Boiler Roomが全面バックアップするロンドン在住の映像作家木村太一ロングインタビュー

イギリスで映像作家として活動する木村太一は「東京」をテーマにしたショートフィルム『LOST YOUTH』を、Boiler Roomにとっても初の試みとなるオンラインでプレミア公開した。7月15日に行われた渋谷Circus Tokyoでのプレミア公開イベントも大入り満員。新進気鋭のアーティスト木村太一監督への独占ロングインタビュー。

撮影・インタビュー 横山 純

木村太一はイギリスに12歳の時に渡り、ロンドンの大学で映像制作を学んだ。その後ロンドンのドラムンベースのシーンにてライブ撮影やミュージックビデオの撮影をしながら武者修行。2014年のRed Bull Culture Clashの優勝メンバーの2人Chase & Status、UKのヒップホップアーティストGiggs、若手グライムMCのNovelistらのミュージック・ビデオの監督を務めてきた実力派映像作家だ。

そんな彼に今回の映画のこと、イギリスでの生活のこと、キャリアのことを聞いた。

12歳での渡英、映像作家への道のり

12歳のころからイギリスに渡ったんですよね?なんかスゴイね。

木村 ― 12歳でイギリスに行くのがすごいことなのかどうかって言われたら、別に普通だったんですよね。自分からすれば。行こうと思えば行けますよね。行くか行かないだけじゃないですか。行きたいと思ったのが早くて、親がお金出してくれたってだけで。けど、自分が大学行って、自分がやりたい事をやるのは当たり前と思ってるんですよね。

当たり前ってどういうこと?

木村 ― 両親がいて、お金を出してくれたから。その環境にいてがんばるのは当たり前じゃないですか。そうしてもらって当然とか、お金があるのが当然とは思わないですよ。

大学で撮影とかの勉強をしてる時に、自分でも撮らなきゃいけないってなったんですよ。その時にドラムンベースのシーンに飛び込んで撮影していた。やっぱり横山さんがグライムシーンに飛び込んで写真を撮ったのと同じように、ロンドンのルイシャムにあるニュークロスとかで撮り始めてたんですよ。2000年代前半。そこにいるやつらっていうのはまあ大変な環境から這い上がってきてる。そういうやつらは本当にリスペクトですよね。そういう人たちをみていたら、自分のように恵まれている環境にいるやつはがんばって当たり前。

最初はビデオテープで一人で撮ってて。最初はタダでやってて。「おれ撮影してるからライブ撮らせてよ」って。ぼくもライブ上がりなんですよ。

イギリスのやつはみんなそうだよね。ディレクターにせよ、フォトグラファーにせよ。そういうシーンにいて、注目されて、そしてビジネスのシーンに行くみたいな。

木村 ― そこで仲良くなってミュージック・ビデオ撮らせてもらって。結構ガチでやっていかないと、プロになれないんですよね。日本みたいに大学卒業してそのままなれちゃうようなシーンでもない。ストリートを見てるからエライっていうわけではないですけど、現場を見てないからださいものしか作れない。雰囲気とかバイブスが伝わらない。

クルーにいるカメラマンじゃないからダサいし、いい所が撮れないんだよね。プロのカメラマンっていうのは良いカメラ使ってるし、構図とかもしっかりしてるから美しいんだけど、同じ写真になっちゃう。

木村 ― エッジていうか何か足りないのはダサくて。ぼくはヒップホップとかグライムっていうのは汚ければ汚いほどいいと思ってて。ダーティでグライム。横山さんのSKEPTAやKOHHの写真はそういう意味で最高だった。

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ライブ撮影、ミュージックビデオ制作、そしてデビュー作へ

木村 ― 今回の作品の前にChase & StatusのMVを撮ったんですけど、今までの経験が活かされてるかなって思いますね。

 

木村 ― そしてやっぱり日本人だからって舐められるじゃないですか。ぼくも最初にグライムラッパーのFriscoを撮ったんですけど、なんなんお前みたいな感じでしたからね最初。「何だよ中国人がこんなところで撮りやがって」って。見せたら「おういいじゃねぇか、次もバッチリ撮れよ」って。笑

そうそう「Instagramに載せたいから、送ってくれ」ってすぐ言い出すでしょ。笑

木村 ― ぼくはそのノリが好きなんですよね。

ぼくも「オイ、ヨコ!ちょっと撮ってくれ。見せて見せて。ええやん!送ってくれ」って笑

木村 ― 大学卒業した後にビザの問題で仕事が見つからなくて。日本人なんでビザがなくて。永住ビザ申請中で。その間ずっと何してたかな。言えないようなことをしてましたね。23、4歳の時。こりゃあかんってなって。

