Yoshinori Hayashi『PEEP HALL / 壁の目会館』開催直前企画 | 13名によるYoshinori Hayashi
取材・文:SSKR
Yoshinori Hayashi、彼の作品・DJプレイは、ユーモアの実を備えた多種多様な木々で形成される奇妙な森の中で産まれるドラマとでもいうのか、とても神秘的かつ愉快な体験ができてしまう。
神秘とユーモアは相反するようにも思えるが、それを絶妙なバランスでミックスしているのがYoshinori Hayashiだ。ダンスミュージックという手段を取りながらも、手法がJAZZなのか現代音楽なのか、なんとも奇天烈で絶妙なバランスでオリジナリティを形成している。
Hayashiは、2015年にロンドンのアンダーグラウンド・コネクション、キーレーベルGOING GOODから『終端イーピー (The End Of The Edge EP)』でデビュー。
2016年にはItalがニューヨークを拠点に運営するLovers Rockより『Asylum』、イタリア・ヴェニスの「JINN Records」より『The Forgetting Curve EP』(incl. DJ Sotofett remix)、2017年には、寺田創一もリリースしていたイタリアの地下レーベルGravity GraffitiよりDB.SOURCEとのスプリット『Square Sun / Anapo』、2018年にはMOSCOMAN主宰のDisco Halalより『Uncountable Set』、Jheri Tracksより『Harleys Dub』と立て続けに6枚のヴァイナルをワールドワイドにリリースしている。
DJとしては、Boiler RoomやRDC2018への出演、東京の老舗レコードショップTECHNIQUEへのミックス提供、ベルリンの老舗クラブ://about blankにて盟友であるDJ Sotofettとの7時間に及ぶB2Bセットを披露、自身3度目となるヨーロッパ遠征も決定し、益々多忙を極める。
そんな彼が6/16(土)にWWWβにて「Peep Hall / 壁の目会館」OPEN TO LASTのワンマンセット 〜味わうヤツらの集い〜を開催。
エントランスはノーリストの一律¥1,000、前売りには未発表の4曲入りの未発表音源CDR「Low rec series vol.1」が付属、この作品は本人曰く「粗悪なハウス集」との事だ。前売りはRAとWWW店頭にて購入可能。
他にイベント限定のオリジナル・グッズ、また自身のレコード・コレクションも少量、会場にて販売される。『Peep Hall / 壁の目会館』を開催するに当たり、Hayashiと所縁のある、DJ / ミュージシャン、レコードショップなどからコメントが到着した。
『終端イーピー』で衝撃を受け、林良憲の作品のファンになり、彼の、大勢で共有するような音楽か定かではない曲を、DJの時に何度もプレイしてきました。
林良憲の音楽には情緒や時間の配下で成立する世界とは異なる時空感覚とディテールがあり、何を表現しているのかを理解しようとしているうちに、迷路に迷い込んだような感情に囚われます。
代わってDJではユーモアに満ちた選曲と、予想外なミックススタイルでフロアの想像力を解放するような爽快感があります。僕は彼のどちらの表現も大好きです。
とにかく、これはぜひ現場で体験してもらいたいものです。ムチャ楽しみ。。。
- 1-DRINK -
Yoshinori Hayashiとは昨年WWWβでのパーティーにてGonnoくんから紹介されて知り合ったのですが、Hayashiくんの発表する音楽やDJプレイには、普段の彼が見せる立ち居振る舞い同様、自然な音像の中に秘めた反骨を見つけることができるので好感を持っています。
- Akirahawks[House Mannequin / from Berlin]-
『壁の目会館』館長 林良憲 のDJを初めて聴いたのはもう5年以上前だろうか、、、。
当時から実験的でダンスミュージックの枠を超えた選曲と独自のDJスタイルで創造した林ワールドは極めて絶景で僕の壁の目に焼きついています
- AKIRAM EN -
ヨシノリハヤシさん、かっこいいし、やばいし、好きです!!
- Aquarium a.k.a 外神田deepspace -
「あんた、ようけしゅんどるわ」
- Aspara -
煌めく直感と独自の視点から繰り出される好奇心をくすぐられる選曲。Hayashiの音楽からは我々の過去の体験で培った感性をリセットしなければ聴こえてこない次のタームに向かう新しい時代へのかすかな未来がみえる。一晩彼のナビゲートに身を任せるのも悪くないだろう。
- DJ NOBU -
林 良憲の音源やDJプレイを一言で表すと、変化球。
ひとつのグルーヴに留まらず、方向転換が非常に上手く、常に驚きを与えてくれる。マイペースな彼はオリジナリティー溢れるナイスガイ。林くんの今後が楽しみです。
- ELLI ARAKAWA -
2013年秋頃のSaloonでまだレコードデビュー前の彼と知り合ったけど、既にオリジナリティ溢れるDJ、そして教えてもらったSoundCloudでの自身の曲を聴いて「こんなヤツが東京でずっと潜ってたんだ!」と興奮したのを覚えてます。現在の活躍振りを見てて自分のことのように嬉しい!ハヤシ・オールナイトロング、最近のオヤクソクに辟易してる皆さん、是非聴きに行くと良いと思います。
- GONNO -
Yoshinoriとは自身が店長を務める青山蜂で出会い、そして地元が同じということもあり、国道沿いで購入した革ジャンの話やプールの話で臭いお酒を呑んでいたのが始まりでした。 全身から溢れる独特なユーモアと、力強さ、臭さが音楽にも表れていると思います。 どこにも無いようなアリ。 国境も感じない。 っぽいがない。 Yoshinori Hayashi久々のオープントゥジエンド、遊びに行きたいと思います!
- ICHI[青山蜂]-
何かバランスのわるいものがそこにある。Yoshinori Hayashi(林良憲)を最初に見た時に感じたことである。
彼は手が本当に大きい、でもそれだけだろうか。人間ならざる何かを感じるのだ。今も。
林さんが作るハウスと広義のファンク、そしてジャズへの皮肉ともとれる木霊のような音楽は、彼の真実への徴憑なのだろう。
- speedy lee genesis -
林さんはとにかく”ヤバい”。しかもそんじょそこらのヤバさではない。原住民達のダンスのようにプリミティヴで、悪魔のささやきのように呪術的、でも享楽的。「どんな気持ちで作ってるの?」と頭の中を覗き込みたくなるような音楽。それが林さん人柄や言動と相まって、本物の”ヤバさ”が完成する。
- YOSA -
ここまでのオリジナリティーとエグみを出せる日本人DJ/ミュージシャンが近年いただろうか。
世界で話題沸騰なのは当然で、国内でこの才能が認められなかったら日本のシーンはもはや瀕死状態。
後引きます。
- 佐藤 吉春[TECHNIQUE]-
自分にとって「奇才」とは、例えばPepe Bradock、San Proper、Matias Aguayoのようなごく限られた存在のことを指す言葉なのですが、Yoshinori Hayashiは今やその特別枠に分類し得る類稀な日本人作家です。
- 森広 康晴 [Lighthouse Records]-
INFO
Peep Hall / 壁の目会館
Yoshinori Hahashi - All Night Long -
2018/06/16 sat at WWWβ
OPEN / START 23:30
ADV ¥1,000 @RA + WWW店頭
前売り特典として未発表音源4曲入りCDR「Low rec series vol.1」が付属
DOOR ¥1,000
http://www-shibuya.jp/schedule/009072.php
https://jp.residentadvisor.net/events/1111201