【インタビュー】VaVa 『Cyver』| VAVALANDにようこそ
昨年アルバム『VVORLD』をリリースし、その飾らない姿勢とキャッチーな楽曲で幅広い支持を得たVaVa。昨春から夏にかけて行なったリリースツアーでも、そのエネルギッシュなパフォーマンスが反響を呼びWWW Xで行われたワンマンライヴは即完売となった。
その勢いのままにVaVaは昨年末にEP『Cyver』をリリースし、2月には初の全国ワンマンツアーを開催すると発表した。EPには、これまでよりもVaVaというアーティストのキャラクターを多角的に表現した楽曲が収録されていて、ユーモラスな側面なども垣間見ることができる。そしてこのEPを制作したのは、自身が新たに借りたという部屋に作ったスタジオだ。
新たなステージへと一歩ずつ進んでいるVaVaに話を訊いた。
取材・構成 : 和田哲郎
撮影 : 今井駿介
- Summitのホームページに載ってたスケジュールを確認したら、昨年は客演含めてライブを36回していたということでした。個人的に印象深かったライブはなんですか?
VaVa - ツアーで何回もライブをして、その上で培った経験で「いざ!ワンマン!」って感じだったので、なんだかんだVVORLDツアーのライブ修行期間が一番印象に残ってますね。基本的に僕とshakkeくん(VaVaのバックDJ)と増田さん(VaVaのA&R)で行って、いつも一緒にライブを観てくれてる二人が感動してくれるライブは「あ、超いいライブだった」っていうのがあって。最初に「いいライブだったな」と思えたのが『ボタとサーカス』のトリをまかされた時で。「色んな人いるのに俺トリか」っていうのが最初「やべぇ」って感じだったけど、なんとか形に出来たなって思えて。いやぁ良かったです。
- 4月27日ですね。
VaVa - 情報がすぐ出るのいいですね...(笑)
- ワンマンで久しぶりにライヴを観たら、より振り切れるようになったという印象でした。より力強いライヴができるようになったと思うのはいつ頃からですか?
VaVa - 単純に動いてるのは自分が楽しいからやってるのもありますし、最近はお客さんが、若い子も「ブワー」って感じじゃないですか。ジャンプしたりモッシュしたり。そういうことを考えると、お客さんより自分が動かないとなって。なんならお客さんは僕が暴れまわってるのを見て笑ってるぐらいで良いかなって思ってから、より動きが激しくなりました。
- なるほど。「良いライブだったな」っていう条件はありますか?
VaVa - まず自分が楽しいってことが大前提にあって、その上でお客さんとコミュニケーションが取れてそこで一体感が生まれたら思いますね。逆にライブ中に歌詞が不安になったり、テンション的に下がってたりしたら「やべ」って思うことはたまにある。最近は少なくなりましたけど。
- 自分がパフォーマンスをしている時も、どこか客観視している部分がある?
VaVa - 最初の1曲目に出てくるときって、「どう出ていこうか」って客観視するじゃないですか。ライブの1、2曲目は客観視をしてから入ってるので、自分の主観に集中するのに時間がかかることがあります。お客さんがワーってなってて、僕もその声でライブモードになる。だから主観と客観の中間に自分の意思を保つっていうのが、時間がかかる時とかからない時がある。かからない時は良いですけどね。
- 「良いライブの条件はお客さんとコミュニケーションが取れてるとき」とのことですが、コミュニケーションを取ろうとしてるんだなっていうのが作品からも伝わってくるようになったと思いました。今回の『Cyver』の歌詞も、前はもう少しパーソナルな部分が多かったと思うんですけど、今回はパーソナルなことを歌いつつ、「それはみんなのことだよ」っていうのがより鮮明に出るようになったと思います。
VaVa - 今回のEPに関しては、アルバム完成後からゆっくり作ってて。アルバムを経てライブを経て、「やったことない感じのやつをやってみたいな」っていうのを思い始めて作ったので、テーマ的にもそれを意識しました。パーソナルな部分は、難しいな...(笑)
- 今回は曲調も結構違いますよね。なので一曲ずつ訊いていけたらと思います。まず“VAVALAND”からですが...
