GildanがAmerican Apparelを買収、アメリカ国内の店舗も数ヶ月以内に全て閉店か

American ApparelのGildan Activewearによる買収がついに決まったようだ。カナダのスポーツウェアブランド・Gildan Activewearは、American Apparel LLCのブランド権利を8800万USドル(約100億円)で、また在庫を1500万USドル(約17億円)で買収したことを1月10日に発表した。

2016年11月にAmerican Apparelは2度目の破産を宣言。1度目の破産は2015年の10月で、従業員へのハラスメントの疑いなどで物議を醸していた創業者Dov Charneyの解雇後であったが、ブランドイメージの悪化は事業にマイナスだったようだ。

この取引において特筆すべきは、この8800万ドルの買収に110店舗あるアメリカの小売店は含まれていないということ。これらの店舗は数ヶ月以内に閉店されると見られている。

小売店を失ったことによって、今後ネット販売や他の小売店に頼ることを余儀なくされたAmerican Apparel。Dov Charneyの解雇や2度にわたる破産の報道など、ブランドイメージが受けてきた影響を考えると、今後American Apparelという名前の存続自体に疑問をもつ声も少なくないようである。

日本でもファンが多いブランドであるだけに残念な今回のニュース、ブランドの再起を願って続報を待っていただきたい。

(辻本秀太郎)

RELATED

経営破綻したアメリカン・アパレルをAmazonやForever21が買収?

昨年2度目の経営破綻し、日本の店舗を撤退させたアメリカン・アパレルの売却入札が行われる。Amazon.comやForever21が応札すると、複数の関係筋から明らかになったと水曜日ロイターが報じた。

MOST POPULAR

NYのSupremeファンを恐怖に陥れるThe Apeとは?!

NYではSupremeはご用心

NYのスケーターの間でSupreme離れが進んでるとの報道。ルイ・ヴィトンとのコラボが影響か

Supremeとルイ・ヴィトンとのコラボの影響はポジティブな面でも、ネガティブなでも、その影響は大きそうだ。ポジティブな面で言うとこのストリートファッションシーンの巨人が、前人未到の地位にいることを再確認させてくれた。コラボ直後にはルイ・ヴィトンを手がける世界最大のファッション企業体LVMHグループがSupremeを買収するという噂話も、まことしやかに流された。

Thrasherの編集長がスケーターアイテムを着るセレブを批判

Thrasherは1981年に創刊されたスケート雑誌の象徴といえる存在だ。現在ファッション業界でThrasherのロゴが入ったTシャツやパーカーなどのアイテムが、トレンドになっている。