R. Kellyついに万事休すか | 所属レーベルが新作のリリースを差し止め、Chance The Rapperもコラボ曲を配信サイトから引き上げ
性的暴行を告発するドキュメンタリー『Surviving R. Kelly』の公開以来、世間を騒がせ続けているR. Kelly。検察による捜査や実の娘による告発文書の公開などで四面楚歌といった状況の彼だが、所属レーベルのRCAが彼の楽曲のリリースを差し止めているとTMZが伝えている。
記事によると、R. Kellyに近い関係者が「レーベルは今後R. Kellyの新曲をプロデュースせず、彼のレコーディングに予算を割かず、また彼の新曲を今後一切リリースしないとしている」との証言を行ったそうだ。それらの措置はR. Kellyによる性的暴行の捜査が行われるまでの暫定的なものだそうだが、彼に彼が何らかの刑罰を受けるような状況に置かれた場合については明らかになっていない。しかしいずれにせよ、彼がこれまで通りに作品を世に出すことは困難になることが予想される。
さらにR. Kellyとかつて共演したCeline Dionが大ヒットしたコラボ曲“I’m Your Angel”のストリーミングサービス上での公開を停止していることもTMZにおいて伝えられている。Lady GagaもR. Kellyとコラボした“Do What U Want (With My Body)”の配信を停止しており、Celine Dionの行動は彼女の後に続いたものと考えられる。
加えて先日「曲を一緒に作ったことが間違いだった」と語ったChance The Rapperもコラボ曲"Somewhere in Paradise"をストリーミングサイトから引き上げ。TMZの取材に答えたPost MaloneもKellyとのコラボ曲を引き上げることについては「基本的にそれが正しいことだと思う」とコメントし、Kellyが音楽界に残した功績は「わかっているよ、だけど彼はそれと同じくクソみたいなことをもっとたくさんやってしまったんだ」と痛烈に批判している。
R. Kellyを排除しようという動きが本格化してきたアメリカの音楽業界だが、そのような措置も彼が犯した大きな罪と釣り合うものではない。検察による捜査の結果が待たれるところだ。