Lil Uzi Vertのシングル“That Way”のアートワークが剽窃であったという問題が浮上
先日リリースされた待望のニューアルバム『Eternal Atake』も高い評価を受けているLil Uzi Vert。そんな中、先行リリースされたシングル“That Way”のアートワークについてとある問題が発生し話題となっている。
Complexによると今週日曜、韓国のイラストレーターである@hugeriver8というInstagramアカウントが“That Way”のアートワークと自身の作品を比較する画像を投稿。「このような記事を書かなければいけないことを非常に残念に思っています。Lil Uzi Vertの最新のアートワークを見ると、私の絵と酷似していました。私の作品は6年前に自分のブログに投稿したもので、プロフィール画像や非営利目的での使用は許可していますが他の目的での使用は認めていません。とても恥ずかしいですが、このままにしたくないのです」と綴り、自身の6年前の作品にLil Uzi Vert側が辿り着き剽窃されたとの主張を行った。
確かに“That Way”のアートワークはオリジナルとされる作品を参考、もしくはサンプリングしたとしか考えられないものであるため、Lil Uzi Vertへの批判の声が多く上がった。
Lil Uzi Vertは@hugeriver8の投稿に「いいね」を押しており、さらにコメントにて「俺は意地悪な人間じゃないし、泥棒でもない。俺は多くインスパイアされているよ。もしお金が欲しければ俺のチームに連絡してくれ。お金を払うよ」と作品を参考にしたことを認めた上で対価を支払うと約束し、最後に「あなたは素晴らしいアーティストだ」と称賛の言葉を贈っている。
“That Way”のアートワークを手掛けたデザイナーDetroitmir313はInstagramのストーリーにて「Uziには怒っていない。オリジナルのアーティストに幸せになってほしい」と語っている。
もちろんアートやデザインなど様々なフィールドにおいて他の作品を参考にすることやサンプリングすることは立派な表現手段の一つであるが、そこには常に誠実さやオリジナルへのリスペクトが求められる。今回の問題はオリジナルの作者に対する連絡などが事後対応となってしまっていたことで、やや誠意に欠けたものであったと言わざるを得ない。
問題がその後どのように解決へと向かっているのかは不明だが、双方にとって良い結果が訪れることが願われるばかりだ。