そりゃそうなるよね。言えないようなことをしてるくらいなら、日本人同士でつるんでダサいほうがまだいいよ。笑

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木村 ― 確かに。ほんと、当時付き合ってたイギリス人と別れて。やばいってなって。ようやく取れたビザでフリーランスを始めようってなって。その時にフリーランスでやってもダメで。会社に属してないとだめだって。だから架空のダルマビジョンっていう会社を作って。ボケたおばあちゃんがイギリスから帰ってくる時に「ダルマ買ってきてくれ」って電話で言ってきて。ダルマでいいじゃんってなって、ダルマビジョンって名前にしたんだよね。

その時にFacebookとかウェブサイトを作って。そこからうまく行って。けどもうその会社売っちゃって。デカくなりすぎてXOYOをやってる人に売っちゃいました。

XOYOってロンドンのクラブの?

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木村 ― そうそう。会社ごと。実際は架空の会社なんだけど、名前ごと売っちゃった。チームごと。その時はもう自分の名前で仕事できてたから。

人生の機転になったのはドラムンベースのSub Focusってアーティストに出会ったことかな。Skrillexの映像をやってる人がぼくの作品を見て、誰かの映像をやったほうがいいぞって言ってくれて。そこでSub Focusを紹介してくれて。同じマネジメントがChase & Statusだったっていう。すごい大ファンだったから。そこからだったかな。

基本的にライブを撮りたくないんだよね。そこにあんまり熱意はなくて。どうしてかと言うとミュージック・ビデオとかじゃなくて、自分の制作をやりたかった。ミュージックビデオとかドキュメンタリーって所詮人のものでしょ。今回やっと。

ああ、なるほど。

木村 ― 自分で作るってなるとお金かかるでしょ。日本から嫁をパートナーとして迎えるために、経済力の証明のためにめちゃくちゃお金が必要で。そのお金を使っちゃった。

デビュー作品『LOST YOUTH』と日本・東京をテーマにした理由

どうして『LOST YOUTH』ってテーマが東京なの?

木村 ― イギリスいて感じたことは、どうしても自分は日本人なんですよね。それと海外のラッパーとかが日本を舞台にミュージックビデオを撮るじゃないですか。映像で映される日本は、いつも同じなんですよね。アニメ、オタク、渋谷、ネオンみたいな。それに飽き飽きしちゃって。

違うんじゃないって思ったの?

木村 ― リスペクトはあるかなって思うんだけど、飽きちゃったね。

ズレがあったわけ?

木村 ― 映画『Enter The Void』が出てきて、海外でも「日本やばい」ってなったけど、結局白人しか出てきてないし。日本人はダークって言うけど、日本にももっとダークでやばいことあるからって思って。けどそれを日本で作ろうと思っても、表現できないことがある。ドラッグのこととか。

日本でのキャリアや将来のことを考えると、スポンサーに何か言われるんじゃないかなとか、自主検閲みたいなことで普通できないんだよね。

木村 ― けど海外だとそういうのやれば「クール」って言ってくれる。じゃあそれをやろうって思って。

あちらは気が狂ってる作品であるほどよいっていうところあるよね。

木村 ― ペプシに映像作品を見せたりしたら、ヤバイね!って仕事くれたり。で、『LOST YOUTH』ではありがちなヤクザとかの話もなしで。暴力とか一切なし。精神面のヤバさとか、若者とドラッグ、音楽、宗教、そういうテーマでやってる。さまよう若者達って感じで。

詳しく制作についても聞いてもいい?

木村 ― 最初にやり始めたのは去年2015年の1月くらいで。イギリスのクソのプロダクションをやめて、CAVIARっていう大手のプロダクションに行こうと思って。そこはRadioheadとかDrakeとかの作品を手がけてるんだけど。そこに行くために『LOST YOUTH』を作って持って行った。クランクインが12月26日くらいから1週間で作ったよ。

どんな感じで撮影したの?

