Tyler, The CreatorがEminemからのディスを気にしていないと語る

昨年リリースされたEminemの最新アルバム『Kamikaze』。多くの若手ラッパーへのディスを盛り込んだ同作は大きな波紋を呼び、話題となった。そんな中、彼にディスされたラッパーの1人であるTyler,The CreatorがEminemのディスは気にしていないと語っている。

先述したように、『Kamikaze』にてEminemは様々な若手ラッパーをディスしているのだが、中でも物議を醸したのが10曲目に収録されている楽曲“Fall”でのTylerとEarl Sweatshirtに対するものだった。特にTylerに対しては‘fagg*t’という同性愛者の男性への差別用語を用い、過激なディスを行っていた。

その後、Eminemのもとには人権侵害だという批判が多く寄せられ、彼は謝罪するに至ったのだが今回
The Guardianのインタビューに登場したTylerがEminemからのディスについて語っている。

彼自身は受けたディスを全く気にしていないようで、「俺があの件(Eminemからのディス)について公の場で何か言っているのを聞いたか?なぜなら俺は何が意図なのか分かってたからな」と述べ、Eminemからの謝罪に対しては「人々が俺のために怒ってくれたから、彼(Eminem)は圧力を感じてしまったんだろうね」とEminemへの同情を見せた。

また、ファンに向けては「俺のために怒る必要はない」とメッセージを送り、続けて「俺たちがそれ(Eminemからのディス)を聞いたとき、俺たちはGrand Theft Autoをプレイしてたんだ。俺たちは(ディスのところまで)巻き戻して、‘Oh.'ってなって、そのままゲームをやってた」と再度、ディスを全く気にしていないことを強調した。

およそ1年越しにリアクションを行ったTylerだが、Eminemからすると一回りも後輩のラッパーに器の大きさを見せつけられる形となった。

RELATED

【レビュー】Tyler, The Creator 『Call Me If You Get Lost』|成功者としての顔と隠せない本心

ミックステープの王DJ Drama なんだ、このやかましい声は……。1曲目のイントロもしくは1曲目限定で、景気づけのためかと思いきや、Tyler, The Creatorによる最新作『Call Me If You Get Lost』を一聴し終えてみれば、結局1曲(とインタールード)以外の全収...

Tyler, The Creatorが新作『CALL ME IF YOU GET LOST』を来週リリース|新曲“LUMBERJACK”を公開

Tyler, The Creatorが新作『CALL ME IF YOU GET LOST』を来週6月25日にリリースすることを発表した。

EminemをフリースタイルなどでディスするムーブメントがTikTokで流行|Lil Nas Xが苦言を呈する

セレブたちの問題行動や問題発言を取り上げ、その人物をボイコットする「キャンセルカルチャー」は、力を持つセレブや企業に対する抑止力として働くと同時に、小さな事柄がその人物の進退にまで影響を与えること、そして本質的かつ効果的でない方向に過激化していることが問題視されている。今回、Eminemが若いネットユーザーからキャンセルの標的とされていることが大きな話題を呼んでいる。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。