アメリカ政府がA$AP Rockyを釈放するようスウェーデン政府に圧力をかけていたことが明らかに
スウェーデンで一般人二人と乱闘騒ぎを起こし、数週間に及ぶ拘留の末釈放されたA$AP Rocky。現在は裁判の判決を待っている彼の釈放には、度々介入を行っていたアメリカ政府の動きが影響していたようだ。
CNNが今週金曜日、先日トランプ大統領によってスウェーデンに派遣された使節Robert C O’Brienが発行した文書を公開した。その文書で、O’BrienはA$AP Rockyと彼のクルー二人の釈放を要請し、「この問題を解決しなければアメリカとスウェーデン間の関係に悪影響が及ぶでしょう」との警告を発していた。アメリカ側は彼らを「ストックホルムのホテルでの監視付き拘禁」という処分にするよう提案しており、収監という扱いをやめるよう強く要求している。
文書は先月末にスウェーデン政府に送られていたようで、その後8月2日にA$AP Rockyの釈放が許可された。しかし8月1日付の書類によると、スウェーデン検察はアメリカ側の要求を拒否し「私を含め、検察は特定の事件を妨害したり、責任のある他の検察官に影響を及ぼすことはできません。容疑者が起訴され、事件が裁判所に提起された場合、裁判中または裁判後に、裁判官のみが、その人を釈放するか監視下で拘禁するかを決定することができます」との返事を送っていた。やはり他国の圧力に屈することはスウェーデン検察の矜持が許さなかったようだが、果たしてこれがA$AP Rockyの判決にどう影響するかは未知数である。
トランプの介入が明らかになった際は「アメリカ政府の動きによってA$AP Rockyの判決に悪影響が及ぶ」との見方もなされていたが、結果的に彼は母国アメリカへ帰ることが出来た。しかし彼はまだ裁判の判決を待っている身である。果たして無事に事態が解決し、彼が今まで通りの活動を続けられる結果は訪れるのだろうか?