木村 ― 安く撮れるなら誰でも撮れるから。けどイギリスからスタッフと機材を持ち込んで。

よく貯金が持ったね。

木村 ― お金はそこにかけましたね。ライティング、撮影にはお金かけました。日本のカメラマンとイギリスのカメラマンってやっぱり差がすごい。カメラマンの感性が全然違うんですよ。

ぼくもイギリスのカメラマンと一緒に撮影した時、カメラマンがずっとディレクターに何か物申してたもんね。バチバチで。あの感覚は日本には少ない気がする。

木村 ― いいよね。ああいうのがいいよね。緊張感があって。

日本は違う緊張感があるよね。失敗しちゃだめみたいな。

木村 ― これを撮るときに日本の感覚が分かる人じゃないとダメだなって思って。日本からイギリスに来たシネカメラマンのリナちゃんに撮ってもらって。彼女はイギリス長くて、ぼくよりイギリス人になっちゃってて。彼女の作品はすっごいいい。

女性的な視点が入ってるのがすごい。ユニセックスな感じじゃないとダメだね。マッチョに撮るのは簡単だけど、ソフトに撮るのは難しい。

そうだよね。バキバキのマッチョに撮影した後、作品をやわらかくするのは難しいもんね。

木村 ― 今回やって思ったのが、日本の人ってプロだなって思って。ぼくの中のプロっていうのは、お金を貰ってそれに対して一生懸命やる人。けどアーティストっていうのはモノづくりが一番最初にあるんですよね。

リナちゃんとかGorgon Cityとかマークス・アンド・スペンサーを撮ってるのに、そんなに高くないギャラで来てくれて。けどそういうアーティストとしての感覚を優先して来てくれて。イギリス人の感覚って、いいものを作っていれば絶対に将来お金になるって感じなんだよね。日本の人はその感覚があんまりないかなって思った。

Boiler Roomでのプレミア公開、Instagramを使ったオファー

スタッフはイギリスで知り合った人ばかりだと思うのですが、出演者はどうやって集めたんですか?

木村 ― 今回は本当にいいものを作ろうと思って。Instagramとかソーシャルメディアで、かっこいいなっていう人を集めて。YENTOWNとか東京っていう狭い所でかっこいいことをやっているし。

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どうやって知りあったんですか?

木村 ― ネットでたまたまYDIZZY君の"BMW"っていうPVを見て。めっちゃかっこいいこんなの日本に今あるんだって思って。今回の作品のアイディアが浮かんだ時に、YENTOWNを入れたいと思って。直々に連絡して。そしたらOKが出て。

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木村 ― 他に出てるのはソーシャルメディアではMegumuちゃんていう、なんかInstagramでモデルやってて、すごく雰囲気がある子。今の時代って才能がすごく埋もれてるんですよね。ぼくらよりもっと下の世代。20代より下の世代にすっごい才能ある人達がいっぱいいる。それが海外から見てて、もったいないなって思うんですよ。

木村 ― だからプレミアは日本でやりたいと思って。そいつらのプラスになればよいと思って。だからプレミア上映会場の1階のラウンジはTammyちゃんていうNylon Bloggerで写真家で。Megumuちゃんを撮っている子に写真撮ってくれって頼んで。ビハインドザシーン、撮影現場とかの写真を展示して。彼女にもそういう機会を提供できたり、そういう意味で貢献できたかなって。もちろんYENTOWNにもライブしてもらうし。彼らもBoiler Roomに出て海外の人もチェックするわけだし。

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今後の公開方法はどうするの?

木村 ― 映画祭っていうのは基本的に自分の映画をプレミア公開するでしょ。今回はそういうのじゃないと思って。

- サンダンス映画祭でプレミア公開みたいなね。

木村 ― ぼくはその感覚は遅いって思うし。もっと速くなくちゃダメだなと思う。しかも、もっと一般の人に観てもらわないといけない。ぼくはソーシャルメディアで出演者の人たちを集めたから、今回プレミアもBoiler Roomでやることにした。

- Boiler Roomでプレミア公開って、それはどういうつながりでそうなったの?

木村 ― そもそも違うところでプレミア上映会をしようとしてたんだけど、そこではライブが出来なくて断念。Boiler Roomから、映画とは別件で、ポルトガルでドキュメンタリーを撮らないかっていう仕事の話が先に来てて。その打ち合わせに行ったら、ポルトガルでのドキュメンタリーはさておき、ってことになって。笑

- なんでやねん。

木村 ― その時に映画をBoiler Roomでプレミア公開っていうことが決まって。Boiler RoomもDJのライブストリーミング以外のことにチャレンジしようとしてたみたい。

- 映画や映像作品の今までの順番みたいなものを変えようってこと?

