【FEATURED】「LOST DECADE 10」座談会 | tofubeats、okadada、DJ WILDPARTY、tomadが語るクラブとディスコ、音楽で踊ること

tofubeats、okadada、DJ WILDPARTY、tomadがレジデントを務めるパーティー『LOST DECADE』が5/12に代官山UNITで開催される。今回初めてゲストにハウス新世代アーティストKEITA SANOを迎え、節目の10回目。その10回目を記念して『ロスディケ』を開催する意図や背景などを詳しく語ってもらった。

Interview and Photography by Jun Yokoyama

ロスディケをざっくり振り返り

tofubeats - そもそも今日の内容は何なんですか?

tomad - ロスディケについて?

一同 - 笑

sskhybrid(スケブリ) - 雑だな〜。

DJ WILDPARTY - 何で呼んだ人が投げっぱなしなの?笑

okadada - tomad怒ってるの?

tomad - 横山さん司会お願いしていいですか?

じゃあ始めましょう。10回目ということで回数を重ねるごとの変遷をお伺いしたいのですが。

tomad - ロスディケって回数重ねるごとに変わってるっていうこともないんだよね。笑

tofubeats - 早稲田Sabaco期、秋葉原MOGRA期、UNIT期とロスディケはありますが。

okadada - MOGRAは1回だけ

Sabacoでは何回したんですか?

okadada - Sabacoでは4回。

DJ WILDPARTY - もう人数のキャパ的にSabacoでやるのが無理になって、秋葉原のMOGRAに。

tofubeats - Sabacoでは入れ替え制にして。

DJ WILDPARTY - あそこでやるのがいいから、なるべく続けようって言ってやってたんだけど、どうやっても続けるのが無理になって。そこで一回MOGRAでやって。そのあとUNITに移りました。

okadada - UNITでやれたらいいよね、って4人で。その時は4人でやってUNITにお客さんをいい感じに入れることができるかなんて分からなかった。ライブならまだしもDJイベントで。

tomad - 初めてUNITで出演したのはいつですか?

tofubeats - ぼくは荒川智則です。

okadada, DJ WILDPARTY - おれらは2011年のやけサマ

tomad - やっぱそうなのか。

okadada - 最初はかさ増しかさ増しでUNIT埋めるぞって。ロスディケ4人でUNIT埋めれたら底上げ感ありますねって。そんな話で始まってやってます。

tofubeats - 続くもんですねー。

1年に1回くらいのペースですか?

DJ WILDPARTY - 1年に2回くらい?

okadada - 年1回の年もあった。

そもそもいつからロスディケは始まったの?

okadada - 2010年の1月から。絶対にそれは覚えてる。

マルチネのイベントの一環として始まってるの?

tofubeats - エアバブルのあれでしょ?

tomad - 最初2010年にエアバブルっていうイベントを中野ヘビーシックで企画してたんです。それはオカダさんの初東京イベントで。けど企画してる途中でオカダさんがその前の月のクリスマス・イブにUstreamでやったDJ配信でバズっちゃうっていう事件があって。

okadada - それでエアバブルのイベントに予約がたくさん来ちゃって。入らないぞってなっちゃって。その時東京におれが2週間くらいいるからって、エアバブルの次の日にロスディケを企画したのがきっかけ。

FH000009

FH000010
写真提供: LOST DECADE運営委員会

DJ WILDPARTY - それでSabacoがOKしてくれて。

ロスディケはどこから名前ついたの?

tofubeats, Okadada - エアバブルですよ。バブルが弾けてロスディケ。

なるほど日本経済の…。

なぜロスディケをするのか?そして開催ペースを加速させたのか?

okadada - 去年は3回やりましたね。

DJ WILDPARTY - 増やそうって話をして、意図的に何回もやりました。

okadada - 一昨年にみんなに「やらへん?」って相談したのを覚えてる。

DJ WILDPARTY - 季節ごとにやりたいって言ってましたよね。

去年はぐっとギアを上げて3回やった的な?

