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Kanye WestとKid Cudiが『KIDS SEE GHOSTS』でのサンプリングが原因で訴えられる
昨年、Kanye WestとKid Cudiの二人によってリリースされたアルバム『KIDS SEE GHOSTS』。高い評価を受けた同作だが、その内の一曲でサンプリングされているフレーズが訴訟の原因となってしまったようだ。
『KIDS SEE GHOSTS』に収録された“Freeee (Ghost Town Pt. 2)”の冒頭には、Bobb Sempleという俳優が公民権運動にも影響を与えた黒人活動家Marcus Garveyを演じスピーチをしている音声がサンプリングされている。
The Blastが報じるところによると、Bobb Sempleが無断で自身の音声をしようされたとしてKanye West、Kid Cudi、Ty Dolla $ignの三人、そしてDef Jam、Universal Musicの2レーベルを相手取って訴訟を起こしているという。さらに彼は「肉声、言葉、パフォーマンスを許可なく不当に利用された」との声明も発表している。
Kanyeは以前にもLil Pumpとの“I Love It”においてDavid Moralesの楽曲を許可なくサンプリングし抗議されていた他、T-Painのビートをクレジットせず利用したことでも問題となった。巧みなサンプリングで知られるKanyeのビートだが、無許可でのサンプリングによる騒動は幾度も発生している。
裁判の結果Kanyeがどれほどの金額を支払うかはまだ分からないが、彼の楽曲制作におけるこのような問題は今後も発生していきそうな気配だ。