木村 ― そう、順番を変えようと。映画祭でも公開するけど、別に映画祭が先に決まったからと言って、一般公開を遅らせますみたいなことは絶対にしない。

- 上から下ろしていくんじゃなくて、先に見てほしい人に見せちゃうってことね。

木村 ― YENTOWNが好きで、カルチャーに興味があって、dommuneとかBoiler Roomがプレミア公開って聞いたら、動くような人に見てほしい。

- そうだよね。その感覚はすごく分かる。

木村 ― 業界人の内輪で終わっちゃうから。そっちのほうが絶対にみんなに知ってもらえるし。サンダンス映画祭もいいけど、ぼくより年上の人達だけにいいねって言われるより、カンヌだろうが、素晴らしい作品と自分よりだいぶ年上の人に言われるより、10代の人たちにかっこいいって言われる方が、この作品についてはよっぽどいい。その方が絶対かっこいいと思うから。

その方が本当に評価がわかるってことね。

木村 ― そう。今回の作品はイケてるって言われるような作品を作りたかったんで。今回の作品はですよ。次の作品は映画祭出すかもしれないですけど。今回の主題とかを合わせると、サブカルチャー、ユースっていうことを考えると、絶対にSNSやストリーミングで出したほうがいいと思って。だからBoiler Roomは引っかかってくれて。Boiler Room自体もプレミア公開をやったことないし。

しかもそれは東京から始まるっていうね。

木村 ― それは結構楽しみなんですけどね。

東京という舞台と「東京/日本らしさ」について

木村 ― 日本人って一般的に、外国かぶれじゃないですか。海外のいいところを持ってきて。けど日本人は日本人しか出来ないことをやってりゃ、海外からやべえってなるわけですよ。それでいいんですよ。フランス人のフランス料理はなかなか勝てないんですよ。けど寿司は普通にやってりゃ勝てるんですよ。どうしても海外に合わせちゃう。なかなか世界の基準で戦っても、世界のトップには勝てないから。自分の、日本の見せ方で戦わないと。

海外からどう見られているかっていうこと、文化的な蓄積を低くみちゃったりしますよね。海外の人たちには見せてもわからないしとか。しかもセルフイメージを売るのは下手くそというか。もっと気にせず、日本人の目みたいなものを気にせずにガンガンやったりいいのにと思ったりしますね。やっぱりそういうところを今回の作品のプロダクションの際に意識したの?

木村 ― 完全に意識しましたね。ぼくの今回のメッセージは2つあって。映画自体にメッセージはもちろんあるんですけど。それより強いメッセージは、日本の映像監督とかにやりたいことやれてるの?描きたいこと描けてるっていう。カッコいい東京撮れてる?っていう。こんなサブジェクトがあるのに。あと海外の人には「お前らの知ってる日本は全然ちげーから」ってこと。お前らの知ってる東京はここまで。東京のヤバイカッコいい所知らないからって。東京の素顔とか知らないでしょって。ハッピーでネオンサインでみたいな所だけじゃないからって。悩んでるし、ダークなところたくさんあるし。

表面的というか。けど表面的っていうのもそれはそれでいいけど…。

木村 ― 表面がなかったら、深い所には行けないから、それが間違いではないけど。いつか誰かが「それは違うでしょ」っていうのを言わなきゃ行けないから。これから表面的なものも作るかもしれないけど。けど一回はちゃんと言いたいっていうか。こういうのもあるんだよ。って。

どれだけやっても映画は2次元やけどな

木村 ― そうっすね笑 それでどこまで表現できるかっていうね。

表面的なものっていうか、東京のよくある表面だけしか海外の映像監督は見せることができてないから。だから海外のやつに見せると「これ東京のどこなの?」っていうリアクションが帰ってくるし、日本のやつに見せると「これまんま東京じゃんって」なんか超久しぶりに東京見たって。それは逆に面白いコントラストでしたね。

工夫したことありますか?ロケーションとか…。

木村 ― まず第一のルールはネオンばっかり撮らない。渋谷の裏とかを撮ってるんですけど、絶対に交差点とかで撮らない。そういうのよりは裏道とか路地とかで撮ってて。汚いところとか。キャストも本当にそういうことを経験してる人とか、カルチャーのど真ん中にいる人というか。

プロでやってる人や話題になってる俳優とか使わなかったってこと?

木村 ― Instagramとかで知り合ったモデルの人に「こういう経験したことある?」って聞いて。共感できるっていう人を使ったりした。こういう役だからって言う感じじゃなくて、俳優の人の経験からというか。そういう意味で演技とかお願いしてないんですよね。演技をしている人は1人くらいしかいない。

台本とかト書きとかないの?

木村 ― 一個しかないね。

その場で演技指導とかしたってこと?

