T.I.が突如「俺は2Pac以来の多才なラッパー」と主張
トラップのパイオニアとしてシーンに大きな影響を与え、近頃はGucciのブラックフェイスセーターへの抗議活動を行ったことも記憶に新しいT.I.。そんな彼が、突如として自身を「2Pac以来」だとしてセルフボーストを行なっている。
昨日Instagramを更新したT.I.は「どこを切り取っても、俺は自分がやっている分野でベストだ…。誰も真似することはできないし、代わりもいない」として、自身の才能に惚れ惚れとしている様子を見せた。続けて「2pac以来、音楽やビジネス、その他の多様なジャンルで一貫して成功している奴がいるか?俺は待ってるよ…」として、暗に自身が2Pac以来始めて様々なジャンルに手を出して成功したラッパーであると主張している。末尾には「王の思考」「意見というより事実」というハッシュタグを付け、異論を許さない姿勢を見せた。
いかにもラッパーらしいよくあるボーストだが、この意見に疑問を持った者もいたようで、一人のユーザーが一言「Jay-Z」とコメントした。するとT.I.は「彼のことは尊敬している。でも、奴が有名な映画に出演したことがあるか?」と返信。T.I.の中の基準を満たすには俳優として活躍した2Pacと同様、映画に出演した経歴が必要になってくるようだ。
T.I.は過去に『アメリカン・ギャングスター』や『アントマン』など複数の映画に出演したことがある。しかし、例えば彼とかつてビーフをしていたLudacrisも『ワイルドスピード』シリーズでメインキャストを張っている他チャリティーも設立しており、俳優やベンチャー業で成功しているラッパーは複数存在する。
彼らを差し置いてT.I.が「2Pac以来」だと証明するためには何か他の理由が必要になってくるが、それでもサウスのヒップホップシーンに彼が残した功績を考えれば過剰な自信を持っていることを批判することは出来ない。
「King of South」であるT.I.らしい一件であった。