ナチス・ドイツの暗号を解読したイギリスの数学博士がプログラムした世界初のコンピューター音楽

ニュージーランドの研究者たちは、世界で初めてのコンピューター音楽とされる録音を発見し、復元。現在その録音がThe Guardian紙のSoundcloudで公開されている。

 

驚くことに、そのコンピューターは映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の主人公アラン・チューリングによって作られたもの。20世紀を代表する数学者のアラン・チューリングはコンピューターの概念を初めて理論化し、ナチス・ドイツが使用した暗号:エニグマを解読し、対独戦争を勝利に導いた伝説的な人物である。

マンチェスターのコンピュータ機械研究所でBBCのために録音された音声は、当時の学校教員Christopher Stracheyとのコラボレーションで行われた。チューリングは曲譜のプログラムを担当。彼が世界初のコンピューター音楽に「Good show」と感想を残した音声も録音に残されている。

当時の国歌"God Save the King"や"Baa, Baa Black Sheep(メェメェ黒ヒツジさん)"などが録音は以下から聴くことが出来る。

via British Library, FACT

 

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