ロンドンのブラック・ピープルのための海賊ラジオDBC局をフィーチャーしたBBCのショートドキュメンタリー

先日、ロンドンに住むブラックによる、ブラックのための海賊ラジオDread Broadcasting Corporation(DBC)局をフィーチャーしたBBCのショートドキュメンタリーのアーカイブが公開された。これは1982年の1/23に放送された番組。

BBCのOxford Roadshowという番組内で放送されたショートドキュメンタリーでは、ロンドンの黒人たちが、仲間たちに向けて海賊ラジオを設立し、音楽を通じて、さまざまな活動を行っていたことが紹介されている。

海賊ラジオは、いわゆる違法ラジオ局。家に作ったスタジオから、どこかの公営団地に設置したアンテナを使って、ラジオを配信している。現在でもFMラジオを持って外に出れば公営のラジオ局以外のラジオ番組を聴くことができる。

戦後から1990年代ほどまでイギリスではいわゆるブラック・ミュージックが公営のラジオ局から流れることはほとんどなかった。そのため1981年にDBCと呼ばれる海賊ラジオ局がロンドンに住む黒人のために設立された。Neneh Cherry、Ranking Miss PなどのDJなどの当時の有名DJもホストを務め、The ClashのJoe StrummerもゲストDJとして登場したこともある。

北ロンドンの住宅から放送されたラジオ番組では、ソウル、レゲエ、R&Bなどが流されていた。しかし、DBCはロンドンの黒人にとってはラジオ局以上の存在であった。彼らはノッティングヒル・カーニバル中に暴動にならないよう呼びかけたり、ジャマイカ系のなまりであるパトワ語で放送したり、時には署名を集めたりするなど、民衆のためのメディアとしても機能していた。

このDBCが黒人のための黒人音楽のラジオ局をスタートさせたことによって、現在に至るまでのイギリスの海賊ラジオ局シーンやインターネット・ラジオ局の盛り上がりが生まれた。Rinse FM、NTS Radio、Radar Radioなどは、DBCがなければ存在しないと言ってもいいだろう。

しかし、それでもDBCは違法ラジオ局だったため、1984年に警察当局による逮捕などもあり、閉局している。

related

『2001年宇宙の旅』に登場しそうな、過去にBBCで使用されていたTechnicsのターンテーブル・コンソールがeBayに出品中

1970年代に製作されたと見られる、BBCのスタジオで使用されていたTechnicsのターンテーブル2台を備えたコンソールがeBayに出品されている。現在の値段は36万円。

今週末『Diplo and Friends』にKiWiとJOYRYDEが登場

今週末12/24放送のBBC Radio 1の人気番組『Diplo and Friends』にKiWiとJOYRYDEが登場。

Chance the RapperがBBC Radio 1に登場。お気に入りのクリスマスのための曲を紹介

Chance the RapperがBBC Radio 1に登場し、クリスマスに聴きたい曲を紹介。2016年大躍進を果たしたChace the Rapperは今年の思い出として、オバマ大統領とのエピソードなどを語った。

most popular

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。