レコーディング・アカデミー会長が批判を受けた「女性アーティストはもっとステップアップする必要がある」という発言を釈明
60回目を迎えた今年のグラミー賞は女性アーティストへ遺恨を残す結果となった。女性アーティストの受賞の受賞が少なかったため、結果を見たオーディエンスからは不満の声が挙がり、ソーシャルメディア上では、"#GrammysSoMale"というハッシュタグがトレンド入りした。
そして、もうひとつ今回のグラミー賞で物議を醸したのが、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長である二ール・ポートナウだ。今回のグラミー賞で女性の受賞が少なかったことについて、彼は「もっとステップアップする必要がある。我々はそれを歓迎している」とVarietyの取材に応えている。これはFNMNLでも紹介した。後日、その発言を受けた女性オーディエンスからの反対意見が殺到した。
多くの批判を受けたポートナウだったが、今週火曜、Varietyにて「女性はもっとステップアップする必要がある」という発言の釈明を行っている。
ポートナウは、日曜の夜に批判の声を聴いたという。それについて「ステップアップという言葉が独り歩きしていることに残念に思う。私の信念と試みを広めないでくれ」と綴った。
さらに、「音楽業界はシーンでのキャリアを夢見る女性が、男性が陥ったことが無い壁に阻まれているということを気付かなければならない。私たちは積極的にその壁を壊し、女性にその情熱による表現と音楽のクリエイティビティー、夢を追いかけることを応援しなければならない」と続け、ポートナウはそれがコミュニティーの成長の鍵だと女性軽視の意思はないことをアピールした。
最後に今回の騒動に関して、「この発言が独り歩きしていることに残念に思う」とした上で、「これからも今まで通り音楽コミュニティーより良く、安全なものにし、みんなにとってもっと音楽シーンを代表する場所であり続けるよう尽力する」とし、釈明文を書き終えた。
ポートナウの新たな釈明発言を受け、音楽シーンの女性アーティスト、エンジニア、プロデューサーはどういった反応を見せるのか。#GrammysSoMaleの論争はまだまだ続きそうだ。