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H&Mが正式にグラフィティ・アーティストに対する訴訟を取り下げるもアーティスト側が逆にH&Mへの訴訟を検討中
先週大きな話題となったH&Mが、グラフィティアーティストなどのストリートアート作品は、著作権法の適用外だと訴えた裁判。
アーティスト側からの大きな抗議にあい、正式にH&M側が訴訟を取り下げたとWashington Postが報じたが、アーティスト側はこれで決着したわけではないと反撃攻勢にでる構えを見せている。
H&Mに無断で作品が広告に使用されたREVOKこと、Jason Williamsの弁護士を務めるJeff GluckはInstagramに以下のポストを行った。
GluckはH&Mが訴訟を取り下げたことを確認したとしつつも、これは「終わりとは程遠い」と一件落着とはいかないという趣旨のコメントを発表。H&Mを告訴し、よりアーティストの立場をはっきりさせるために動くと反撃姿勢を明確にした。これは今回のREVOKの件のようにストリートアートが無断で広告に使用されないための訴訟になるのだろうか。
またHypebeastには当事者のREVOKのコメントが掲載されており、彼はH&Mが事前に広告への使用許可を求めてきても、「断っただろう」と話し、こう付け加えた。「H&Mはおれの作品が彼らの製品を売るための助けになる価値があるとみており、俺自身や作品には一切価値を認めていない」
この件については伝説的なアーティストKAWSもH&Mに対する抗議の作品をアップしていたが、その拡散に一役買ったSwizzbeatzは、H&Mの株価が本件以来下がっていることを示す画像をアップし、「公平にアーティストを扱わないとこうなる」とコメントしている。
REVOK側からのH&Mに対する裁判がもしスタートすれば、こちらも注目の裁判になることは間違いないだろう。