Three 6 Mafiaによる2000年のクラシックチューン"Who Run It"がリバイバル | 様々なラッパーがビートを使用しムーブメントに
1991年に結成されたサウスシーンのベテラングループで、今なお若手ラッパーに影響を与え続けているグループThree 6 Mafia。Juicy JやDJ PaulによるThree 6 Mafiaが2000年に発表したアルバム『When The Smoke Clears: Sixty 6, Sixty1』のリードシングル"Who Run It”が、にわかに脚光を浴びている。
18年前の楽曲が再び注目を集めたきっかけはシカゴのラッパーG Herbo。3月に、Herboがラジオ番組で“Who Run It”のビートでフリースタイルを披露。それを聴いていたそのフリースタイルをフルバージョンでシングルとしてリリースすることを勧めたことで話題となり、正式にシングルとしてリリースされることになったのだ。
この楽曲がリリースの経緯も含めて話題となったことで、様々なラッパーが"Who Run It”のビートを使用した楽曲を披露している。Lil Yachtyは新作『Lil Boat 2』にも参加していたTrippie Reddと共にリミックスを本日リリース。
さらに現在のシーンの中心人物の1人であるA$AP Rockyも、自身が大きな影響を受けたThree 6 Mafiaのビートだったこともあったのか、リミックスを行っている。
この"Who Run It”ムーブメントはまだまだ拡大しそうな気配を見せている。Rich The Kidとのビーフが話題となっているLil Uzi Vertが“Who Run It”のビート上でRich The Kidに対するディスを行うことを示唆しており、このディス曲がリリースされたら、さらに“Who Run It”を使用するラッパーは増えていきそうだ。
こうした1曲のビートを使用したリミックスは、その時のヒット曲が用いられることが多いが、今回のように20年近く前の楽曲が使用されることはかなり稀だろう。