FoF Music Groundislava インタビュー

今回から始まった新企画Blow Up Labels。WASABEATが注目するレーベルのスタッフやアーティストにインタビューしてレーベルの知られていない魅力にクローズアップします!第一弾FoF Musicの二回目はLAを拠点とするアーティストでWediditcollectiveにも所属するGroundislavaのインタビュー!

Mail Interview 和田哲郎(WASABEAT)

翻訳 ラウリーウィリアム勝己、Gregory GOUTY

 - こんにちは、Jasper!Soundcloudにアップされるあなたのリミックスは本当にどの曲もキラーで、よく聞いてるんだけど最近取り組んでるリミックスとかあるの?

Groundislava - 最近Katy PerryのWide Awakeのリミックスをアップしたばっかりだよ。リミックスを作るときはアルバムにのせるようなものと違うスタイルを意識的にやるようにしてるよ:とにかく実験の場として活用してるんだ。

 

- Friends Of Friendsからリリースしているアーティストはみんなそうなんだけど、あなたの作り出す音からもジャンル関係なく音楽を聞いてきたんだという印象を受けます。最初に音楽を好きになったきっかけはなんだったんですか? 

Groundislava - 自分は決してそうは思わないね。あんまり古いものは聞かないけど、聞くとしたら主に高校時代に流れていたようなものだね。Aphex Twin/AFX、Boards of Canada、M83とか古いAcid HouseとTechnoが主食。決して自分は聞く音楽に似せて作る訳ではないけど、影響は少なからず受けているね。

 - Youtubeであなたが友人のアーティストたちとドラムマシンの808でセッションしている動画を観たんだけど、普段の制作も実機を使ってやってるの? 

Groundislava- 機材が増えるたびにソフトのシンセを使う事が減ってきているね。最近はAbletonばかり使うからプラグインにも手を出さないし(Reasonは最高だよ。)。実はReasonって機材の使い方を習うのに良いソフトなんだよ!基本的にあれって無限大にヴァーチャル機材を積み上げられるじゃん?でも最近はAbletonのオペレーターにハマってるよ。

- Friends Of Friendsは所属アーティストの友達をリリースしていくレーベルだと思うんだけど、あなたは最初は誰の友達だったの?Friends Of Friendsからリリースしようとおもったきっかけも教えて。

Groundislava - Shlohmoとは学校が一緒だった事もあって古い仲だよ。MyspaceでFoFを運営していたLeeorとはShlohmoのイベントで初めてあったんだよ。そこから仲良くなって今に至ったんだ。

- いまアメリカだと日本以上にTrapブームだと思うんだけど、ブームについてはどう思う?あなたの作るトラックはTrapぽい曲もあるけどウォブルなベースが鳴ったりはしないよね。

Groundislava - 別に構わないの姿勢だよ。たまに聞くのがうんざりするときもあるけど、EDMというジャンルにおいて地位を確立した事もあってみて見ぬフリが出来ない存在になっちゃったからね。でも自分の作るトラックを単にTrapに分類されるのは避けたい。DJじゃないって言う事もあってそのジャンルにどっぷり浸かる必要もないんだ。それに今まで自分が出したTrapっぽい音もなんだかんだいってラップミュージックの影響だし。基本的にTrapサウンドって20年近くもあるんだからね。

Groundislava

- 他のFriends Of Friendsのアーティストのなかで一番気に入ってるいるのは誰?レーベルメイトとかスタッフとかとは会う機会は多いの?

Groundislava - ひとつって言われると悩むんだよ…みんな全く違うもの作る訳だし、仲もいいし。毎日合う仲だよ?

 - あなたは日本生まれのTVゲーム、Chrono Triggerのサントラが好きらしいけど他にも日本のゲームで好きなものとかあるの?

Groundislava - 今じゃ日本製のゲーム以外はもうやってないからねぇ。別にひいきとか他のゲームに対する抗議ではないよ?ただ日本のゲームにはアメリカ製のゲームにない要素があまりにも多いんだよ。色鮮やかな地形と風景、壮大なストーリー、そして雰囲気おかまいなしのちょっと抜けたお笑い要素。サントラもやっぱり比較的に面白い内容のものが多い。アメリカのゲームは常に先を行こうと技術的な部分でものすごい力を入れる分日本のものはとても懐かしい要素をキープするんだよね。両方とも素晴らしいんだけど自分は相性的には日本製のゲームが合うと思う。そんなノスタルジアを感じさせると行ったら龍が如く(特に3)とかドラゴンズドグマ、デーモンソウルズ、モンハンともちろん旧式コンソールのタイトルたちだよ。

 - ShlohmoとかRyan HemsworhtもメンバーのWediditcollectiveにも所属しているけど、謎が多いクルーWediditcollectiveは普段どんな活動をしているの?一緒に曲作ったりとかしてるの?

Groundislava- よくクルーでつるんでるよ。高校時代から始まった事だからとにかく皆仲がいい。まだコラボをやっていないメンバーも何人かはいるけどShlohmoとはそれなりに作ったよ。

- 普段はどんなライフスタイルを送っているの?結構ずっと音楽を作っている感じ? 

Groundislava - 音楽作る時間は毎日必ずもうけるようにはしてるよ。大概頭のなかで考えている事は音楽の事ばかりだし、自分の知り合いや知人もつながり的に全部音楽中心。テレビゲームも好きだし。バーとかに行くのはあまり好きではないから基本的にダチの家とかに遊びにいく事が多いね。

- 新作を心待ちにしてるファンも多いとおもうけど今後のリリース予定とか、読んでくれたファンにメッセージをください!今日はありがとう!!

Groundislava - リリースを待つだけの新作をいっぱい溜め込んでるんだけど、そんな中いままでとはまた印象の違うプロジェクトも現在進行系でやってるよ。今までだしたリリースとは比較にならないようなタイプのものばかり。とにかくリスナーには僕から同じものが二度も出てこないという事を理解してもらうのが大事だから。ファンの皆さんにはmuch love

RELATED

【インタビュー】JAKOPS | XGと僕は狼

11月8日に、セカンドミニアルバム『AWE』をリリースしたXG。

【インタビュー】JUBEE 『Liberation (Deluxe Edition)』| 泥臭く自分の場所を作る

2020年代における国内ストリートカルチャーの相関図を俯瞰した時に、いま最もハブとなっている一人がJUBEEであることに疑いの余地はないだろう。

【インタビュー】PAS TASTA 『GRAND POP』 │ おれたちの戦いはこれからだ

FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大きな舞台への出演を経験した6人組は、今度の2ndアルバム『GRAND POP』にて新たな挑戦を試みたようだ

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

WONKとThe Love ExperimentがチョイスするNYと日本の10曲

東京を拠点に活動するWONKと、NYのThe Love Experimentによる海を越えたコラボ作『BINARY』。11月にリリースされた同作を記念して、ツアーが1月8日(月・祝)にブルーノート東京、1月10日(水)にビルボードライブ大阪、そして1月11日(木)に名古屋ブルーノートにて行われる。