要注目の男女デュオFeadz & Kitoインタビュー!

これまでのEd Bangerのイメージを覆すベースミュージックデュオ、Feadz & Kitoがインタビューに登場!(主に答えてるのはFeadz!)

Mail Interview 和田哲郎 翻訳 勝池壌二

- 元々FeadzはEd Bangerからリリースしていて、KitoはMad Decentなどからリリースしていましたよね。なんで2人でコンビを組むことになったんですか?お互いの気に入っているところも教えてください。

Feadz - 数年前にKitoとレコードを作る話しをする前に出会ったんだよね。共通点よりも、文化やプロダクション方法の違いの方が僕たちの音楽をもっと面白いものにしてくれたと思う。でももちろんサウンドやLogic(DAW)に対しての愛などの共通点もあるよ。

- このインタビューはEd Bangerの10周年記念インタビューという事なんですが
1番印象的なEd Bangerのリリースを教えてもらえますか?

Feadz - 結構簡単な質問だと思うけどね。『†』がもっともEd Bangerを軌道に乗せたリリースだと思う。

- 2人のEP『Electric Empire』はEd Bangerにベースミュージックのフレッシュな息吹を吹き込んだと思うんですが、Busy PやEd BangerのスタッフはあのEPを初めて聞いたときになんと言っていましたか?

Feadz- ありがとう。ペドロが歌詞をとても気に入ってくれたんだよね。まさか1年後にラップのトラックになるとは予想してなかったと思うけど

 

- いまのエレクトリックミュージックの世界はベースミュージックのエッセンスがどんどん強くなってきてると思うんですが見解を教えて下さい。

Feadz - 特に新しい事だとは感じていないんだけど、ベースミュージックはアンダーグラウンド・ミュージックとしてこれからもあって、それがポップ・ミュージックに対して影響を与えていくと思う。

Feadz & Kito

- いまはインターネットのおかげでトレンドも一瞬で変わるし、アーティストにとっては難しい時代かなと思うんですが、今後どのような作品を作っていきたいですか?

Feadz - 僕の音楽は文化や環境から来る結果のようなものであるから、これからどうしていくかというプランは特にないかな。なるようになるよ。

- Electric Empire EPはリミックスEPもむちゃくちゃ良かったんですが、リミキサーは2人のチョイスですか?できあがったリミックスについても感想を教えて下さい。

Feadz - BS1とはベルリンのBNRバースデイパーティーであったんだけど、それで向こうからリミックスを送って来てくれたんだ。それからもっと色々なところから頼もうと決めたんだ。

Kito - Cashmere Catとはノルウェーで会ったんだけど、その時に彼の"Mirror Maru"というトラックをもらったの。その曲が最高だったから、是非Cashmere Catに"Wettex"のリミックスをしてもらいたいと頼んだんわ。その代わりに私たちも彼等の"Mirror Maru"をリミックスしたの。

- 2人がいま注目している音楽ってどんな感じですか?またそのジャンルで未知のヤバい若手とかいたら教えて下さい。

Feadz - KowtonやHelix、それにMPIA3が大好きだね。でもそれ以外も素晴らしい音楽がいっぱいあると思う。

Kito - Kingdomが作る全てのブートレッグリミックスとPelican Flyの全部のリリースが好きね。彼等はほんとに2013年を象徴するアーティストだと思う。

- 2人は日本のエレクトリックミュージックについて知ってることってありますか?なにか知ってることあれば教えて下さい。

Feadz - CapsuleとCrystalだね。

- Ed Bangerには今後もどのようなレーベルでいてほしいですか?

Feadz - これはペドロが答えるべき質問だと思うよ。

- コンビの次回作の予定はありますか?もしあればどのような作品になりそうか教えて下さい。

Feadz - もちろん一緒にやっていきたいよ。KitoがReija LeeとのLPを予定しているんだけど、それも僕と一緒に作業した部分もあるからね。

Kito - 今のアルバムが終わればまたFeadzとコラボしたいね。彼が言ったように今製作中のアルバムも何曲か一緒に作っているしね。

- 今日はありがとうございました!

Feadz - ありがとう!Kitoと一緒に日本に行くかも知れないよ!

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