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Vince Staplesがなぜ自身のツアーが赤字になりがちなのかを語る
ひねくれ者というイメージが強いラッパーのVince Staplesだが、彼の発言には何かと考えさせられるのもまた事実。そんな彼がまた興味深い話題を提供してくれた。
Joe Buddenのインタビュー動画Pull Upのエピソード6に登場したVinceは、自身のツアーがたいてい赤字になってしまう理由を語った。
「俺は高い地位や高い給料を得るために、ラジオ、ゲームや「はい、マスターゲーム」に参加しないといけないんだ」と現在の音楽シーンへの皮肉を口にした彼は続けて、「俺が自分のライブにどれだけの金をかけてるか見てくれよ。たぶん、黒字のツアーよりも赤字のツアーのほうが多いだろうね。なぜなら俺は反転するスクリーンを使いたいし、全てのサウンドを使いたいし、それ以外もそういう要求をする。俺の要求は狂ってるんだよ」と述べた。
要するに、Vince自身が求めるライブのクオリティが高いため、お金が沢山かかってしまう結果、ツアーが赤字になってしまうことが多いというわけだ。
しかし、彼は2016年にDef Jamと契約をしているので、ツアーが赤字になる方が多いというのが本当だとしたら、いささかDef Jamとの契約について疑問が残る。
いずれにせよ、ライブを自分の求めるクオリティにするために赤字になることもいとわないVinceの心意気はファンにとっても嬉しいことだろう。
だが、この心意気が度を超しすぎてツアーが出来ないという事態が起こらないようにセーブしながら音楽活動を続けて欲しい。