Apple MusicとSpotifyでも非公認のリミックスをストリーム可能に
SoundCloud特有のブートレグリミックスなどのストリーミングは、権利上問題があるとはいえユーザーが自作の楽曲を気軽にアップロードできたり視聴できたりするアマチュアのアーティストにとっては欠かせないサービスだ。今年の初期頃からApple MusicとSpotify内でもデジタル音楽ディストリビューターのDubsetとの協力でにより、そういったメジャーレーベルを通していない非公認楽曲が出現し始めた。
Dubsetの最高責任者であるStephen Whiteがプライベートの Facebookで、Anderson .Paakの楽曲"Room in Here (DJ Jazzy Jeff remix)"のリンクと一緒にそのニュース記事をシェアした。同時に彼はSpotifyとApple Music上でもいくつかの楽曲とフィーチャーしたDJミックスを視聴可能となり、ミックスに使われた楽曲のアーティストにもお金が入るようになることを公認した。DubestはMixBankというデータ分析ソフトウェアを使っており、リミックスやDJミックスの原曲を分析しそれぞれの楽曲が使われている始めと終わりのポイントまで突き止める。それによって楽曲使用料がDubset及び、どの著作権保持者へ支払われるべきかが定められる。
今のところはリミックスのショートバージョンしか公開されてないが、Spotifyによるとロングバージョンも近々公開されるらしい。
SoundCloudの長所を取り入れたSpotifyにとって、噂になっていたSoundCloudを買収するというアイデアもあまり意味がなくなってくる。使用料が入るアーティストと自作のリミックスを聞いてもらえるクリエイター、それを聞き放題のユーザーにとってはいい話だが、SoundCloudにとってはあまりいい話ではないかもしれない。(Ibuki Kasai)
Via FACT