ついに3週目のBillboardシングルチャート1位を獲得した新鋭ラッパーLil Nas Xの“Old Town Road”。ストリーミングの帝王Drakeの持つ記録を塗り替えるなど、未だその勢いは留まることを知らないが、そんな“Old Town Road”の生みの親であるLil Nas Xが自身のアーティスト名を変えることを示唆している。
今週火曜日、Lil Nas Xは自身のTwitterにてこのようにツイート。
nas is a legend and i never meant any disrespect by my stage name. i actually might change it in the future.
— nope (@LilNasX) 2019年4月24日
「Nasはレジェンドだし、俺のステージネームは(Nasのことを)軽蔑しているわけでは決して無い。俺は実際、今後それ(Lil Nas Xという名前)を変えるだろうね」と自身のLil Nas Xというアーティスト名を変更するつもりであることを明かした。確かにLil Nas Xと聞くと、どうしてもNasの名前が浮かんでしまうが、ここまでの人気を獲得した今、わざわざアーティスト名を変更する必要性は無いようにも思える。
そんな中、これまでLil XanやKodak Black、Meek Millなどのラッパーに対し言及し、何かと話題を呼んできた俳優のマイケル・ラパポートが上記のツイートのこのように返信している。
How about Kareem Abdul Jabbar X?
Or maybe Robert DeNiro X?Those are original right?
— MichaelRapaport (@MichaelRapaport) 2019年4月24日
彼は「Kareem Abdul Jabbar Xはどうだ?それかRobert DeNiro Xなんかどうだ?これらはオリジナルだろ?」とLil Nas Xに新たなアーティスト名を提案しているが、往年の名NBAプレイヤーであるカリーム・アブドゥル=ジャバーや大御所俳優のロバート・デニーロを引用していることから、要はこのツイートはジョークで、おそらくLil Nas Xのことを暗に揶揄しているのだろう。このツイートに対し、当の本人はリアクションをしていない。
Lil Nas Xは次のステージネームがどのようなものになるのかまでは言及していないものの、一躍スターダムを駆け上がった彼にとって、名前を変えるタイミングは非常に難しいものになるのは間違いない。
また、先日彼はラジオ番組「Zach Sang Show」に出演した際、Dave Eastの「“Old Town Road”はワックだ」という発言に対し、「そういう批判は沢山聞くけど、それはつまり、俺がこの国でNo.1の曲を持ているってことなんだよね。Dave Eastが言っていることなんて気にしていないよ」と軽くあしらっていた。
しかし、彼のこの発言に再びDave Eastが反応。「“Old Town Road”はワックだ」と言った翌日に“Old Town Road”を聞きながら楽しそうにマリファナを吸う動画を上げるなど謎の行動をしていた彼だが、自身のInstagram Liveにて自身の見解を述べている。
Dave East jamming to "Old Town Road" a day after he called it wack ? pic.twitter.com/mVoMjQL5zw
— XXL Magazine (@XXL) 2019年4月20日
彼は「あいつ(Lil Nas X)は、俺が言ったことを気にすることなんてないだろう。俺も誰が何を言おうが気にしないからな。あいつのアンサーは正しいよ」とLil Nas Xのことを認めるような発言をしている。20歳の若者に大人の対応を見せられ、Daveも我に返ったのだろうか。いずれにせよ、両者が今後ビーフに発展する可能性はひとまず無くなったと言えるだろう。
ちなみに彼は昨日、“Old Town Road”のMVを撮影していることを自身のTwitterで明かしている。こちらもまた公開が楽しみである。
ITS A MOVIE!! pic.twitter.com/0d4IJOl0fV
— nope (@LilNasX) 2019年4月25日