VaVa - はい。『ララランド』から来ております(笑)制作過程がいかにくだらないか分かりますね(笑)ライブに来てくれた人とか、初めて観に来てくれた人も「またライブを観たいな」って思ってくれたらいいな、って気持ちは誰にでもありますけど、じゃあもうお客さんを「VAVALAND」の国民にしよう、っていうのをテーマにしました(笑)プロデューサーのCLOUDCHORDって人は個人的に好きなビートメイカーで、連絡してみたらビート送ってくれて。その中に「この曲良いな」って思うものがあったので、「これでやらせて下さい」って感じでしたね。アルバムは基本僕のビートが多いんですけど、今回は僕のビートは2曲で。なるべく今までと違う感じを出したいっていうのがあったから、自ずと僕のビートが少なくなったんだと思います。この曲はEP制作の後半に出来た感じですね。
- “My Artist”が先行で出ていましたが、あれはやっぱり先に出来ていたんですか?
VaVa - “My Artist”は、なんならMVが上がる一ヶ月前には出来てました。音源的にはもっと前かもしれないです。“My Artist”が先に出来てて、“(・ω・)- Aschii Art-”がその次に出来ました。“(・ω・)- Aschii Art-”は僕のトラックですね。僕はオーケストラが凄く好きで、ゲームとオーケストラの相性が良いなと思ってた時期があって。でも最近は「ちょっとゲーム押し多いな」って(笑)。「あんたがゲーム好きなのもう分かってるから...」って感じだと思うから(笑)。一人でいるときは意外とヒップホップ聴かないっていうのがあって、じゃあオーケストラをサンプリングしようと思って色々探して。それで見つかったネタを一年ぐらい前から保存してたんですけど、「やっぱこれ良い」ってなってループして、自分で弾いて。この曲はテーマ的には2ちゃんねるの話で。2ちゃんねるって大げさに言ってしまえば、笑かす2ちゃんねると、バカにして人をディスる2ちゃんねるがあるじゃないですか。自分が好きなのはどっちかっていうと笑かす方で、下らないことを引用したり、誰が見てるか分からないけど努力してる感じがすごい可愛いというか愛おしいっていうか。「こういう人間めっちゃ良いなぁ」って思った時に作った曲です。
- 次は“じん”ですね。
VaVa - “じん”は...僕の口癖ですね。「〇〇具合」とか「〇〇じん」とか。普通の人からしたらよく分からないと思いますけど。
- でもだいぶ広がってますよね。FNMNLのスタッフも「凄いあれ使いたくなっちゃう」って言ってて。今回のインタビューでも「VaVaスラングが生まれるきっかけを聞いて欲しい」って。
VaVa - (笑)そんな大げさな物じゃないですけど。基本的に仲間とかと一緒にいる時にふざけて生まれることが多いですね。
- 例えば「じん」とか、使い始めたときのことは覚えてますか?
VaVa - 全然覚えてないな...(笑)
増田 - 擦る回数によって、残るか残らないか決まりますよね。
VaVa - 口に出して、「これ気に入ったな」ってなったら何回も言う。何回も言って、笑ってくれたら「あ、使える」ってなると思います(笑)中毒性があるから。
- 「〇〇具合」とかは完全にそうですよね。
VaVa - あと、僕のゲーム部屋があるんですけど、そこでゲームをやる時に僕がやってるところをちょっと公開して、一人でも「面白いな」と思ってくれてる人がいれば「動画を上げますか」って。一人でゲームやるだけでも勿論良いんですけど。ゲームってそういうものですし(笑)そんな感じでふざけてる時とかに「〇〇具合じん」みたいな言葉を割と発してます。「この機会だから曲にしてみよっかな...」みたいな。でも『VVORLD』作る前から“具合”って曲名とかあったんですよ。やめましたけど。今回はふざけてるテーマなんで、ノリが良いトラックの方がいいなって。
- これまで選んでこなかったようなトラックですよね。
VaVa - A$AP Fergのビートメイカーで、すごいカッコいいなっていうのがあったので。あんまり自分ではこういうハードな曲は聴かないんですけど、一曲ちょっとやってみたいなって。
増田 - DJやるときはこういう曲も多いイメージありますけどね。
VaVa - DJやるときはアガりたいので意外とかけますね。日常的に好きで聴くってなるとちょっと違う。なので、自分の中のDJ的な面では結構好きな曲ですね。マジでVaVaを初めて聴いた人にとっては意味わからない曲ですけど(笑)一部の人が分かってくれたらいいかな、ぐらいの。