okadada - そうですね。やばいなって思ったんですよ。おれはロスディケをUNITでやって、神戸でやって、だんだんヤバイなって思ったんですよ。UNITで最初やった時に、最後ステージに友達とかみんな上がってきちゃったんですよ。選曲もうわ〜ってめちゃくちゃになって、その時めっちゃくちゃ楽しいんだけど、これが楽しくなくなりそうって不安にも思っちゃったんですよ。いつまでこれやんの?って思ったらもうその時には手遅れだし。だから方向性を示していかないと、と思いました。

tofubeats - オカダさんはそういうのを人よりも気にしているタイプですもんね。

DJ WILDPARTY - 去年やってもまだまだDJ中プレイをずっと見られてるなって感じもありました。

okadada - 去年のマルチネのイベント「大都会と砂丘」の砂丘フロアは電気を暗くした結果みなさん踊ってくれてよかったです。

DSC2172

何か問題意識みたいなものは共有してるってことなの?

okadada - そもそもDJって見られる事が前提の行為ではないでしょ。クラブイベントに来て、tomadやtofubeatsのDJをずっと見てて「なんか面白くなかったな」って思われたくないというか。「いつもはライブ行ってたけど初めてクラブイベント行ってみよう」って思った人につまらない思いをして帰ってほしくないって気持ちがあります。

クラブってある程度の楽しみ方の形式があって、ライブハウスはステージ上のパフォーマンスを見るっていう形式がある。クラブでは、例えばハウスとかはお客さん同士が向かい合ってもいいっていう形式があるわけじゃないですか。

それがちょっとでも伝わればもっと楽しくなると思うんで。分かってないから悪いっていう話じゃなくて、分からせられてないこっちの問題というか。単純に楽しみ方を分かってもらいたい。

クラブイベントがライブイベントみたいになってきて、クラブイベントの楽しみ方っていうのをなんとなく体験する場所やイベントがなくなってきたような気はします。マルチネのイベントをやっててtomadはどう思いますか?

tomad - そもそももともとokadadaが言うような地に足が着いたようなイベントをマルチネがやってきたわけでもないのであれなんですが。いろいろポップスの成分とかも多くなってきて、そもそもマルチネのイベントはライブっぽいというか。それはそれでいいっちゃいいんですが、他のイベントも同じように全部がそれになるとよくないかなって思うんですよね。

ロスディケだけはライブっぽい要素を増やさず、4人でコントロールできるようなイベントをやっていかないとと思ってます。

okadada - 神戸のロスディケの後にTwitterで検索したんですよ。そうしたらイベントに来れなかった人が「インスタ見たらいつもの曲が掛かってたから、別に行かなくてよかったな」って書いてあるのを見たんですよ。それ見て「これか…」ってなって。この投稿を見て「やばい」って思ったんですよ。

同じ曲でも一回一回、いろいろな掛け方とか流れで毎回曲の印象を変えれる可能性があるのがDJなんだけど、インスタにアップされるのは一番盛り上がる一瞬だから切り取られてそこだけで判断される世界なんやなと。良くも悪くも自分たちはそういう世界で生きていて、じゃあこれに対して何をしないといけないかっていうのを考えました。そういう意味で全体を重視したロスディケを何回もやろうってみんなに言ったんです。

DJ WILDPARTY - ぼくは曲を作ったりライブをしたりするわけじゃないので、ライブっぽいイベントに放り込まれるんですよ。転換のDJとして。もうライブライブライブワイパライブみたいな感じで挟まれるともうDJとしてやることが少なくなってくるんです。DJというか転換DJになっちゃうんで、個人的にはしんどくなってきます。

だからロスディケみたいにいろんなDJがグルーヴを積み上げていくっていう時間はとても大事になってきます。昔はそういうイベントもまだあったのが、だんだん違うノリになってきたというのを感じます。

tofubeats - ぼくはライブもするんで難しいんですよね。ライブって受動的じゃないですか。演奏もあって照明もやってくれてみたいな。そういうのに慣れている人がクラブに来てくれて自ら踊るっていうのに気付くっていうのはまあむずかしいと思うんですよ。

そんなライブイベントに10回のうち9回行ってる方が1回のロスディケで能動的に踊るかっていうと、まあ難しいだろうなって思いますね。けどこれがなくなると一生チャンスはないとも思うんですよ。でも難しいだろうし、来てくれる人の人生の中ではクラブで踊るという行為はさして必要でもないことかもしれないから、彼らを変えたいっていうよりかは…。

