『インベーダー』によるストリートアート、パリ市役所職員に扮した集団に盗まれる

ストリートアーティスト、『インベーダー』によるタイルで作られた作品達、日本でも目にする事があるので知ってる方も多いかもしれない。『インベーダー』はフランス出身のアーティストであり、パリの街角は彼の作品で溢れているという。しかし先日パリで次々とその作品が市役所職員の格好をした人物たちに剥がされて撤去されてしまったとのこと。

アーケードゲーム『スペース・インベーダー』を始めとし、日本のゲームのキャラクターなど様々なキャラクターを8bitなレトロゲーム風なデザインで、タイルを使用して街中の壁に描くストリートアーティスト『インベーダー』。パリだけではなく世界中の都市に作品を残している。各都市にちなんだデザインの作品であったり、その遊び心と可愛いキャラクターで、無許可のアートとは言えど、多くの人に愛されている。

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彼がタイルで作り上げるモザイクアート作品はとても人気であり、オークションでは何千万円の値がつくとのこと。

そんな『インベーダー』の作品がパリで次々と市役所職員の格好をした人物達に剥がされている。市職員を名乗り堂々と日中に街中で撤去作業を行っているとのことで、すでに10箇所以上の作品が剥がされたようだ。

人々が撤去中の写真を市に見せ、クレームをいれると、パリの市議会は「これはこの市の業者でもなければ、この市の職員の服装でもない」と主張。ストリートアートを撤去する依頼など市はしていなかった。この市役所職員を偽装した盗人グループを職業詐称で告訴するとのことである。

次々とパリの市民たちの悲嘆の声がSNSにあがっている。

この市役所職員に変装した窃盗団の身柄はまだ確保されていない。『インベーダー』の正体は不明なので、アーティスト本人が訴えを起こせるかは不明である。

東京にある『インベーダー』の作品はこちらのマップから探すことが可能

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