-しかもラップもこれまでと違うスタイルで。
VaVa - こういうハードなヒップホップをやるアーティストでカッコいい方々は沢山いるので、ハードなものであっても自分らしさを出したいなぁって思いました。僕のことを知ってるお客さんがライブに来てこの曲が流れた時に「やべー来た~(笑)」ぐらいに思って欲しい。ちょっと俺を指差してバカにしながら笑ってるぐらいが最高ですね。
- この間もTwitterで小学校の卒業アルバムを上げてて、「面白い人」で1位でしたよね。子供の時からそういうキャラだったんだなと。
VaVa - あれは結構ビックリしました。でも面白い人1位か...。恥ずかしいな、俺よく載せたなアレ...(笑)子供のときはめちゃめちゃ太ってたので、笑わせるときとかは基本上裸でした。上裸で腹踊りするみたいな感じで笑わせるだけなので、非常に低俗な笑いの取り方をしていて。でも基本的にずっと昔から面白いことが好きですね。笑い死にしたいぐらいの感じで。
- 「VaVaちゃんこういう人だったんだ」みたいなのが最近伝わってきてますよね。ツアーの動画だったり。
VaVa - 増田さんとshakkeくんがいて本当に良かった。2人は笑い好きなんで。ツアー中はここでは言えないくらい下らないことを言ってましたね。
増田 - 一昨年の11月にFNMNLのイベントがありましたよね。あの辺でVaVaちゃんの動きとかライブのパフォーマンスとお客さんとの親和性が高まって、そこか ら自信を高めた感じはしました。お客さんも曲を覚えてくれてるなって実感出来たし。あの辺りから曲にも自信が出てきたのがVaVaちゃんからも伝わってきたし、本人的には探り探りな部分もあるのかもしれないけど、今まで以上にどんどん自分を出すことが出来ている様に感じてます。
VaVa - 確かにそう考えると、今までパーソナルな部分が割合的に強かったのが、最近は「弱い感情は誰にでもあるけど、みんな自分が一番だと思ってるから」っていう、そういう気持ちが出たように思いますね。
- 「自分を認める」からもう一歩先に進んだというか。
VaVa - 全然自信なんて無いですけどね。でも根拠の無い自信は大事だと思ってて「俺イケる、俺イケる」みたいな方が良い気はします。
- ちなみに今よく使ってるスラング的なものはありますか?
VaVa - 今かぁ~...結構誕生までに時間がかかるんですよね。最近はもう全然「具合」と「じん」だけで。でも「具合」と「じん」はもう飽きてきてるので。使いすぎて(笑)「〇〇だやぁ~ん」っていうのはありますけど...ちょっといつか、近いうちに(笑)
- 了解です(笑)次の曲が“My Artist”ですね。
VaVa - 最近は色んなラッパーの方が同時に出るヒップホップイベントが割と多いように感じてて。そんなのは昔からあると思いますけど(笑)でも、例えばそのイベントにVaVaが出て、VaVaのときに盛り上がってくれる人や、全部のアーティストを知ってて全部の時間を楽しんでくれる人とか、逆に僕のことを知らない人とか、様々だと思うんですけど。そのお客さんの中で、自分のことを「アーティスト」として認識してくれる人のことを思ったときに、そんな人の「My Artist」になれたらいいなと思って作りました。テーマ的にはそういう感じです。お客さんじゃなくても、例えば家族だったり仲間だったり、そういう人からも誇らしい気持ちで「アーティスト」っていう認識でVaVaを思ってくれたら嬉しいなっていうテーマです。映像は父親が実家にいるときにVHSのカセットが大量に入った箱をどんと渡されて。上の三本をてきとーに取ったら良い感じだったんで、あのMVは上の三本しか使ってないです。心からありがたいなぁって思いました。
増田 - ツアーのど真ん中に作ってたよね。5月に金沢から帰った後ぐらい。
VaVa - ライブやり終わると曲を作りたい衝動にかられるので。
- この曲はワンマンの時も、結構「これまでとは違う曲です、聴いて下さい」みたいなMCだったので、思い入れがある曲なのかなと。
VaVa - あー、どうなんですかね(笑)でもなんか、曲は落ち着いてるけど感情が今までより分かりやすく出てて、そういう曲は意外と無いのかなって感じだったので。当時の僕からしたら新しかったのかもしれない。今はもう聴きまくっちゃったのでまた違う感情になっちゃったんですけど。
- 次が“NINGENCONTROLLER”。
