Spotifyがインディーアーティストが自分たちの楽曲をプレイリストに収録することを提案できる新機能を追加

最近、Apple MusicがGeniusとの提携を発表したり、SoundCloudがDJソフトウェア企業とのパートナーシップを結ぶなど音楽プラットフォームの動きが活発だが、世界最大級の音楽プラットフォームの1つであるSpotifyも新たに新機能を追加すると発表した。

今回Spotifyが発表した新機能はインディーアーティスト達が自身の未発表音源を直接、Spotifyの編集チームに対し、プレイリストに収録することを提案できるというもの。

現代の音楽シーンにおいて、Spotifyのような世界的プラットフォームのプレイリストに取り上げられるということはチャートにランクインするのと同じくらいの影響力をもつ。レーベルなどに所属していないインディーアーティストにとっては大きな助けとなる新機能といえるだろう。

アメリカはポートランドのシンセポップデュオSmall MillionsはBillboardのインタビューでこの新機能についてこう語っている。
「僕らは最初、この新機能を友達のアーティストのFacebookへの投稿で知ったんだよ。それから、僕らはこの新機能がすでに利用可能だと知って、すぐに使ったんだよ。僕らは本当にこれがどういう結果になるか分からなかったんだけど、レーベルとかSpotifyの編集者との個人的な繋がりを持っていなくても、自分たちの歌を提案できるっていう機会にすごく興奮したんだ。」と喜びを露わにした。
このサービスはβ版の段階で、すでに67000ものアーティストが利用したとのこと。そしてその内10000のアーティストの楽曲が実際にプレイリストに収録されたそうだ。今回、この新機能の実装によって、さらに利用するアーティストが増えることは間違いない。

Spotifyは以前にも、インディーアーティストが自身の楽曲をレーベルなどを通さず、直接アップロードできる機能の追加を発表するなど、最近新人アーティストに対するサポートの姿勢を積極的にしてきている。

今後、Spotifyから新たなスターが誕生する日が来るのだろうか。

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