「統計的思考」を文学に応用した新しい文芸批評本『数字が明かす小説の秘密』が刊行

膨大なデータから客観的な傾向を導き出す「統計」と、特定の登場人物の個別の視点に寄り添う「小説」、一見水と油のように思える2つの要素を組み合わせた新しい文芸批評本『数字が明かす小説の秘密』が、7月に刊行される。

作家で統計専門家のベン・ブラットが書いたこの書籍は、ビジネスのトレンドである「統計的思考」を小説や文章の世界に応用し、話題となっている。

例えば本書では、「副詞を多用するな」と語ったヘミングウェイは、本当に副詞の使用頻度が低いのか?といった作家の癖や、小説における男女の描かれ方の違いでジェンダーの偏り、『ハリーポッター』のヒットで、アメリカの書き手がイギリス的表現を多用するようになったという大ヒット本による後の作品におけるインパクトなどを数字から解析している。

他にも一文の単語数がどんどん減少しているという点や、イギリスとアメリカの官能小説でもっとも差が出る単語、ベストセラー作家は、表紙の20%を名前が占めるようになるなどのトリビアまで、これまで取り上げられることのなかった形で文学を読み解いている。

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数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで
ベン・ブラット [著] 坪野 圭介 [訳]
ISBN : 978-4-86647-065-8 本体2,200円+税 2018年7月13日発売
四六・並製・440頁
発行元 : DU BOOKS 発売元 : 株式会社ディスクユニオン

http://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK191

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