木村 ― その場でフリースタイルしてもらうというか。スタイルを確立するために長めで撮ってて。ぼくがやってるのはオムニバスでやってて。一つのキャラクターともう一つのキャラクターがかぶるんですよね。そしてビジネスマンがラブホテルから出てきて、通り過ぎた時に、YDIZZY君とMegumuちゃんがこっちから来て、みたいな。スーーッと移り変わるというか。

DJのミックスみたいな。

木村 ― パンって切るんじゃなくて。東京とかの狭い所って、どこかしらですれ違って通り過ぎてるわけじゃない。YDIZZY君がクラブに行って、そこに女の子がいてっていう。物事っていうのはつながるというか。

物語を理屈や理由でつなげるんじゃなくて、物理的に空間で繋がるっていう…。

木村 ― 空間的に繋がってる。同時に4つ5つのストーリーが進んでいるというか。

Boiler Room × dommuneのストリーミングとクラブでのプレミア公開について話を聞きたいんだけど…

Boiler Room × dommuneのストリーミングとクラブでのプレミア公開について

当日のCircus TokyoでのBoiler Room x dommuneプレミアはどういうところが大変でしたか。もちろん制作も大変でしたでしょうけど。

木村 ― 当日は来てくれた人としゃべるのが大変でしたね。笑 準備も大変でしたよ。

木村 ― UKと日本のBoiler Roomと連絡を取り合わなくちゃいけなかったので。確認作業をぼくが真ん中に立ってやらなくちゃいけなかったので。dommuneさんも一緒にやってるので、大変でした。本当成功してよかったですね。YENTOWNと一緒にやるっていうのもHiphopマナーっていうのもあるので大変だったかもしれません。とにかくいろんな人が関わってるから。

それは自分のせいですけどね笑

木村 ― ほんとそうだよね。笑

で人呼んで。

木村 ― 人来るかなぁー。とか呼びすぎたんじゃないのかーとか。笑

決まったのは1ヶ月前で。公開アナウンスは水曜日だったんで。バタバタでしたね。現場ももちろん大変でしたよ。現場だけじゃなくてイギリスのBoiler Roomともやりあわなくちゃいけないから。英語とインターネットを通じてやらないといけないから。忙しい中、音楽のプロデューサーのYENTOWNのChaki (Chaki Zulu)くんも来てくれて。どう思ったんだろうなって思いますけど。

どれくらいの人が観てたのかな?現場には200人以上が来てたと思うけど。

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木村 ― dommuneだけで2千か3千人くらいは観てたそうですよ。横山さんの感想教えてもらってもいいですか?

感想ねぇ。重いというか、空っぽだから重いというか。映画に出てくる一つ一つのストーリーについては「同じような体験をしたから重かった!とか共感した!」っていうのは一切ないんやけど、あの空っぽというか、都市の中で積み重ねられていくストーリーの意味の無さは、すごく重いストーリーだと思うし、すごく感じるところはある。


そう「若者と音楽、宗教、ドラッグ、都市」っていうテーマ自体はすごく「ありがちなテーマ」なんだよね。けど、それをちゃんと生々しく、しかもきっちりとしたビジュアルで描いて、最後まで観れるようにしたっていうのはなかなかないのかもね。ちょっとグロいというか、直接的な表現もあったのにね。だから15分でよかったんだけど。笑

木村 ― 気に入らなかったところはある?

うーん。救いようがなかった所かなー。こうしよう!みたいなのもないし。抱えながら生きていくというか…。別に気に入らないところじゃないけど。毒だよね。

木村 ― リスク?

リスクっていうか、空っぽというか。「どうすんの?」みたいなところはありますね。「じゃあこうすればいいんだ!」っていうメッセージとか入れようと思わないの?いらないと思うけど。

木村 ― ないっすね。考えを押し付けたくなくって。日本の映画とかにありがちな「でも君たちに希望はある」みたいなのは嫌いなんで。基本的に。

変わってるね。

木村 ― 何人かは最後のシーンが救いだったよって言ってくれたり。

確かに最後あのシーンで重い空気が抜けるよね。

木村 ― でもいろいろ見方があって。うちのおかんはあれが無いほうがいいって。

おかん?

木村 ― おかん来てて。ぐちゃぐちゃで終わったほうがいいって。ダークでよかったって。

スコンって抜けるのって逆に違和感はあったけどね。ジェットコースターが最後落ちるんじゃなくて、空に飛んでっちゃった感じのびっくりというか。

木村 ― ぼくは静かに終わるのが好きなんですよ。最後のギリギリまでわ~ってやって、最後すって。セックスみたいに。終わったら静かにというか。タバコを吸うっていうか。5秒か10秒かの間みたいなのがいいんだよね。

映画って性的なものに似てないですか?最初わって盛り上がって。ちょっと抑えて。じょじょに上げていって。みたいな。

周りからどんな意見もらいました?

