ハウスミュージックコレクティブCYKのアパレルライン『EXTENSION』 の2ndシーズンがローンチ
東京を拠点に活動するハウスミュージックコレクティブ「CYK」のアパレルライ『EXTENSION』の2ndシーズンがローンチ。同時にコレクションアイテムとイメージムービーも公開された。
今季のEXTENSIONは「TigerMountain EP」の下、デジタル世界とリアル世界の融和、そして拡張を表現している。1994 年の時点で既に人々はデジタル世界をポータブル化させていた上に、ネットでのコミュニティ形成を行なっていた。そうした過去にオマージュを捧げ、現代との類似点を汲み取っていくことを実現し、非日常世界へのエントランスを可能するギアを提供している。
まず本シーズンの表題となっている「TigerMountain」は、アジアを中心に人気の軟膏タイガーバームの虎柄を山状に配置。虎を隠れデザインとして組み込んでいる。
次にテーマとなるEpokheは、思考および判断することを保留、停止することという概念。生活する上で欠かせなくなったAIテクノロジーが、デカルト以降の西洋哲学を参照し、「よく考えれば良い行動を取れる」と示した哲学を参照しているのに対し、現象学で知られるフッサールは思考以外の精神活動にも注目したという点が特長だ。
またこうした概念は、偶然性に身をさらすことを重要とし、それはクラビングの持つ一回性や、その一夜のギャンブル性の上でそうしたカルチャーに生きる人間を肯定してることに結びつく。
さらに記事内ではそうしたフッサールを参照しつつフッサールの提唱した概念と類似する東洋哲学を用いてAI テクノロジーが発展するための批評を行っている。そうした批評の力強さは現代のダンスフロアの持つ気概と強くリンクしていると感じているそうだ。
3つ目は、CYK が現在bonobo で行っているシリーズ「CYK& Friends」に用いられたグラフィック。コミュニティの感覚が変容しつつある今の時代に改めて「& Friends」と銘打つことの力強さをノイズや太いCYK フォントで表現。また、同時に使われている盆栽は、区切られたスペースの中でも力強く生えるその力強さと、今回のCYK シリーズのテーマにグルーヴの探求があり、禅的なストイックな世界観とのリンクを表現している。
各アイテムは全国各地の取扱店舗にて発売を開始している。