今月の25曲 | 2018年12月編 Selected by stttr、高橋アフィ、CH.0、鳥居真道、Lil Mofo
FNMNLで様々な形で音楽に携わるレビュアー陣が、その月に聴いた音楽から5曲を紹介する新連載企画が先月からスタート。
レビュアーとして登場するのは、以前の人気連載企画「月間韓国音楽」でもレビューを執筆していた新旧韓国音楽などを探求するDJのstttr、TAMTAMのドラマーでDJとしても活動し、好きな音楽は新譜という高橋アフィ、京都を拠点に活動するDJでKID FRESINOとのパーティ『Off-Cent』も話題のDJ CH.0。さらにトリプルファイヤーのギタリストで他アーティストへのライヴ、楽曲への参加も行う鳥居真道、東京を拠点に国内外で多くのギグをこなすセレクターのLil Mofoの5名。
新譜だけでなくその月に聴いた楽曲ならなんでもOKという、ゆるい縛りの中から5人が2018年の終わりにチョイスした25曲となる。
stttrの5曲
1. Red Velvet - "RBB(Really Bad Boy)"
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レッベルちゃんの"Bad Boy"で始まった2018年のK-Popですが締めもレッベルちゃん。さすがです。世界観は"Bad Boy"の続編ですが、曲はf(X)の"4walls"に近いですね。1:59のジョイpartに至るまでの展開の作り方が見事としか言いようがありません。3分のポップソングというフォーマットで、テンションをここまで完璧にコントロールできている曲は滅多にないのではないでしょうか。
2. Qim Isle - "Plural"
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Qim Isle(キム・アイル)の三曲入りミックステープが出ました。韓国でも随一のラップセンスの持ち主だと思います。芸術家肌であまりトレンド寄りの曲を出さないので評価が定まりにくい人ですが、ずっと注目していきたい才能です。
3. KIRIN & SUMIN - "Welcome To Club 33"
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KIRINが自身のレーベル8BallTownからSUMINとアルバム『CLUB 33』を出しました。KIRIN渾身のメロウが炸裂しまくっています。アルバム全曲サンクラで聞けるので是非!
4. Stream Your Seoul
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韓国のDJカルチャーはここ二、三年で本当に面白くなってきています。その面白さを一言で説明すると、日本や欧米諸国で共有されている大文字の歴史や文脈とは違うところから新たな文脈が生まれているところだと思います。震源地の中心にいるNO CLUBクルーのCONG VUのDJキャリアがバンド活動を休止してJUKEのトラックを作り始めたところからスタートしている、というところからもこのあたりのカルチャーの新しさが分かると思います。このStream Your Seoulというミックスシリーズは多彩なDJが個人的な文脈で自由に制作していてかなりゆるいのですが、NO CLUBで遊んで柔らかくなった耳にはひっかかるポイントがたくさんあるんです。
5. 혜은이 - "천국은 나의 것"
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毎回一曲は古い曲を挙げようかなと。ヘウニさんの”천국은 나의 것(天国はわたしのもの)”、韓国ディスコの定番曲です。なぜこの曲をピックしたかというと、最近ディギンクラブソウルというプロジェクトでリメイクされていたのです。意外なアレンジでこちらもいい感じ。
stttr
DJ。新旧韓国音楽。韓国や日本など東アジア各国のポップミュージックを比較研究しています。
高橋アフィの5曲
1. JPEGMAFIA - "Real Nega"
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結局大ハマりしてしまっています、JPEGMAGIA。各所で「アンダーグラウンドヒップホップ」と説明されていますが、その通りのキテレツ系トラック&テンション高すぎるラップと変態感全開!はじめは聞き辛いと思っていたのですが、5周、6周と聞いているうちに大ハマりです。
という新譜『Veteran』より一曲。超不穏な呪怨系イントロから、ゴルいタム乱打&「あ”ぁ”ぁ”ー」とひたすら叫ぶ声と、恐怖マシマシで最高です。そこからのラップもかっこ良い上で、個人的にラップやりきった後のアウトロの長さが好きです。このトラックの良さをフルで使い切っている感じがします。また、このアウトロのおかげで次の曲の流れも良くなっており、様々なトリッキーなトラックを使いつつも、こういうさり気ない気配りでアルバムとしての完成度高めていると思いました。名作。
2. Little Dragon - "Lover Chanting"
北欧スウェーデン発のエレクトロ・バンドLittle Dragonが、Ninja Tuneと電撃契約→新作EP『Lover Chanting』よりタイトル曲。ブギーやディスコではないクラブ・フィールな4つ打ちを、バンド的なざらつきでまとめた印象です。テンポはそこまで速くないし裏拍が強いわけでもありませんが、多分アンサンブルがちょい前のめりなのか勢いあるリズムで、ライブが想像つくような、バンドとしてカッコ良いエレクトロな4つ打ちが天才的だと思います。
聴きどころとしては、ベースの入りの焦らし!音源だとAメロ終わりの1分21秒からベースが入ってくるのですが、この焦らしと入って来た時の高揚感!渋いし、レイヤーを重ね過ぎないという意味でライブ的なノリも出ていて、素晴らしいアレンジだと思います。
EP全曲(3曲+Edit1曲)4つ打ちでまとめていて、そのコンセプチュアルなまとめ方も素敵でした。
3. Jungle Green - "Girl I Love You"
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この「サー」という音聞こえますか?シカゴのSSWのAndrew Smithのプロジェクト、Jungle GreenのEP 『Space Cadet』より。ノイズまみれのヘロヘロでローファイな録音、(良く言えば)人懐っこくて歌心溢れる演奏と、洗練とは対極なラフな作品ですが、それすら魅力的に聞こえさせる圧倒的で直球のポップセンス!パートが増えるとノイズが増えてしまう雑さも、もはやカッコ良く聞こえてしまいます。演奏しているからこそ表現出来る、とは言い過ぎですが、人柄が見えるこの質感は、個人的には音楽の素晴らしさそのものだと思います。
情報調べていたら「bcで配信しているけど、どれも全然売れていない」と辛いインタビューを見つけてしまいました…。応援してます!