木村 ― 日本のプレミアの後いろんな意見があって面白かったです。外人の意見と日本人の意見の違いが特に。

外国人の映像作家はこの作品を観て、まず言うのが「プレゼンテーションがすばらしい」ってみんな言うんですよ。外国人はそれをめちゃくちゃ大事にするんですよ。これをあなたはどう見せたいのかっていうのをすごく大事にしてるから。

あと、矛盾してる人たちに観せてるのがすごいよね。って。『LOST YOUTH』っていう映像作品をまさに『LOST YOUTH』な東京の人たちに観せてるっていうのがすごく面白く見えたそう。

Boiler Roomに来る人っていうのはファッションの感度が高い人が多いけど、その反面まだまだいろいろ探している人であったりするっていう側面があると思うんだよね。

木村 ― 外国人の彼は「終わった時に周りを見渡した時に、周りの人たちからそれを感じたよ」って言われて。それはなるほどね。って思いましたね。

木村 ― そのプレゼンテーション、どうメッセージが届いたかっていうことまで気にするのって、すごく外国人の視点なんだよね。

ぼくも東京に住んでわずか何週間だけど、その空っぽさっていうのはすごく分かるし、身につまされるよね。だからこういうのを東京の人に観せるなよとは思った。町田町蔵の『告白』に似てるなって思ったなぁ。キツいよ。

もっとスタンスとして、どちらが悪いとかそういうことではなく、スタンスとして地に足着けた感じで音楽やってたりファッションやってる人に『LOST YOUTH』を観せても、あんまり響かないんじゃないかなって思った。その人達からすればこういう話は遠いし。けど、この作品は都市、特に東京に住んでる人には分かっちゃう、空っぽの恐怖があるんじゃないかなって思ったよ。

木村 ― 外国人からすると『LOST YOUTH』で語られるような話ってめずらしいんだけど、日本人にとってはベタなんだよね。けど映像で観たこと無いでしょって。後輩が「くらっちゃったんですよね~」とか言い出して、ハイハイって聞いてたんだけど、ちょっと面白いこと言ってて。

それはドラッグをやってるシーンのことだったんだけど、ミュージシャンの子がそのシーンを観てケラケラ笑ってたのにびっくりしたんだって。後輩からすると聞いたことある話で後輩も知らないわけじゃなない。けど、隣で観てたミュージシャンは「確実に知ってる感じで」ケラケラ笑ってたんだって。そのギャップがすごかったって言ってて。それは面白いよね。

なるほど。それってわざわざ作品をクラブでプレミア公開することで生まれた瞬間だよね。ある人は共感できて笑っちゃうようなベタな感じなんだけど、ある人にとってはフィクションみたいな話なんだよね。

木村 ― 距離が近い、遠いがあるんだよね。それぞれのシーンに。

そういう近い遠いがあるっていうのが面白いよね。「えっ。このドラッグやってるシーンって笑う所?」みたいなリアクションが生まれるっていうのは最高だね。

木村 ― ある人にとってはシリアスで危険なシーンなんだけど、かたやそこにいつもいる人にとっては日常で、冗談とか笑いを求めてしまうところだったりするんだよね。笑いというかポジティブなところというか。笑ってなきゃやってらんないってところもあるんだろうけど。

あとは、日本人の映像作家にもっとリアルにできるでしょって言われちゃって。ぼくは反発したんだけどね。それじゃあドキュメンタリーやりゃいいでしょって思って。映画っていうのはすべてすべて盛ってるくらいがいいってタランティーノが言ってて。その考え方にはすごく共感してて。

じゃあ、あんまりドキュメンタリーには興味がないのかな?

木村 ― ぼくがドキュメンタリー苦手なのは、その中で神様になれるじゃないですか。ドキュメンタリーは事実を曲げて神様になれるんですよ。ドキュメンタリーって事実をありのままに撮って事実として提示するけど、編集したりカットしたりしてるもんね。そうでもして伝えないといけないことっていうのがある時があるけど。バランスを取るか、マイケル・ムーアみたいになっちゃうか。

リアルにするっていう感覚はあるけど盛ってる方がおもしろいし、エンターテイメント性っていうものは必要だから。ヴィジュアルであったり、話であったりとか。冗談でもいいし。

