slowthaiが新作『TYRON』でのSkeptaやA$AP Rocky、Mount Kimbieとのコラボについて語る

先週、待望の2ndアルバムとなる『TYRON』をリリースしたslowthai。非常に完成度の高い内容と豪華なフィーチャリングアーティストで大きな話題を呼んでいる同作だが、今回、Complexから彼のインタビューが公開されている。

「『TYRON』は個人的な、自分自身をどう感じるかを表現した内省的なアルバムなんだ」と語るslowthaiは、 “CANCELLED”でコラボしたSkeptaについて「Skeptaは俺にとって兄みたいな存在だよ。俺のことをよく考えてくれるし、精神的に導いてくれた」と語っている。

以前NMEにて公開されたインタビューでも彼はSkeptaとコラボした当時の自身の状況について語っており、「メンタルヘルスがガタガタだったし、もうダメだと思っていた。(中略)どん底に潜っていくようで、全員ファックだと思っていた。良い場所にはいなかったけど、Skeptaは俺がそれを経験するのを見てくれていたんだ。そして彼は”それはお前自身じゃない、いつもそうだって訳じゃないんだ。一瞬の出来事でしかないんだよ。持っていかれるな“と言ってくれて、俺を引っ張り上げてくれたんだ」と、彼が自身の精神状態を改善するためのアドバイスをしてくれた経験について明かしている。このエピソードからも、“CANCELLED”の制作が彼にとって大きな意味をもたらすものであったことが分かる。

またJames BlakeとMount Kimbieとのコラボについては、「これは俺がアルバムを作る時にやってみたかったスタイルなんだ。James Blakeがサンプルを作って、Dom(Mount Kimbie)がそれをチョップした。4曲ぐらい作っていたけど、“Feel Away”のサンプルを聴いた瞬間、“これだ”と思ったよ。彼はもっと他のものを探していたけど、俺は“これしかないよ、これに戻ってくれ”って感じだった」と制作の過程を明かした。

A$AP Rockyとコラボした“MAZZA”についても「“MAZZA”は狂気を意味していて、狂気はポジティブなものにも、ネガティブなものにもなり得る」とタイトルに意味を説明し、「彼は俺に愛をくれたんだよ。“お前はハードだ”ってね。何曲も一緒にレコーディングをしたし、何百万曲も作れそうだった」「7つの違うバージョンを録っていたし、沢山のヴァースを作った。彼は即興でいくらでもラップが出来るんだ。俺も一緒にやろうとしたけど、あんな風には出来なかったよ」と、Rockyのクリエイティビティに驚愕させられた経験について語っている。

はやくも今年を代表する一作に加わりそうな『TYRON』の背景が語られたインタビューの全編はこちらから観ることが出来る。

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