金で東南アジアから多数のアーティストを呼んだイベントをオーガナイズします。チェックしてね。
http://jfac.jp/culture/events/e-meca-2017/

tomad

tomad

2005年、インターネットレーベル「Maltine Records」を設立。これまでに160タイトルをリリース。ダンスポップミュージックの新しいシーンと、東京の同時代のイメージを象徴する存在として注目されている。近年には、ニューヨークやロンドンでもイベントを開催し、海外アーティストの楽曲リリースも多数。2015年には設立10周年を記念し、レーベルの活動をまとめた『Maltine Book』を刊行。

RELATED

【コラム】What is 「HYPERPOP」? by tomad

世界的に未曾有の事態が続いた2020年。パンデミックは音楽シーンにも並々ならぬ影響を及ぼし、多くのアーティストが、これまでとは違う形態での活動を強いられた。

Budweiserのアーティスト支援プロジェクト『RE:CONNECT』の第1弾で人気パーティー『LOST DECADE』のオンラインイベントを開催|DJ WILDPARTY、okadada、tofubeats、tomadが出演

Budweiserが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、未曾有の危機に直面している音楽/ファッション/アートなどのカルチャーシーンを支援するプロジェクト『RE:CONNECT』をスタートし、第一弾の支援先として、人気パーティー『LOST DECADE』初となるオンライン配信イベント『LOST D...

高さ50mの断崖絶壁を背にアーティストが集結する『岩壁音楽祭』の第2回が開催|Seiho、Mars89、Kotsuらが出演

古来より命がけで切り拓かれた岩壁と、シーン先端を開拓し続けるアーティスト達を掛け合わせ、音楽のさらなる可能性を提示する『岩壁音楽祭』。昨年開催され好評を博した同イベントの第2回が、6月6日(土)と6月7日(日)の2日間に山形県・瓜割石庭公園にて開催される。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。