衝撃が伝わるかっていうのが一番大事だもんね。形より。

木村 ― リアルじゃないって言われた時に「リアルって知ってんの?」って思いましたね。ぼくの経験上、経験してない人がそう言うんですよね。

やっぱこのテーマって経験していないけど「経験しているっていつの間にか思っちゃってる」ことですもんね。あるあるって言いながら、あんまり自分では知らないというか。特にこういうBoiler Roomに来るような人っていうのは、ああいうひどい話をそこまで体験していない人なんじゃないかな。そこまで落ちていないというか。まともというか。

木村 ― 最初の精子をかけられた男の子と警察のシーンも、事実の話なんです。日本人の作家が日本を舞台にこういうことをしてもいいんじゃないかって。ギャスパー・ノエの映画とかめちゃくちゃだし。

めちゃくちゃな話ってほんとないもんね。

木村 ― めちゃくちゃな話ってやんないじゃん。

海外目線ぽいよね。狂った感じをドキュメントするというか。メッセージも特になく。

木村 ― 人生の半分以上イギリスに住んでるから分かるんですけど。外人臭いっていうエレメントがぼくの映画になかったらBoiler Roomにたどり着いていないと思う。ある程度は海外の人に分かるようにしないと、届かないじゃないですか。

それはわざとやってるの?日本の映画っぽくしようとは思わなかったの?あんまり文脈を説明せずにとか。

木村 ― その感覚もぼくは分かんないんで。日本人として日本の環境を描きたいと思ってやっただけなんで。そこまで意識していないです。ただナチュラルに出てるのかもしれないですね。「タイチの映画を観ていると居心地の悪さや違和感を感じる」っていい意味で日本の友達に言われたのは、やっぱり日本人作家とはどこか違う東京の描き方をしているのかもしれないですね。「ちょっと違うけど、なんかいいぞ」って思ってもらえたのかな。

日本の人からするとちょっとずれて、違和感を感じるっていうのはすごく分かりますね。ビジュアルとかも西洋人ぽいというか、話の流れもすごく海外のやつっぽいけど。劇中で登場人物がやってることも外国人っぽいことが多いでしょ。セックス、ドラッグみたいな。日本の環境でそれをやってるのがおもしろい。

木村 ― ああいうセックスドラッグみたいなテーマだったら海外のほうが過激なことはたくさんあるでしょ。けどそれを日本人もやってるっていうのが衝撃でしょうね。

それは今から海外に持っていくのが楽しみですね。

木村 ― けど海外の方が厳しいと思う。日本みたいに「これはリアルでどうだこうだ」っていうどうもならない批評より「ストーリーとしておもしろいのか」っていうことを突っ込まれるから。ぼくは逆に言ったら勉強になるんですよ。もっとがんばってストーリー練ろうってなる。ちゃんとダメなところを言ってくるので。東京の人はリアルじゃないよって根本的なことを言ってくるというか。

リアルじゃないにきまってるもんね。

木村 ― じゃあなんで『キル・ビル』がいいんだよって。リアルに描いたっていうことは言ってるけど。フィクションだからね。

制作について聞きたいんだけど。制作は日本で一週間ですよね。制作はどのシーンから撮影したの?

木村 ― 順撮り好きなんで。屋上のシーンから撮って。順撮りしていかないとぼくのなかで感覚とか編集の間とかが分からなくなるんで。最終的にはバラバラになりましたけど。最初と頭だけは順番通りでしたね。年末年始なかったですね。12月頭に日本に来て。1ヶ月近く準備して。1月3日から1週間撮って。大変だったんですよ。

緊張感があったのが1月10日にライブの撮影ができなくなっちゃったことですね。本当のお客さんが入ってる時にドキュメンタリー感覚で。けど12月25日のクリスマスあたりにイベントがキャンセルになっちゃって。それがきっかけでChakiさんに連絡して会って。どうしようって相談して。Boiler Roomみたいなライブのシーンを撮影することになって。

その時にはもうBoiler Roomで公開することはきまってたの?

木村 ― いや。その時はまだ決まってない。DJを真ん中にしてブースを囲みながらやりたいって。じゃあそうしようって。渋谷のリハーサルスタジオみたいなところで。許可取ってライティングもちゃんとして。煙っていうかヘイズっていうのも焚いて。

木村 ― YDIZZYくんとメグミちゃんが出てくるシーンなんだけど、今のギャルってなんなんだろうねって話をMegumuちゃんとしてて、あんましいないよねっていう話になって。いまの遊んでる子ってもっとかっこ良くなってるよね。って。ツンとしてて、おしゃれでかっこいい。ネオギャルって僕らは呼んでるんですけど。

それってもしかしてアメアパなんちゃう?ってなって。ケバケバしてないんだけど、内面はギャルで。Megumuちゃんもアメアパで働いていたりして。じゃあその路線で行こうってなって。話しながら作っていくっていう感じですね。

お気に入りのシーンとかありますか?

