1 of 2018 Selected by 蒲谷健太郎 (bal)

FNMNLの恒例の年末企画、今年は『1 of 2018』を展開。この企画ではアーティストやDJ、デザイナー、ショップオーナーなど今年を彩った重要人物たちに、個人的に印象的だった出来事、楽曲、映画、本などから1つテーマを自由に決めてもらい紹介してもらおうというもの。ベストなものから中にはワーストなものも飛び出すかもしれない、この企画をきっかけにそれぞれの2018年を振り返ってみては?

音楽とファッションの親密な繋がりを、ものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアで知られるブランド、balのデザイナー蒲谷健太郎の2018年のチョイスは?

蒲谷健太郎の2018年のベストレストラン

「湯気」(中野)

今年行った外食約160軒の中で、今年に入って新規で訪れたレストラン、ご飯屋さんは約80件でした。どこのお店も良かったので順位とか言った意味ではなく思い入れで選ばせていただきます。

中野の「湯気」です。

まず、店主の田口くんがお店をオープンする前、弊社BALのセールスをお願いしているチームとの会食で、HUMAN NATUREというワイン屋さんの二階のキッチンスペースを使って、田口シェフが中華のコース料理を振る舞ってくれるという会があり、そこでいただいたお料理がめちゃくちゃ美味しくて、センスの良さに感嘆した次第。

その時にお店を出したいという話を聞いてこれは楽しみだなと、途中経過を聞いたり、美味しいお店の情報を交換したりと連絡は取り合っておりました。ついに物件も決まりオープンとなった時はなんだかとても嬉しかったです。

ナチュールワイン(自然派ワイン)と町中華という組み合わせがまさに自分好みのコンセプト。それに加え、奥様でもあるmemeちゃんのlove letter memeというお花屋さんも併設。帰りがけにプレゼントにお花を買えるというすばらしさ。今までも中華と自然派ワインをテーマにしたお店はいくつかありますが、そこは町中華というのがポイント。

もともと個人的に一番好きな料理ジャンルが中華なので、そりゃもう最高に決まってるじゃん!という感じで何度か通わせてもらいました。

肩肘張らずにいただける大好きなナチュールと、シンプルだけど優しくて丁寧な町中華メニューに、時折見せるワインとの相性で生まれる一品料理で、デートでも、グループでも、男同士や女同士と、どんな人たちも受け入れる懐の深さみたいなものが気持ちのいいお店です。

なんと現在の場所での営業は期間限定で来年の3月末まで。その後も移転して営業は続けるとのことですが、まだ移転先は未定とのこと。お休みは不定休とのことで、インスタなどでチェックしてから伺うと良いかと思います。

メニューでの僕のオススメは、浅漬け、中華風お刺身、油淋鶏、この辺はマストです。ちなみに中華と自然派ワインという組み合わせだと、恵比寿の「Coyacoya」、神戸の「福星」もとても美味しかったです。

 

他ジャンルでもいくつか選ばせていただくとすれば、尼崎のワインバー「ナジャ」、巣鴨のイタリアン「DAPEPI」、吉祥寺のタコス「TACOS SHOP」、渋谷の居酒屋「呑ん所二◯九」、蔵前のとんかつ「すぎ田」、川崎の焼き肉「龍苑」、代々木上原の割烹居酒屋「潮待ち」、渋谷のフレンチ「ペリキュール」、蒲田のベトナム料理「ミ・レイ」、尾道の串カツ「一口」、高知の唐揚げ「わか鳥」、西川口の「滕記熟食坊」、牛込柳町のラーメン「葉山」、お弁当のチオベン、あたりが印象に残りました!

という感じの僕の2018年です!


蒲谷健太郎

photo by Cho Ongo

音楽とファッションの親密な繋がりを、ものづくりに反映したハイカジュアルなストリートウェアで知られるブランド、balのデザイナー。ウエブメディアMasteredでも、フード連載を持つなど、フードラバーという一面も持っている。

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