都市文化批評誌『Rhetorica』が「棲家」をテーマにした最新号を発売

2012年に発足した、思想/建築/デザインを架橋しながら批評活動を展開するメディア・プロジェクトRhetoricaから「棲家」をテーマにした最新号が発売となった。

2年に一度発行されてきたRhetorica、最新号では都市において、集まって余裕のある時間を過ごすことの難しさを発端にテーマに「棲家」をかかげ、〝つくり続ける〟ために必要な都市・集団・生活について考える内容となっている。

本誌は二分冊となっていて、第一分冊は2010年以降から現在にかけての、〝つくれなさ〟を生み出す状況の変化を扱っており、インターネットと都市の変化が自分たちのまわりに流れる時間を いかに変えてしまったのかをInstagramやTumblrといったSNS上のグラフィック/ファッション文化を通じて、その変化を見極めて、つくり続けるための条件を掘り下げる。

第二分冊では2000年代後半から現在にかけてのデザインや批評、メディア、大学、SFやミステリなどのシーンの変遷を当事者目線で振り返る内容となっている。

Info

商品情報
名称:『Rhetorica #04 特集:棲家』(箱入り2分冊、分売不可) 価格:3,000円(通販の場合3,500円送料込み) ウェブ:http://rheto4.rhetorica.jp/
発売日:2018年12月16日 販売場所:各種イベントおよび手売り、ウェブでの通販 販売元:Rhetorica
書誌情報(1冊目)
書名:『Rhetorica #04 特集:棲家 ver. 1.0』 企画+編集:team:Rhetorica(松本友也+遠山啓一+瀬下翔太+太田知也) 装丁:太田知也
カバーデザイン:永良凌
発行日:2018.12.16
発行者:遠山啓一
後援:NPO法人bootopia
連絡先:info@rhetorica.jp
目次(1冊目) 【棲家/芸能/画像】
pp.2-21[論考]松本友也 コズミック・ハビタット──都市の呼吸困難
pp. 22-29[エッセイ]遠山啓一 都市での休暇
pp. 30-51[座談会]遠山啓一、松本友也、田村俊明、tomad アプリケーションはあの顔たちを憶えていてくれるか──二〇一〇年以降の画像・カルチャー・SNS
pp. 52-56[エッセイ]佐々木未来也 そのたびごとに無数の、世界へ──インスタグラムと現代のリアリティ
pp. 57-59[エッセイ]田村俊明 王の肖像
pp. 60-64[エッセイ]高岡謙太郎 インターネットミーム拡散の根源「Tumblr」
pp. 65-68[エッセイ]山川陸
Over The Cliché──BABYMETALは踊り続ける
【都市/グローバル/旅】
pp. 70-75[紀行文]Sinta 有機的制作の機会──ロンドンを旅して
pp. 76-80[エッセイ]遠山啓一 コレクティブと公共性──インドネシアの場合
pp. 81-87[論考]中村健太郎 建築は「社会的実体」に向かう──現実との再接続のための試論
pp. 88-101[写真]吉屋亮 新鮮な廃墟
【地方/コミュニティ/場づくり】
pp. 103-110[インタビュー]小松理虔(聞き手・構成=瀬下翔太) 現場と批評のローカル・アクティビズム──小松理虔インタビュー
pp. 111-113[キーワード]NPO法人bootopia(構成=垣貫城二、松本友也) 青春と生活のキーワード
pp. 114-115[エッセイ]石井雅巳 滞留と湧出──盆地人について
pp. 116-120[エッセイ]太田知也 津和野百景図に辿る「幽歩」の足跡──過疎とSF〈2〉
pp. 121-123[レジメ]佐々木晃也
方法論としての対話の精神史的素描──そこに何が賭けられているのか?
pp/ 124-127[詩]津久井五月
sweet home──2018/10/25‒2018/10/2 @Tsuwano
p. 128[閉幕]NATTY FILM LOVERS ROCK

書誌情報(2冊目)
書名:『Rhetorica #04 特集:棲家 ver. 0.0』 企画+編集:team:Rhetorica(垣貫城二+瀬下翔太+太田知也) 装丁:太田知也
カバーデザイン:永良凌
発行日:2018.11.25 発行者:レトリカ西東京ラジオ(垣貫城二+あずまみこ+太田知也) 後援:NPO法人bootopia
連絡先:info@rhetorica.jp
目次(2冊目)
p.1[扉絵]金子朝一 20081224
【批評/デザイン/アカデミズム】
pp.3-9[座談会]瀬下翔太、垣貫城二、太田知也 生き延びてしまった一〇年──ゼロ年代の後始末
pp.10-13[エッセイ]小川和キ 乗るべきはバイクより批評だった
pp.14-23[対談]川崎和也、太田知也(協力=佐野虎太郎) デザインイーストから見る一〇年代デザイン小史──社会と技術と自然の明日たち
pp.24-33[対談]石井雅巳、松本友也 私家版一〇年代文学部小史──アカデミズムと在野のはざまで
【ミステリー/セカイ/SF】
pp.35-46[インタビュー]名倉編(聞き手=太田知也、垣貫城二) 太字遣い師たち──『異セカイ系』を巡る、名倉編〝メタパラ〟インタビュー
pp.47-53[座談会]太田知也、垣貫城二、瀬下翔太 伊藤計劃連続体──一〇年代日本SFのワンシーン
pp.54-65[論考]麻枝龍 「内宇宙」が「セカイ」と出逢う──私の「ゼロ年代」

pp.66-71[エッセイ]北出栞 レクイエム・フォー・イノセンス──『リトルバスターズ!』との一〇年
pp.72-86[論考]白江幸司 リアリズムと思考する原形質──岩明均『寄生獣』について
pp.87-106[論考]江永泉 少女、ノーフューチャー──桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
【親密圏/非日常/アジール】
pp.108-119[プロジェクト]瀬下翔太、太田知也、垣貫城二、永良凌 自閉と合宿──避暑(仮)について
pp.120-121[詩]DJ sucoyacka(訳=tomohta) 日曜憂愁
pp.122-125[エッセイ]宮﨑悠暢 「ストリップ・ショー」批判序説──舞踏、エロス、そして運動
pp.126-128[エッセイ]黒嵜想 10月9日

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