木村 ― クラブでキスをしあっているシーンで 、2人にカメラが寄って行って最後女の子が抱き合ってる男の肩越しにカメラを一瞬見るシーンかな。

クラブで観てもらうってことを考えると15分って限界だよね。ぼくはクラブで映画のプレミア動画公開をやるって聞いた時、アフターパーティとしてDJが出てくると思ってたんだけど、DJでさんざん盛り上がった後に映画を観せて、YENTOWNがライブしたのにはびっくりした。

しかもYENTOWNのメンバーが率先してみんなに座って~って呼びかけて、来場者が自律的に動いたんだよね。

木村 ― 不思議な感じだったよね。クラブであの大人数が座ることってないもんね普通は。自分的にはクラブのあの音でプレミア公開できたのは本当によかった。

映像関係の人と話してたんだけど「これから映画はクラブで観るもんだな」って。笑 映画館の音がいいのは当たり前なんだけど、クラブだと全然違うというか。4D観ているような感じになるよね。

低音がすごいもんね。クラブで観る前提の音作りしてるんじゃないかって思うくらい。大きすぎだろとも思ったけど。笑

木村 ― ヒップホップ感出てたもんね。

映画の中の音がちゃんとそのままスピーカーで鳴ってたよね。不安をかきたてるような所はすごい音鳴ってたよ。

木村 ― おかんは「音大きすぎなんちゃう」って言ってましたけど。笑 アーカイブ観た時に「勝ったな」って思いましたね。

すごく負けず嫌いだよね。おれも思うけど。

木村 ― ぼくのなかで勝ち負けがあるんですよ。

ぼくも他のカメラマンが同じライブ撮ってると「負けるか」って思いますよ。高い機材持ってるの見ると「うわぁあっ」って思いますけど。どう思うったの?

木村 ― 他の映像作家にはここまでの観せ方できてないだろ?って。Boiler Roomを使ってプレゼンテーションできてないだろ?って。

この先は何か考えてるの?

木村 ― プロデューサーと今考えているのは、ジャングルをテーマに撮りたいっていうのはあるね。80~90年代後半のジャングルシーンをマチュー・カソヴィッツの『憎しみ』のように撮ってみたいっていうアイディアはある。あとは『ストレイト・アウタ・コンプトン』みたいな。

Goldieはもう出てくれるって言ってくれてるんですよね。だからみんな出てくれるんじゃないかな。

すごいね。他に考えていることはある?

木村 ― あと良く言われたのは「これを長編にしなよ」って言われて。オーディエンスは長編を求めてるのかなって。

ミュージックビデオをずっと撮ってきたって聞いたけど、その時の経験っていうのは関係あるの?

木村 ― ありますよ。ぼくは『LOST YOUTH』のことをMusic Short FilmとかMusic Video Filmって呼んでるんだけど。

編集的にもミュージックビデオの影響は大きいですね。Beyonceがミュージックビデオを10本繋げてストーリーにするっていうことをやってたじゃないですか。いろんなミュージシャンが自分の曲より長いMV作るとか。ああいうのはいいですよね。

ああいうスタイルはどんどん一般的になるのかもね。日本でプレミアしたのはどうして?やっぱり海外で自分をどう売るかっていうのの戦略の1つでしょう?凱旋帰国っていう意味合いもあると思うけど。

木村 ― それはあるね。海外では日本でプレミア公開したっていうのが超クールだからね。

けど、いくらBoiler Roomでオンラインプレミア上映でやってるって言っても、海外の人はほとんど観てないですよね。でもInstagram載せはじめたら、みんな興味持ち始めて。

TEMPA TとかGiggsがInstagramにコメントつけてるの見たよ。UKの有名ラッパーと仕事してるってほんとすごいなって。

木村 ― かれらドラゴンボール好きだから。ベジータの話とかしながら。TEMPA Tはずっと冗談言い合って笑ってます。Instagramでコメントいつもしてくるんですよ。

仲間って認めてくれるとすぐ仲良くしてくれますよね。日本だと変な「格」みたいなのがあるからむずかしいよね。これからどうしましょうか?

木村 ― これを出してしまったんで、作家としてのブランディングを考えていかなくてはいけないかなと思いますね。最低でもデビュー作と同じようなテーマであと2、3本撮って。その後はSF撮ろうかなと。笑

SF…???その時にまた話聞きますね…笑

Boiler Room x Taichi Kimura Presents: Lost Youth

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