ビョークにセクハラ告発されたラース・フォン・トリアー監督が疑惑を否定 | ビョークはさらにセクハラの詳細を投稿

ハリウッドのプロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラや、ビートメーカーThe Gaslamp Killerのレイプ疑惑告発など、現在映画業界と音楽業界でセクハラ問題が次々と浮上している。先日ビョークが映画監督からセクハラを受けていたと告白したが、それをラース・フォン・トリアー監督が否定。その後ビョークは監督から受けたセクハラのさらに詳しい内容を投稿した。

映画業界と音楽業界でのセクハラ問題が多数浮上し、SNSでも女性達が自分が過去に受けたセクハラやレイプ被害を告発する動きが広まっている。

先日ビョークがデンマーク人の映画監督から過去にセクハラを受けていたとFacebookで告発した。ビョークはデンマーク人としか明記しておらず、監督の名前などは出さなかったが、2000年の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のフォン・トリアー監督であることは明らかであった。

フォン・トリアー監督はビョークの告発を受けて、デンマークの新聞『Jyllands-Posten』で容疑否定したと報道されている。「そのような事実はない。しかし私たちは間違いなく友達ではない」とフォン・トリアー監督はオンライン版の『Jyllands-Posten』の記事で主張している。

その報道では『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のプロデューサーであったPeter Aalbaek Jensenも今回のビョークの告発について言及。「私が覚えてるかぎりでは、私達のほうが被害者だ。あの女性(ビョーク)はフォン・トリアーと私と、私達の会社をすべて足した以上の力を持っていた。彼女はなんでも命令をする人で、1億クローネ(約1600万ドル)の映画をあやうく製作中止にさせようとした」と明かした。

この報道が発表された後、ビョークは新たにFacebookに当時監督から受けたセクハラの、詳細をさらに投稿。

最初に「#metoo精神で世の女性に、あのデンマーク人監督から受けた経験のさらに詳しい事を明かそうと思う。このようなことを公の場で明かすのはとても難しく感じる。とくに、犯罪者たちにすぐに嘲笑されたりしたのだから。私は何年も躊躇する人々を気の毒に思う。しかし今こそ言うときであり、私達で変えることができるように感じる」と語った。#metooとは今SNSで女性達が自分の過去に受けた被害を告発する運動である。

続けてセクシャルハラスメントに感じたことのリストを記した。

  1. 撮影が終わるたびに、私のところへ駆け寄り長い時間抱きしめてくる。全ての撮影クルーの前であろうと、私が一人の時であろうと、嫌がっても何分間も撫でてくることがあった。
  2. これが二ヶ月の間続き、私は触ってくるのをやめてと伝えた。彼はキレて、みんなの前で椅子を壊した。まるで女優を無理やり触るのを当たり前と考えてきた人のように。その後私たちは全員帰宅させられた。
  3. 撮影期間中ずっと、私に具体的な描写をしながら性的な関係を求め囁いてきた。時には横に彼の妻がいるときでも。
  4. スウェーデンで撮影してた時、明らかに性的目的のために、彼の部屋のバルコニーから私の部屋へと深夜に登ると脅してきた。その時彼の妻は隣の部屋にいた。私は友だちの部屋に逃げた。これでついに私はこの深刻さに気づき、一歩も引かないと決めた。
  5. 彼のプロデューサーによって、私が面倒な人だと報道された。これはワインスタインの手法とイジメ方と綺麗に一致する。私はTシャツを食べたことなどないし、そんなことが可能なのかも知らない
  6. 私はセクシャルハラスメントに従わず、同意もしなかった。それ以降私は面倒な人と表現されるようになった。そのような行為に対して一歩も引かないことを、面倒な人と呼ぶのであれば私はそれを受け入れる。

#metoo運動のようにSNSで、勇気を出してセクハラやレイプ被害を告発する動きが広まっている。告発された本人も同じようにSNSに投稿し容疑を否認することも多い。刑事告訴ではなく、証拠もないため、どちらが事実を語っているかは不明である。

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