VaVa - この曲のビートは僕です。『VVORLD』が出来たぐらいから手元にあって。テーマ的には、馬場貴大っていう人間がいて、後ろにコントローラーがあって、それを操作してるみたいな曲です。世界には色んな親という存在がいて、その親から生まれて、その親がアバターの見た目と名前を決めて、それをみんなが操作してる人生、っというテーマです。案の定、一曲ブラスが入ってますよね。ブラス入れました(笑)
増田 - この曲はテーマ自体は3月、4月ぐらいからあったよね。完成まで結構時間がかかってたと思います。
VaVa - ビート自体は一番最初にあったかもしれないですね。
- 結構、VaVaちゃんのサイバー感とかゲームの見方が、いわゆる2次元/3次元っていう対立するものじゃなくて、2次元的な物の中の温かみとか、裏側にいる人に対する愛情が感じられて。そういう見方が面白いなと思います。
VaVa - たしかに。なんなら“現実 Feelin' on mymind”の頃からそれはあった気がします。「大の大人が昔作った住みたい世界」みたいな。別に、2次元にそんなにこだわってる訳ではないんですよね。僕は映画をあんまり観ないし、テレビも観ないんですよ。本も読まないし。本とか映画がリリックに出る人はめちゃめちゃいっぱいいると思うし、良いなぁとも思います。けど、僕はゲームだけなんです。だから自然とそういうリリックになるのかなと思います。あと、知り合いから「明るくなったね」って言われました。“(・ω・)- Aschii Art-”のサビとかも、そんなネガティブな曲じゃないので。そういう心境の変化もあったりとか。一応このEPは大体スタジオで作りました。
- 自宅で作れる環境はあったわけじゃないですか。でもわざわざ部屋も借りてこのスタジオを作ったのはどういう心境だったんですか?
VaVa - まず、おもちゃを買いすぎた(笑)あと、アーケード筐体も実家の時に買ってめちゃめちゃ親に怒られて(笑)せっかく買ったのに開けられないから、一人暮らしするかって。あとtofubeatsさんのスタジオに遊びに行った時に「制作するだけの環境っていいな」ってめちゃめちゃ思って。その後、BIMとin- dとBIMの家でグダーっとする時間があって、その時に「物件探そう」と思って。そしたら実家から近い、この防音室をいきなり見つけて、翌日に内見してすぐに「契約させて下さい」って(笑)そんな感じで、結構唐突にやりました。でも一人暮らしをするために借りた訳じゃないので、ここで寝る予定も本来無かったんですよ。でも今はちょっと色々やることがあるので。1階はゲームするだけで、地下は音楽室って感じで。まだ色々追加したい物があるので、さらに変化すると思います。
- スタジオ用の部屋を借りたことで制作に変わったことはありますか?
VaVa - 制作のスピードは元々早いんですが、趣味のスペースが出来たことで影響があるかもしれないです。改めてこういうものが好きなんだなっていうのが自分の中で分かる感じがありますね。
- 大袈裟に言うと「自分を再認識出来る」というか。
VaVa - まあただの子供部屋ですね(笑)基本いつも中野ブロードウェイとかでフィギュアを見るんですけど。
- どれくらいの頻度で買ってるんですか?
VaVa - 1週間に1回ぐらいは買っちゃってますね。2週間前にも、BIMも「フィギュア欲しくなった」って言ってたから「じゃあ行こうや」ってフィギュアを見に行って。BIMもしっかり買ってました。今はフィギュアを布教しています。
- 今欲しいフィギュアはあるんですか?
VaVa - ありますけど、高いので絶対買えないです。2分の1モノとか。ちょっとそっちばかりにお金を使うと音楽の方が危なくなるので、「ちゃんと音楽頑張ってるね」の自分へのご褒美で。
- このスタジオは基本的に自分がレコーディングするためのものですか?
VaVa - そうですね。別に誰かが使ったらだめとかじゃないけど、自分が一番満足出来る環境を作りました。CreativeDrugStore(以下 : CDS)の人たちが使いたいって言うなら全然大丈夫ですけど。寂しがりやな部分があるんで、すぐに人呼んで「楽しんだもん勝ち!ウチ来るっしょ?」みたいな。人が来るのは嬉しいので、そういう風にスタジオとして他の人に利用してもらえるのは嬉しいことだし、今後増えたらいいなとは思いますね。
- もろもろあってまたCDSで仲良くやってると思うんですけど、CDSで何か一緒にやっていくことは考えていますか?
