ヘイトスピーチや嫌がらせを発見した時にするべき4つのこと
ドナルド・トランプが大統領に選ばれることが確実となり、アメリカ各地ではトランプのレイシスト、ミソジニー、反移民などを問題視する若者たちが反トランプのデモンストレーションを行った。
そして予想されていたことだが、トランプ勝利後、アジア系、イスラム系、黒人、ラテン系、同性愛者などが街中や学校内で嫌がらせを受ける事例が多発している。
大統領選挙中、そして大統領選挙後、イスラムの人たちがさらに危険にさらされることを危惧するThe Middle Eastern Feministと呼ばれるFacebookのグループは「イスラモフォビア(イスラム嫌悪)的な嫌がらせを受けている人を見つけた時はこのように行動しよう」というイラスト付きのリストを投稿している。現在そのリストは多くの人にシェアされている。22歳のパリ在住のイラストレーターによって作成された。
1. まず嫌がらせを受けている人に話しかけよう
嫌がらせを受けている人の隣に座り話しかける。落ち着いて、冷静にあいさつをしよう。攻撃している人は無視。
2. とにかく何か会話の種を投げかけて、2人で会話をしよう。
トピックはなんでもOK。好きな映画、天気、着ているもの。なんでもOKです。
3. 引き続き安心できる空間を作ること。
嫌がらせを受けている人とアイコンタクトをして、嫌がらせをしている人を無視すること。決して存在を認めないこと。そうすると嫌がらせをする人は去っていきます。
4. 嫌がらせをする人が立ち去るまで会話を続ける。必要ならば嫌がらせを受けている人を安全な場所まで連れていくこと。
嫌がらせをされている人を、落ち着ける場所まで連れていくこと。しかし、その人の意志を尊重することが一番大事。もし大丈夫と言ったら、その人がしたいようにしてもらう。
そしてこれらに付け加えて重要なことがあと2点。
1. まず、決して攻撃者と関わらないこと。徹底的に無視して、被害を受けている人に集中すること。
2. 被害を受けている人の意思を最大限尊重すること。その場を立ち去ろうとしているなら、そのようにしてもらう。必要ならばあなたの友人を呼んだり、もし、その人が警察を呼んでほしければ呼ぶ。すべてはその人の意思次第。
この行動リストは心理学の"non-complementary behaviour"(非補完的行動)と呼ばれる概念にもとづいて作成されており、攻撃者と関わることなく、攻撃者が対象者と関係を作ることを邪魔することができる方法であるそうだ。