4. TOMMY CASH - "X RAY"
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映像が破茶滅茶良い!エストニアのラッパーの新譜『¥€$』より。曲だけ聞くと結構ギリギリだと思うのですが(チャラいトランス感)、MVで観るとチャラさではなく極彩色とわかるというか、トランスってヤバい音楽だったんだなと認識改めるというか、映像のパワーあるなと思いました(アルバムver.とMV ver.でちょっと違うので、MV観た後アルバム聞くのがおすすめです)。
ちなみにカニエ・ウェストとホドロフスキーが好きらしく、そう思うと結構わかりやすい気もします。アルバムはトランスからインダストリアル、バイリファンキまで入っており、カオスから超覚醒を目指していくような、すべてを巻き込んで行く混沌エネルギーっぷりがカッコ良いです(”X-RAY”のアルバムver.、途中に入るダブステップもギリギリで、トランスからダブステと続くと、もはや悪魔感もありますね)。
5. Ezra Koenig - "Friend Like U"
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正しい名義(?)は「Arcangelo Corelli - "Friend Like U feat. Kaz Kaan"」?Vampire WeekendのEzra Koenigが原作・制作を手がけるNetflixのオリジナル・アニメ『Neo Yokio』の新作クリスマス・エピソードで登場したEzra Koenigの新曲です。ラップはKaz Kaanの声優でもあるJaden Smith。 軽薄とも言えるシーンで使われるのですが、普通に良い曲&まさかのArcangelo Corelliがベース弾き語り(イントロは確かにベースから始まるけど…)、ということで滅茶苦茶笑いました。アンビエント系のトラックではありつつR&Bっぽくはなく、濃過ぎずエロ過ぎず爽やかな軽い、けれどメロウな曲で大好きです。現行シーンの流れは組みつつも背伸び感は無いというか、Ezra Koenigらしさがちゃんとある独自のアンビエントで、そのバランスでまとめられるセンスが素晴らしいと思います。
アニメだと33分~くらいから流れるのですが、全部で一時間くらいなので最初から見て欲しい!