VaVa - 今は僕も含めて多分みんな自分のことに集中してる感じですね。良い意味で。みんなやりたいことが違って、みんなその中で自分への追求をしてるから。でも、いつかきっかけが出来たらいいですね。いつか作れたらとは思いますけど、なかなか時間がかかりそうですね(笑)
- 僕も福岡のツアーに一緒に行って、すごく楽しくて。CDSでのライブも何回かやってるじゃないですか。クルーとしてのライブも手応えが掴めて来てる、みたいな話もみんなから訊いたりしたんですけど。
VaVa - やっぱりTHE OTOGIBANASHI'SがいたからCDSが存在してると思います。逆にCDSとして前に出てもTHE OTOGIBANASHI'SがあってのCDSだった。仲間に救われてるだけで俺単体では何も出来てないなってずっと思ってました。それが何年もあったので、福岡のときは各々の曲が手元にある状態で、THE OTOGIBANASHI'SのBIMとin-d以外もしっかりと盛り上がってるっていうのが僕自身初めて見る光景だったから、CDSってものをより客観視して感動できたところはあったかもしれないですね。ようやく僕もちょっと前に行こうっていう感情になれたかもしれません、という感じでしたね。あれはライブも楽しかったんですけど、ライブ終わった後に仲間といる時間が本当に楽しかったです(笑)
- 今って結構他のアーティストの曲も聴いたりしていますか?前にインタビューしたときはSki Mask The Slamp Godの名前が出たりしてて。
VaVa - あー、今はもう原点に戻ってすぎやまこういちを聴いてますね。最近オーケストラのDVDを買ったので。基本は自分の曲をずっと聴いているので、自分の曲かゲーム中に流れてる曲、というかんじでしょうか。マジでヒップホップ聴かないですね(笑)良いとも悪いとも思ってないですけど。もっと知らないとな、と思う部分もあります。色々自分なりにチェックはしてるつもりなんですけど。自分が昔好きだったものとか、本当に好きなものを再認識する時期かもしれないですね。「やっぱこれいいな、ヤベー懐かしい...ここめっちゃカッコいい!」っていう時間が今は好きかもしれないです。
- 絞れてきたというか。
VaVa - ゲームにしても、最近新しいゲームを調べても買えなくて。「本当に面白いのか」っていう、疑念がやっぱり。本当に面白いものって何だっけ?って。だから既に名作とされている昔のソフトをやりがちですね。
- 今やってるゲームはなんですか?
VaVa - あ、でも最近『DEATH STRANDING』をクリアしたので、ゲーム実況用に買ったゲームを今後やるのが楽しみですね。一応今編集中のがあるので、それ終わってからじゃないと出来ないんですよ。「はやくやりたい」って感じですね。本当に自分がやりたいゲームは実況してないので、ホラーゲームみたいに見てて楽しいゲームと逆に見てて楽しくないゲームってやっぱりあるんですよ。本人だけで遊んでて楽しいゲームと、実況として楽しいゲームがやっぱりあって。でも僕本人だけで楽しめるゲームが今手元にないので、そういうのを探さないといけない。昨日も深夜2時までGEOにいたんですけど、吟味段階で閉店時間を迎えました(笑)食わず嫌いかもしれないですけどね。
- VaVaちゃんが好きなゲームって色々ありますけど、共通して言えることはありますか?
VaVa - 感情移入出来るものが多いかもしれないです。今画面に映ってる『マインクラフト』とか『シムシティ』みたいなのは完全にレゴみたいな構築ゲーなので、こういうものはストーリーがないですけど。基本的にはストーリーがあって、割と王道か、感情移入出来るものが好きです。『DEATH STRANDING』も感情移入出来るストーリーが凄く秀逸なゲームだったので面白かったです。後、意外と最近ホラーゲームも好きなんだなって思いました。
- でも怖いの苦手なんですよね?
