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警察が通報から20時間もかけて違法レイヴを取り締まる
イベントを開催するヴェニューが減少したことによって、近年イギリスで増加傾向にあるという違法レイヴ。今回また新たに違法なパーティが取り締まられたが、その際の警察の対応が話題となっている。
mixmagが報じるところによると、イングランド北東の都市ノーフォークの警察は先週土曜日の午後7時30分ごろに、Facebookにて違法に開催されているパーティのフライヤーを発見したある人物から通報を受けた。警察は翌日に特殊な警察部隊を会場に派遣し、午後3時45分にパーティを中止させたという。通報から20時間後の取り締まりは異例とも言える遅さだが、時間がかかった理由について警察からのアナウンスは行われていない。2017年には警察がレイヴの開催に気付きながら6時間も続行させたことで批判を呼んでいたが、今回はその一件と比べてもかなり遅い方だと言える。
パーティは西ノーフォークのMassingham Heathという場所で開催されており、会場には推定600人が来場していたとのこと。警察は5人の男性を逮捕し機材を押収、また5人のうち20歳と33歳の男性二人がドラッグを使用していたそう。5人の男性は現在、取り調べを待って拘留を受け続けている。
違法なパーティも含むレイヴカルチャーはUKのダンスミュージックシーンを語る上で外せないものであり、文化の発展にも大きく帰依しているため一概に批判を行うことは出来ない。以前スーパーマーケットに機材を持ち込み爆音でドラムンベースを流したことで逮捕されたイギリスのYouTuberを紹介したが、そのような迷惑な事例ならともかく、レイヴカルチャーを巡る法律や当局の対応には今後も議論の余地があると言えるだろう。
誰もが安心して自由に踊ることが出来る時代が望まれるばかりだ。