裏口入学問題で逮捕された資産家の息子がラッパーとして自身のEPを宣伝するも逆効果に

アメリカでは現在、大学入試を巡る史上最大のスキャンダルが巻き起こっている。ハリウッドセレブや資産家たちが自らの子供を名門大学に裏口入学させたとして、FBIが彼らを続々と逮捕しているのだ。中には人気ドラマ『フルハウス』『フラーハウス』などで知られる女優のロリ・ロックリンや、『デスパレードな妻たち』で知られるフェリシティ・ハフマンなども含まれる。そんな中、逮捕された一人の資産家の息子の言動が話題となっている。

Complexによると、食品会社の社長であるGregory Abbotとその妻Marciaは、娘のSATやACT(いずれも大学進学に必要な試験)の点数を不正に上昇させるために125000ドル(約1400万円)を支払ったとして逮捕された。この問題を巡ってThe New York Postが彼らの家族に取材を行なったが、息子であるMalcolm AbbotがなんとBillaという名義でラッパーとして活動しているのだという。

Malcolmはマリファナを吸いながら取材に応え「みんな、この問題を大げさに誇張して広げすぎてるんだよ。俺はみんなが大学に行く権利を持ってると思うぜ」と、納得しづらい理屈で両親を擁護。そして自身がラッパーであることを記者に語り、「みんな、俺がリリースした『Cheese and Crackers』をチェックしてくれ」と、昨年リリースしたEPの宣伝を行なっている。

中々のバカ息子ぶりを披露してくれたMalcolmだが、Billaの『Cheese & Crackers』はSpotifyなどで聴くことが出来る。煙たいビートやラップの雰囲気からいわゆる「ストーナーラップ」のようなスタイルを意識しているようだ。

『Cheese & Crackers』より“Billa B”というトラックがYouTubeにアップロードされているが、彼の態度に憤った人が多かったらしく低評価が非常に多く付けられている。

どんなきっかけであれ名前が売れれば良いと考えたのかもしれないが、裏口入学に対し真剣に腹を立てている人々にその手法は通用しなかったようだ。今後Billaの人気が上がるかどうかは分からないが、いくらラッパーで金持ちの息子といえど少しは謙虚な態度を身につけた方が良いのかもしれない。

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