Mac Millerが「曲を作った背景を説明したくない」と語る

先月8月にアルバム『Swimming』をリリースしたMac Miller。パートナーであったAriana Grandeとの破局、そして飲酒運転による衝突事故などのトラブルを経て発表された同じアルバムは内省的かつメランコリックな雰囲気に満ちていた。当然リスナーは彼の個人的な経験がアルバムに反映されていると考えるが、どうやらMac Miller自身は作品をそのように捉えられることをよく思っていないようだ。

VultureのインタビューにてMac Millerは、リスナーが自身の楽曲からストーリーを読み取ろうとすることについて「俺は自分の曲の意味を説明しない。聴く人がどう受け取るかに任せているんだ。俺自身にあった出来事をみんなが知らないことで曲を正しく消化出来なかったとしても、そんなのはどちらでもいい」と述べている。「音楽の違った受け取り方を今まで沢山見てきたし、俺はそれが好きだ。みんなが違う反応をするのが好きなんだよ。“この曲はこれについての曲で〜”みたいにみんながなるわけじゃないだろ」という彼の言葉からは、彼自身のストーリーを曲に投射して聴くよりもリスナーに自由な受け取り方をして貰いたいという彼の考え方が分かる。

ドラッグ中毒に陥っていた時期に制作された『Watching Movies with The Sound Off』や『Faces』、Ariana Grandeと交際していた時期に作られた『The Divine Feminine』、そして今回の『Swimming』と、Mac Millerの作品には明らかに彼自身の人生にあった出来事や状況を反映したものが多いのも確かだ。しかし、作品の受け取り方を作者本人のストーリーのみに依存させるよりもリスナーがそれぞれに違った解釈をして欲しい、という彼の意見も頷ける。ただ、今回の『Swimming』を経て人生の苦しい局面を乗り越えたMac Millerが次にどのような作品を作るのかというのも楽しみなところだ。

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