ヒップホップとキリスト教の歴史にフォーカスした異色の書籍『ヒップホップ・レザレクション』が今週刊行
日本基督教団阿倍野教会牧師でありヒップホップの現場を知り尽くした神学者の山下壮起による書籍『ヒップホップ・レザレクション』が、7/25(木)に新教
同書は反社会的な音楽文化としてしばしば非難の対象となってきたヒップホップが、なぜ繰り返し神や十字架について歌うのかがテーマ。黒人神学の泰斗ジェイムズ・コーンの議論を継承し、アフリカ系アメリカ人の宗教史の文脈のなかでラッパーたちの声に耳を傾けながら、その秘めたる宗教性を浮かびあがらせる。
同書のもととなった山下による博士論文「ヒップホップの宗教的機能――アフリカ系アメリカ人ヒップホップ世代の宗教観」は、公益財団法人国際宗教研究所の2018年度国際宗教研究所賞奨励賞を受賞している。
先日作家デビュー作を上梓したDyyPRIDEこと檀廬影も同書に対して、「神を求める心の叫びはいつしか韻詩(ライム)となった」とコメントを寄せた。
『ヒップホップ・レザレクション』は25日の発売日以降は、全国の大型書店、
たいくつかのストリートショップなどで購入が可能だ。
Info
ヒップホップ・レザレクション
ラップ・ミュージックとキリスト教
山下壮起
本体価格:3,200円
サイズ:A5判変型 264ページ
ISBN:978-4-400-31090-7 C1073
【おもな目次】
序章
第1章
Hip Hop Generation ヒップホップ・ジェネレーション
――ヒップホップの宗教性を生み出したもの
第2章
The Roots ザ・ルーツ
――アフリカ系アメリカ人の歴史と宗教
コラム1
新しい霊性 ネオ・スピリチュアリティ
――アフリカ系アメリカ人と宗教の多様性
第3章
Nothin' But The Spiritual Thang ナッシン・バット・ザ・スピリチュアル・サング
――世俗音楽の宗教性と宗教音楽の限界
コラム2
ヒップホップ
――ローカルが示す生から聖へ
第4章
Holy State of Mind ホーリー・ステイト・オブ・マインド
――聖俗二元論を超えて
結論
Bonus Track
ヒップホップという言語
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