非公認のリミックスやDJミックスの著作権管理を行うDubset社がSony Musicと契約
Apple MusicとSpotifyでも非公認のリミックスをストリーム可能にするサービス『Dubset』がSony Musicと契約した。Sony Musicレーベルのアーティストの楽曲を使用したリミックスで収益を得ることを許可する契約であるとのこと。
普及したとはいえ、ファンやDJによるリミックスをネット上で公開する行為は著作権管理の問題を考えるとリミックスはグレーゾーン。リミックスを配信したいアマチュアアーティストのために、登場した『Dubset』。自作のリミックスなど非公認楽曲を、Apple MusicやSpotifyのプラットフォームで配信するための、著作権管理をするサービスである。
そんな『Dubset』とSony Musicが契約を結んだ。『Dubset』とメジャーレーベルが契約するのは今回が初。Sony Musicレーベルの人気楽曲を使用したリミックスを配信することを容認するようだ。曲によってはリミックスを規制するものもあるようだが、それでも大半のSony Musicレーベルの楽曲は使用可能になると『Dubset』のCEO、Stephen Whiteが明らかにした。
「Sonyは契約を結ぶことに関してオープンであった」と『Dubset』のコンテンツマネージャーAlex Diasは語る。「支払われるロイヤリティだけではなく、過去の楽曲たちを新たにまた活性化させることができる」とのことで、Sony Music側にもメリットがあるようだ。
リミックスをシェアするプラットフォームとして人気だったのはSoundcloudだが、Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスでもDJミックスが聞けるようになると、さらにSoundcloudのユーザー減少の加速も予想される。