オカダさんの言うことも分かるんですが、ぼくはそういう人がロスディケのようなイベントにふと来て、楽しいと思ってくれるのか、どうなるのか、ってことをロスディケやりながら考えているって感じですね。自分で踊ってみると楽しいことに気づいて欲しい、みたいな気持ちはあるんですけど、自分はDJにそこまで自信がないし、自分がDJをしながらお客さんが能動的になることはあるのか、どういうことなのかを考えているんですよね。

だってここにいる人達はそもそも誰に教えてもらったわけでもなく、なんとなくそれに気付いたわけじゃないですか。もちろん先輩たちがそういう環境を作ってくれたとは言え。

okadada - おれも誰かに促されて学んできたから、誰かに返していかないととは思ってる。初めてヒップホップのイベントに言った時はブースにかぶりついて見てたし。

SNSとディスコ復権、踊らない人、踊る人

tofubeats - 先日SANABAGUN.さんのイベントに呼んでもらったんですが、最近のバンドサウンドを聴いている人ってとりあえず身体を動かしたり、横乗りしてるんですよね。

okadada - 先日ウェブで読んだ記事に「イギリスの一部の若者は暗いクラブに行きたくない。暗いとInstagramに踊っているところを撮れないから」っていうのがあったんですよ。だから今踊るっていう行為が人に見られる前提になってる世代もいる。

tofubeats - だからぼくはライブの様子を見ながら「これでいいんや」って思いましたよ。

okadada - だからディスコの時代に戻りつつあるって思ってるんですよ。ディスコって見られに行くところやん。着飾って、お立ち台もあるわけやん。同じフリがあるし。そっちに戻ってる気がするねんな。そういう意味で喜ばしてなんぼみたいなDJを志す人も増えてるし。30年位前から今までディスコDJへのカウンターとして、個人のスタイルがあるクラブDJの方が強かったじゃないですか。2010年代のここに来てじわじわ音楽ジャンルじゃなくて、そう言う意味でのディスコスタイルが来ているような気がするんですよ。

クラブは貧乏人も金持ちも普段着で、同じ場所で一心不乱に踊ったりできるところやったんやけど、ディスコは階級だから。ディスコへのカウンターがクラブだったのが、今もう一回見られて、華やかに着飾って人に見られたいっていうディスコの形式が来てるような気がしてる。

tofubeats - だから「本当にみんな踊らない印象だなー」とも思っていたんですが、もっと若い人は普通に踊ってるんですよ。その人たちが20歳になるのを待とうと思ってます。

一同 - あ〜それはある。

DSC2139

tofubeats - - 今の17〜18歳の人たちめっちゃ勘いいって思いますもん。昨日"STAKEHOLDER"を演った時、お客さんの反応がリリースした時よりも断然に良くなってきてるのを感じてるので。だからロスディケはそういう人が増えてきた時に、何かのアクションが生まれる場所で、集まってこれる場所になるのかなと思ったりもします。見えるように続けてるってのが大事かなって。

okadada - "STAKEHOLDER"が出る前後っていうのはロスディケでああいうのをやってたんやんな。バウンスビートや今のフューチャーベースのようなやつやったよな。2013年くらいの時はTRAPとかヒップホップとか掛けてた。グライムとか混ぜたり。まだまだそういう音楽の反応が薄かったとき。で、tofubeatsが実感として"STAKEHOLDER"の反応がよくなってるって思ったのが2017年。だから2013年から4年掛かってるから、ロスディケは4年後のためにやってる。4年後絶対にあれやっといてよかったってなる。

 

tofubeats - ぼくはそんな断言絶対にできませんけどね…。

okadada - 絶対なるって!

tomadはどうですか?