高橋アフィ
TAMTAMのドラムの他、文章やDJ等。好きな音楽は新譜、趣味はYouTube巡り。
CH.0の5曲
1. SiR - "D'Evils"
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ちょうど年末って事で、まだ連載2回目ですが勝手に2018年のベスト選やってみようと思います。1曲目は、今年大活躍だったSiR。色んな作品で彼の名前を目にしたけど、自身名義の作品でもしっかりと名曲を残してました。今年の夏の想い出。将来おっさんになってもずっと聴きます。
2. Amber Mark - "Love Me Right"
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2曲目は、Sade再来との呼び声高い、ベルリン出身のシンガー・ソングライター Amber Mark。実際、”Love Is Stronger Than Pride”のカバーなんかもやっていて、本人もきっと意識してるんだと思うけど、大本命はここれ。清涼感がありながらもブラックネス漂う不思議な歌声に魅せられて、デビュー・ミニアルバム『3:33am』の頃から追っていました。もし未聴の人がいたら、3:16~の展開でぜひ度肝抜かれてください。
3. Will DiMaggio - "Ooze Mix"
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ディープハウスにもニューエイジにもブギーにも聴こえる絶妙なバランス感覚と、独特のゆるいファンクネスで心を鷲掴みにされた Will DiMaggioのデビューLPが東海岸のエレクトロ・ブギー・レーベル FUTURE TIMESからリリースされたのも今年でした。夏でも冬でも違和感なくフロアにフィットしてくれて、普段の生活の中で聴いても全く無理がない。ずっと大事にしたいレコードです。
4. The Internet - "Roll (Burbank Funk) [KAYTRANADA Remix]"
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今年何回もブッ飛ばされたKaytranadaと、The Internetの絡みがファンにはたまらなかった。男心くすぐるベースラインがとにかく素晴らしくて、シンセの入れ方もらしさ全開って感じで最高です。今年から取り組み出したトラック制作にもかなり影響受けてます。
5. 21 Savage - "A Lot"
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原稿締め切りギリギリで最高なやつ到着!(FNMNL 和田さんすみません…。) もともと大好きだったUSアーミー・バンドEast of Underground - "I Love You"のネタ使いが抜群。2:30過ぎた辺りから客演のJ. Coleも最高なバースを吐いてるので、ちょっと長いけど焦らず聴いてみてください。21 Savege、2019も楽しませてくれそうです。
CH.0
京都を拠点に活動するDJ。2017年 KID FRESINOと共にDJパーティー『Off-Cent』をスタート。
その他、数々のアーティスト・ビートメーカーの作品へのスクラッチ参加に加え、
自身のMixCloud上で多数のMIX音源を公開。現在、自身初となるアルバムを制作中。
https://www.mixcloud.com/channel-0/
鳥居真道の5曲
1. Scott Hirsch - "When You Were Old (El Dorado)"
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ゆったりしたリズムボックスのビートとレイドバックしたギターの響きからなる導入に思わずJ.J. Caleの世界を期待していると、乾いた音色のスネアのシンプルなフィルに導かれてAl GreenやAnn Peebles、Syl Johnsonらを支えたHi Rhythm Sectionにリスペクトを捧げたとしか考えようのないグルーヴおよびアンサンブルが躍動を始め、この時点で快哉を叫びたくもなるのだが、極め付けにScott Hirschが優しい調子で歌い出すのがメローなカントリーソングと来た日には、身も心もこの音楽に預けてただうっとり聴き惚れる以外に一体何ができるというのか。
「名盤探検隊」といったアメリカン・ロックのリイシューものをフレッシュな驚きとともに愛聴していた者は必ず虜になること請け合いだし、Matthew Sweetの『Girlfriend』やVelvet Crushの『Teenage Symphonies to God』、The Lemon Headsの『It's a Shame About Ray』、The Replacementsの『Don't Tell a Soul』といったアルバムがお気に入りだった高校生の自分に聴かせてもきっと好きになることだろう。眉間に皺を寄せた若者たちの心を大いに和ませてきたロックがその根底に抱えているはずのセンチメンタリズムはScott Hirschの音楽の内側で今も脈打っている。
2. Gold Celeste - "Lost Conversations"
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Gold Celesteはノルウェーはオスロのトリオ。普段こうした夢見心地で「おねむ派宣言zzz...」的な音楽を積極的に聴くことはないけれど、"Lost Conversations"はドラムのパターンが凝っていて耳に引っかかった。ハチロクの強拍と弱拍がひっくり返ったりしながら前進するようなリズムがもたらす居心地の悪さはむしろ快感で、この違和感こそがフックだといえる。さらに、ハープシコードっぽい音色のメインリフがドラムのパターンをなぞっているから、違和感と滑らかさが良い塩梅に混ざる形となっている。むしろドラムがリフをなぞった結果、トリッキーなパターンになったことも考えられるが、なんにせよ憎い。このようにリズムの面で多少の無茶をしている音楽を聴くと本当に嬉しくなってしまう。無茶が目的化してしまうのもそれはそれで考えものだが。
3. Sneaks - "Hong Kong to Amsterdam"
