狂気の韓国産サイコスリラー『哭声/コクソン』

韓国で昨年、500万人を動員し大ヒットとなったホラー映画が『哭声/コクソン』だ。

『哭声/コクソン』のストーリーは平和な田舎の村に、得体の知れないよそ者がやって来る。男について謎めいた噂が広がるにつれ、村人が自身の家族を残虐に殺害する事件が多発していく。そしてその殺人犯には共通する特徴があったというもの。

 

不気味なよそ者を演じたのは日本の俳優、國村隼だ。出演の経緯は、監督が俳優を探していたところ、國村準の写真を目にしそのままオファーを出したそうだ。國村はこの出演をきっかけに韓国2大映画賞の1つ、青龍賞で外国人初となる助演男優賞と人気スター賞をダブル受賞した。その他監督賞などの3部門も受賞し5冠という快挙を成し遂げた。

その他に、第69回カンヌ国際映画祭に正式出品され、海外レビューサイトのRotten Tomatoesで2016年ベスト映画の第10位に選出、「パシフィック・リム」などで知られるギレルモ・デル・トロ監督も絶賛ツイートをするなど、世界的に注目を集めている作品である。

この作品を指揮した監督は、『チェイサー』、『哀しき獣』で名を知らしめたナ・ホンジン。収束したと思われた物語が思わぬ方向に二転三転以上の転がり方を見せ、予期せぬ展開を繰り広げていくという、パワフルな作風が彼の持ち味だ。今回の『哭声/コクソン』でも、どのようなストーリー展開をしていくのか注目したい。

映画『哭声/コクソン』は3/11にシネマート新宿などで公開される。

コクソン

http://kokuson.com

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