tomad - ぼくはそもそもサービスDJができないから。

tofubeats - 病を抱えていますね…。社長だけは。

okadada - 客が盛り上がっているとイライラしてくる病。笑

tofubeats - でもその気持ちもわかるんですけどね。

tomad - 自分がやりたいことが何なんだろうってロスディケがあるから考えさせてもらってる。そもそもDJする機会も減ってきているし。ロスディケをやることでいろいろ状況を整理できてリリースとかマルチネのイベント制作に反映されています。あと、、、最後のDJとして出たくないっていうのはあって。

tofubeats - 最初ローテーションでやるって言ってたのに。

tomad - 一番手が一番いいかなって思っちゃう。

スケブリ - 好き勝手できるからでしょ。

DJ WILDPARTY - 前回ブレイクコアかけてたでしょ。笑

okadada - お前がとっちらかした後みんなで片付けて積み上げるのがんばったんやぞ。

DJ WILDPARTY - tomadのあとプレイするのめっちゃ大変だったんですよ。笑

okadada - ロスディケってハウスのイベントでもないし。

DJ WILDPARTY - ハウス畑の人間でもないし。

okadada - KEITA SANOにプレイしてもらって筋を通すっていうのはあるかもしれません。

DJ WILDPARTY - 逆にtomadのとっちらかる感じがいい感じになるかもしれませんね。

okadada - 今回4つ打ちの流れとして節目になるのではなるのではと。この後はまたなにやってもいいかなってなるかなって思いますね。もう特定の音楽のジャンルの話でもない気がするんですけど。

遊び方の提案。それぞれのクラブイベント原体験

DJ WILDPARTY - こういう遊び方してきたんですが、どうすかね?みたいな感じです。マルチネの遊び方に主に接してきた人たちと、ぼく達が遊んできたやりかたって違うじゃないですか。おれもやけのはらさんのパーティに毎月行ってたのがクラブ遊びの基礎になってるんですが、マルチネとは全然違うんですが、それを改めてやってる感じというか。

okadada - ライブを楽しむつもりでクラブ来ても形式が違うから戸惑うと思うから。楽しんでほしいし。こうするとなんと楽しいんですよ、この場ではこう振る舞うとなんと楽しくなってくるんですよ!みたいな提案。笑

okadada - 昨年の10月くらいにクラブで話しかけてくれた方が居て、その方に「もっと対外的な行動を起こしてくださいよ!」って言われて「確かにおれリリースとかしてないから」って思ったんで「がんばります」って答えたんですよ。けど、それはリリースの話と違って。その方に「ロスディケみたいな趣味全開のイベントもいいんですけど。」って言われちゃって。ロスディケこそ対外的な行動だと思ってやってたけど、こっちのストレス発散的に思われてるならもっと頑張らないとって。

tofubeats - けど得てしてお客さんはそう思ってるのかもしれませんし。

okadada - だからそれを聞けたのはよかった。だからこそやらなあかんなって思った。

tofubeats - ぼくとかもそう思われがちだから。う〜ん趣味かもって思ってしまうし。

okadada - 好きな曲だけ掛けるのがサービスでしょ。流行ってる曲だけ掛けるサービスとはまた別の角度のサービスとして。

tofubeats - 「好きな曲だけ」っていうか「好きやけどフロアで聴いたらよさそうな曲」を掛けてるんですよ。ちゃんと選んでというか。

okadada - お客さんに何もしなくてもいいですよ、流行ってる曲掛けますよ、1,2,3飛んで〜みたいな手を上げるところも教えますよ、みたいなフェスやイベントもあるじゃないですか。それももちろんいいじゃないですか。それはDJを人に見られる方向に特化させた結果ですよね。けど自分が音楽とか毎日聞いてて、本当に自分で聴きたいって思える音楽って実はなかなか見つからないような気がするんです。だから音楽を聴く、魅力を見つけることって本当に難しいって思うんですよね。お客さんは余計にそうなはずで。

tofubeats - 聴けども聴けどもね。

okadada - 逆にいい曲がありすぎるってこともあって。じゃあおれは何を欲しているんだって。

tofubeats - 自分探しの旅ですよ。

DJ WILDPARTY - Seihoさんが「完璧な音楽があったら他聴かなくなる」って言ってましたしね。

okadada - だからこそ音楽をガイダンスするというか「これはこう食べると美味しいですよ」ってプレゼンするのが自分の仕事だと思ってるので。そういう意味でロスディケは対外的なイベントだと思ってます。