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昨年リリースされた『It's a Myth』は日本においては「一人ESG」というように形容されており、実際ある種のニューウェーブやポストパンクに通底するミニマリズムをテーマにしているところがあったが、今年に入ってリリースされたシングル諸作から察するに、現在は前作とは少しモードが変わったようで、昨今のヒップホップを意識したようなものになっている。この最新シングルは持ち前のミニマリズムを生かしたポストパンクとトラップの折衷と形容したくなるサウンドがとってもクール。リズムの遊びと低体温のボーカルスタイルにJuana Molinaの『Wed 21』を連想したりもする。
小声で囁くようなボーカルに耳をそばだてていると、突如バランスを逸脱した音量で響くピッチの揺れたシンセの登場にハッとさせられる。音楽のスタイルは異なるが、Connan Mockasinの"Con Conn Was Impatient"にもこうしたダイナミクスによって聴くものをハッとさせる仕掛けがアレンジに組み込まれており、その瞬間が訪れるたびに快感を覚えて恍惚としてしまう。
4. JID - "Off Deez ft. J.Cole"
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「ぐちげんぐちげんぐちげん」といったお囃しのようなラップに慣れ親しんだ耳にこうした譜割りが細かいラップが飛び込んできたときの衝撃といったらない。JIDはリズムの解像度がすこぶる高い人のようで、早口にも関わらず悠々とトラック上で遊んでいるような印象すらある。その弾力性はさながらスーパーボールのようだ。
JIDが所属するDreamville Recordsを率いるJ.Coleは「うちのJIDが気合の入ったラップを披露してくれたから俺もいっちょやってやろうじゃないの」といった様子でJIDに呼応したアプローチを見せる。JIDに比べると舌と唇の動きが硬いように感じられるがそんなことは大した問題ではない。多少の無茶があろうと勝負に出る先輩J.Coleの心意気たるや、天晴れの一言につきる。
プロデュースはChaseTheMoney。The Neptunes製の隙間だらけのトラックを愛してやまない者からすると、隙間を空間系エフェクトやパッド系のウワモノで埋めがちな昨今のトラックにはそこまでのれなかったりするのだが、ChaseTheMoneyのトラックは無骨で打楽器類が全面に来ているものが多いから最近贔屓にしている。
5. VULFPECK - "Love is a Beautiful Thing (feat. Theo Katzman & Monica Martin)"
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例えばExtremeの"More Than Words"やBee Geesの"How Deep Is Your Love"、10ccの"I'm Not In Love"、The Bunglesの"Eternal Flame"といった甘い甘いバラードに耳を傾けて感傷に浸りたい。それらがたとえ「Pure Love」と名付けられたコンピに入っていたとしても構うものか。とにかく鳩尾あたりを無茶苦茶にされたい。胸焼けを起こしたっていい。涙を流す準備はできている。今すぐバラードもってこい!そんな気持ちが腹の底からこみ上げてくる夜はないだろうか。恥ずかしながら私にはあるということをここにを申し上げたい。
お茶目で剽軽なファンク集団Vulfpeckから届けられた"Love is a Beautiful Thing"と題された新曲が、先に挙げたバラード群の仲間入りしてもおかしくない甘く感傷的なものだったから驚き桃の木山椒の木。そして、あまりの切なさに思わず涙。なんてスウィートな音楽なのだろうか。Monica Martinのハスキーな歌声と控えめな歌いっぷりも良し。彼女の持つ苦味がこの曲に一層の深みを与えている。「この曲はMonica Martinを呼んでデュエットにしたら良いんじゃない?」と思いついた者に「あっぱれ」を差し上げたいので、日本まで受け取りに来てください。
鳥居真道
1987年生まれ。トリプルファイヤーのギタリストで、バンドでは多くの作曲を手がけている。また他アーティストへのライブやレコーディング参加、楽曲提供、選曲家としても活動。ピーター・バラカン氏はじめ多くの方とDJイベントも定期的におこなっている。
Lil Mofoの5曲
1. Flipp Dinero - "Feelin Like"
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何をやってもどこか悲しげ、なんか7年くらい前の雰囲気を纏った天才Flipp Dineroの新しいMVだよ。いじけ曲が本命のわたしにはたまらない仕上がり。カーテル顔も好き!
2. Levon Vincent - "Cake 1"
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Hタウン産の正統Maxo Kream、味わい深い新曲MV。今年はアルバムも出ました。近年いかつさ増し増しな気がするけど、ずっと応援してるし長生きしてほしい!
3. Rune Bagge - "Thought He Was (4 To The Floor Mix)"
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2018年最も完璧だった男の『Testing』からまたすばらしいMV。Juicy Jづかいのお洒落さにも愛を感じる・・ケンドリとかガンビーノの演劇風味が苦手な自分もいけるあれです。
4. L7 - "Shitlist"
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L7の映画やってます。同時上映のスリッツ映画の陰に隠れ、またしても主役になれない感じせつないけど、当時の映像メインで構成された名作ドキュメンタリーです。今こそ!
5. Spice - "Romantic Mood"
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今年もSpice最高だった!!PatraのRomantic Callを中心にダンスホールのいばら道を切り開いてきた女性たちへのオマージュ、新曲MVもかっこよすぎてちびります。涙。
Lil Mofo
ジャンルや年代を超えた選曲、素朴ながら実験的なプレーのオリジナリティが評価され、東京を拠点に国内外で多くのギグをこなすセレクター。2018年 The Trilogy Tapesよりミックス・テープをリリース、Resident AdvisorのPodcastにミックスを提供。3年間ホストを勤めたNTS Radioを卒業し、リヨンのインターネット・ラジオ局LYL Radioにて新たに番組をスタート。