VaVa - めちゃめちゃ苦手だし、死ぬまでやらないと思ってたんですよ(笑)でも死ぬまでに一回やらないと確実に人生損だなと思ってやりました。でも一人ではやりたくないですね。今後は、例えば“(・ω・)-Aschii Art-”のPVを観てVaVaを知った人が「こいつ誰?」って調べたらゲーム実況上がってたて「なにしてんの?」って笑いながら見てくれたらいいですね。理想だなぁ。
- 前に、「自分の色んな面も知って欲しいし、自分のバックDJをしてるshakkeくんのことも知って欲しい」と言ってましたよね。
VaVa - そうですね、それで『BIT VVORLD』にshakkeくんに出て欲しいなと思って。shakkeくんはツアー中ずっと一緒ですけどずっと面白い人だし、増田さんも本当にハチャメチャな方です(笑)でも、お客さんはそういうところを知れないじゃないですか。だから「こんな面白い人共有しないともったいない」って思ってやりました(笑)
- そういうところも、ある意味アーティストとして見せなくていい側面じゃないですか。見せなくても成立するけど、より奥まで見せられるようになってる人って結構珍しいと思うんですよね。
VaVa - DJって凄い存在だし、例えばLIVEという形だと、MCの後ろにいてくれて空間を支えてくれる一家の大黒柱的な存在ですよね。でも決して後ろにいる必要はないんですよ。それでいてあんなに面白い人だって思ったら、「もう下らないことして動画にしましょうや」って(笑)激ムズなゲームを一緒にクリアするのはまさに”絆の確かめ合い”だと思うので、それが出来ないのであればうちらはまだまだだっ!というマインドであの企画はやりました(笑)
- でも達成できましたよね。
VaVa - あれ、でも第2回がまだ公開されてないんですよね。あっちの方がヤバかったから(笑)
- 2回目の方が長かったんでしたっけ?
VaVa - 1回目の『超魔界村』よりヤバかったです。前回がクリアまで19時間で、今回は33時間。
- 2020年代っていうと大袈裟ですけど、これからどんな動きをしていきたいですか?
VaVa - またツアーはしたいですね。
- 2月凄いですよね。
増田 - 今回はVaVaちゃんの単独公演なんですよ。
VaVa - 前回ツアーに来てなかった人もこれから僕のことを知ってくれる人も、また色んな人が来てくれて、一緒に楽しめる環境を続けられたらいいですね。やっぱりライブだとお客さんがワーってなってくれてるから俺もウオーってならないと申し訳ないし(語彙力)俺もそれぐらいたのしみたい!っていう気持ちがとても大きくあります。仮にお客さんが1万人くらい、めちゃめちゃいたとしても、ステージにいる俺がその空間で一番楽しいって思いたいんで。だから来てなかった人も来てた人も、またいつか一緒に遊べたらいいなって。みんな来てください!(笑)
- 今までの曲ってそんなにアッパーじゃないのに、みんなすごい盛り上がるののは不思議ですよね。
VaVa - みんな楽しみに来てるから、全力で楽しもうとしてくれるのは正当な感じな気はします。BPM90ぐらいでみんなで首を縦に振るっていうあのヒップホップの空間ってなににも変えられないぐらいめっちゃカッコいい一瞬じゃないですか。僕はそういう先輩方の背中を見させてもらって、そういう方たちに憧れたファンの一人ですが、ステージ上ではまたそれと違うお客さんの動きが見えて、最初は戸惑いもしましたが、今はとても楽しいです。結局はお客さんが楽しんでくれたらいいと思っています。ツアーも絶対楽しませます(ガクブル)後はこの部屋もゆっくり充実させて、ゲーム用のパソコンも買いたいです。そうですねぇ、色々やりたいことがありますね。音楽以外にもやりたいことを出来たらいいなと思います。でもサボりたくはないので、ちゃんとやります。「VaVaってまじでゲームばっかしてんな」って思ってる人いると思うんですけど、全然そうじゃないです(笑)もっとゲームしたいです(笑)
- ちゃんと作りつつやってると。
VaVa - たぶん大丈夫です(笑)
- ありがとうございました。
Info
2020年2月10日(月・祝前日)@名古屋クラブクアトロ
2020年2月15日(土)@仙台Darwin
2020年2月19日(水)@大阪クラブクアトロ
2020年2月24日(月・祝)@福岡Beat Station
2020年2月27日(木)@渋谷O-East
●チケット情報:
前売り ¥3,800(tax in)
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チケット販売スケジュール:
●1/14(火) 〜 1/19(日)23:59まで
SUMMIT HPにて先行チケット販売
https://www.summit2011.net/vava/one-man-standing-2020/
●1/25(土)
一般チケット販売開始
お問い合わせ
https://smash-jpn.com
Artist : VaVa
Title : "Cyver"
Format : Digital
Release Date : 2019/12/25
Label : SUMMIT, Inc.
No. : SMMT-134
■Track List
1.VAVALAND (Produced by CLOUDCHORD)
2.( ・ω・) -Aschii Art- (Produced by VaVa) ※12/20先行配信
3.じん (Produced by Tweek Tune , Holy Beats)
4.My Artist (Produced by MaxRxgh) ※12/20先行配信
5.NINGEN CONTROLLER (Produced by VaVa)
Mixed by The Anticipation Illicit Tsuboi @ RDS Toritsudai