DSC2125

tofubeats - 結局、能動的にクラブに行くんじゃなくて、ライブにしか人が増えていかないのは人が能動的に音楽を聴くことができなくなっていってるんじゃないかとも思っちゃうことがあって。だからCDが売れなくて、ライブに流れて行くんじゃなないかなって。その先にはリリースがなくなって、ライブだけになっていくんじゃないかなって、作っている側としては思うんですよね。そういう漫然とした不安があるんでがんばっているんですけど。

tofubeats - あと関係ないんですが、アーカイブおじさんとして、ロスディケは録画録音が楽しみなんですよ。それがHARD-OFF BEATSにつながっていくんですよ。笑 ロスディケが最大限自分たちができる行為なんだとしたら、撮っておかないとと思うんですよね。そしてそういうのを求めている人には追体験してほしいです。あとはロスディケでやっているようなDJのブッキングをメンバーそれぞれに増やしたいっていうのもあって。

okadada - 自分がUNITでやってるLESSっていうイベントはまさにそのアーカイブのお陰でブッキングが決まったもんな。

okadada - 遊び方って、どうやって学んだとかある?

tofubeats - ぼくはヌオーとサオマイです。その前は青山OATHですね。秋葉原で2chのHIPHOP板のオフ会の後、PEECHBOYさんが出演していたOATHに行って、知った感じです。

okadada - ぼくは大学に入ってからの大阪のALTZさんとか、Matsumoto Hisataakaaさんのイベントですかね。けどどこが入りかもはやわかんないです。だから入り口はたくさん作っておこうって思います。

DJ WILDPARTY - ぼくは横浜で定期的にやっていたHEY MR.MELODYです。

okadada - あとCIRCUS TOKYOで始めた2人会もそういう意味で始めてるもんな。

ちょいちょい告知入りますね。笑

tomad - ぼくはブレイクコアから入っているので。あとはHEY MR.MELODYとか。中央線の、、、。ExTの周りとか、がっつりクラブノリではないけど、イベントの後はこの居酒屋に行くみたいな流儀があったり。笑

tomad - デザイナーのスケブリの意見も聞きたい。

スケブリ - 遊び方は学生のときにVJやるとタダでクラブ入れるからってことでレギュラーでいれてもらった地元のイベントで学んだ感じですね。たまにゲストでクボタタケシさんとかを呼んだりしているようなイベントで。
ロスディケにデザインで入り始めたのはUNIT(6回目)からかな。そのときからロゴを作ったり、招待状を作ったり、GHzっていうお店と協力してTシャツを作ったりして。それから継続的にやってるんですけど、共通のデザインとかはなく毎回コンセプトを変えてやってます。tomadから超ざっくりしたキーワードみたいなのが来るんですよ。7回目のときは「なんか土っぽい」とか。そっからなんで切手になったのかは覚えてないですけど…。基本的に要素は少なめでつくって、1ネタで乗り切るみたいな。あと当日もVJもなくずっとロゴを出しておくっていうスタイルで。

_DSC2163

tomad - 今回Sanoさん呼んでハウス的な流れの区切り感を。

スケブリ - デザイン的にも。

つぎ何か始まるんですか?レゲエとか?

okadada - 朝から始まるイベントはしたい。

tofubeats - ぼくは18〜21時みたいな、ちょっと足りないなーって思うくらいのイベントが欲しい。イベントの後ちょっと飲んで帰るみたいな。

okadada - ロスディケも途中で帰ってもらってもいいし、っていつも思う。前で張り付いて聴かなくても、朝まで居なくてもいいんやでって。それが駄目っていうか、前にいるのも自由だし、後ろで遊んだり、途中で帰るみたいな、選択肢があって選べるのが豊かさだと思うので。

tofubeats - けど、どっちにしても、、、、ありがたいなぁ〜〜〜。笑

okadada - そもそも自分たちがクラブでライブっぽくDJしてルールを壊して盛り上がれたのも、先輩たちが作ってきたルールがあってそれを踏まえて更新しようとした所を面白がってもらえたのもあるし。それが逆転してこっちばっかになると逆にルールが大事になってくる。

