Kendrick LamarとRick Rubinが対談、次回作やエミネムからの影響について語る
Kendrick LamarとRick Rubinの対談がGQのYouTubeチャンネルで公開された。Rick Rubin(リック・ルービン)は、Beastie BoysやRun D.M.C.、Red Hot Chili Peppersなどを手がけた伝説的なプロデューサーである。
約50分間の対談では、Kendrickの次回のアルバムについてや、Kendrickが受けたJay ZやEminemからの影響などについて語られた。
対談の中で、『To Pimp a Butterfly 』はこれからのKendrickの活動の方向性を示すものであったかというRickの問いに対して、Kendrickは「あれを作ったのは確かに自分だ。だから、こういう方向性が続いていかないだろうとは言えない。なぜなら自分の音楽には常に何かしらの自分のDNAが含まれているはずだからだ。だけど、俺は自分が成長していく存在だってことを知ってるんだ。」と話した。
また、続けて彼は自分の音楽のなかに共存している様々なキャラクターについてや、自らが敬愛するPrinceからの影響、そして彼からは「幅広い感情の引き出し」を持つことを学んだことなどを語る。
次回のアルバムについては、まだ話すには早すぎるとはしつつも、いくつかのアイデアがあることを明かした。
「いくつかのアイデアと、ある一つのアプローチについて考えてはいるけど、それが実際どのように表現されていくかを見てみたいんだ。全ての絵を壁に描いてからそれがどこへ向かっていくのかを見たい。多分、あなた(ルービン)がそれを助けてくれることになるのだろうね。」と今後のRick Rubinとの制作についても示唆した。
また、RubinがKendrickの言葉への強い意識について触れると、それにはKendrickがキッズの頃にEminemから学んだことが大きいのだと話した。Eminemの『The Marshall Mathers LP 』を初めて聴いた時の「言葉のビートへの乗せ方」に受けた衝撃は今でも覚えているという。
動画の最後には、Kendrickが制作モードに入りつつあること、そしてRick Rubinとの制作を考えていることを明かした。
Rick Rubinが所有するマリブにあるShangri La Studiosでの対談は以下から観ることができる。
(辻本秀太郎)