自分の周りからでもね。小さなことから…

tofubeats - コツコツと。

DSC2122

それぞれの意気込みとtomadのまとめ

それぞれの抱負を。10回目なんで。

tofubeats - 毎度おなじみなんですが、何を、やったらいいか、、、分かんないんですよねぇ。

一同 - 笑

DJ WILDPARTY - 声が枯れてるのもあってヤバイ感じなんですが。笑

tofubeats - 一生懸命曲を選びたい。ロスディケをやる度にDJって何をする仕事なのか考えるんですよ。向き合ってるんですよ。DJってむずかしい。

DJ WILDPARTY - ぼくは反射でやります。前日にざっくり曲を選んでるんですが、反応でやっていきたいすね。

okadada - 今回は変なことしない。Sanoさんも来るし。

tomad - Sanoさんがブレイクコア掛けるかもしれない。笑

tofubeats - 社長がSanoさんを刺激するかもしれない。笑

tomad - 毎回ぼくはロスディケのたびに真剣にDJに向き合って図を描いていて。あれ、今日、図、持って来てないわ。ない。

一同 - え〜ありそうな感じやったのに!

tomad - (カバンの中を探して)。あ、ありました。こういうのですね。これはDJ SONNIKKU。

DSC2101

tofubeats - レイブとか書いてある。絶対脱線する。笑

"STOP"って書いてある。tofubeatsの?

tomad - あの曲はレイ・ハラカミっぽいから。整理してるけど、整理しすぎないように描いてる。

okadada - これなんて描いてあるの?

tomad - 分かんない。

okadada - えっ?

tomad - あ、これは。遠景から近景へって書いてある。遠いカメラアングルから始まったほうがイイと思って。

プシューって書いてあるよ。

tomad - クラブ・ミュージックのプシューって音が近景だなって思って。

okadada - 何か何言ってるかわからなすぎて怖いな。

tofubeats - ぼくが一番怖いのはここに160って書いてあって、これがもしBPMの話で160BPMまで行くと思うと怖い。笑

DSC2099

tomad - これはBPMです。レイブ〜ジャングル。

tofubeats - tomad社長はこれが抱負ということで。

tomad - この図を描くことが重要。

じゃあ最後一言。ロスディケとは・・・?

tofubeats - プロフェッショナルのあれみたいな。

DSC2170

okadada - ここはtomadが。

時間とっていただいて結構なんで。

tomad - え、、。時間をかけるほどプレッシャーが。

…。

tomad - ブイ。

一同 - ブイ?

そのこころは?

tomad - ブイって若干動くけど、定点でもある。それなりに流動的だからこそ、海域の観測ができる。

tofubeats - 知的。

しかも詩的ですね。

okadada - tomadが俺らの中で一番詩人ですから。当日は一歩だけ能動的になって楽しんでみてはいかがでしょう。

tofubeats - これを最後まで読んだ時点で結構能動的では。

okadada - 来てね!

tomad, スケブリ - Tシャツの物販もあるので…。

---

EVENT INFO

Lost Decade

2017年5月12日(金) 23:00~

「LOST DECADE 10」@代官山UNIT

http://www.unit-tokyo.com/
e+チケット前売り

ADV 3,000yen
DOOR 3,500yen
※未成年者の入場不可 ・ 要顔写真付きI.D

KEITA SANO
tofubeats
okadada
DJ WILDPARTY
tomad

前回LOST DECADE 9のビデオアーカイブとフォトレポートはこちらから。

RELATED

tofubeatsが5年ぶりのツアー『tofubeats JAPAN TOUR 2024』を10月から開催

tofubeatsが5年ぶりの全国ツアー「tofubeats JAPAN TOUR 2024」を10月から全国5箇所で開催することを発表した。

柴田聡子が"Reebok(tofubeats remix)"をリリース | 原曲のMVも公開

柴田聡子が最新アルバム『Your Favorite Things』収録曲"Reebok"の tofubeats によるリミックスをリリースした。

『MATCH FES TOKYO』のテーマソング"交差点"をtofubeats、VaVa、令和ロマンの髙比良くるまが担当

渋谷エリアで開催されるTinder Japan協賛『MATCH FES TOKYO』のテーマソング"交差点"をtofubeats、VaVa、髙比良くるまが担当し、本日公開された。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。